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【ルルーシュ】
漸くの事で、ゼロの仮面のお陰でバレずに済んだ自失から覚めた。
覚めたからといって迂闊な事を口走るわけにはいかないので、今後の展開のシミュレートを始める。
まず最優先しなければならないのは怪しまれる事なくカレンを黙らせる事。
これ以上、カレンの持つ情報を藤堂や四聖剣に話されては、本気で困る事になるからだ。
しかし、だからといって、多少の事ではこの場を乗り切る事は出来ないだろう。
なんといっても朝比奈が異様に聞き出す気満々だからだ。
【藤堂】
千葉の言った色彩に覚えがあった。
昔、まだこの地がエリア等ではなく、日本だった頃。
死んだと、殺されたのだと聞かされて、絶望を感じた事を今も、昨日の事のように覚えている。
千葉の人物描写に耳を傾けたところで、開く扉の音に邪魔をされて不機嫌になる。
扉を開けたのは紅月で、紅月は千葉の言う人物を知っているらしかった。
だから即座に扉を閉めるように言ったのは、紅月を追い出す為ではなく、むしろ逃がさない為だった。
それを正しく察知したらしい朝比奈が素早く席を立つと扉を閉めて鍵を掛け、更には扉の前に居座った。
どうやら、朝比奈もまた紅月の話を聞く気満々なようだと気付いた。
【千葉】
先を知りたいと思った、しかしそれは仙波大尉達の言った意味でではない、と思う。
唯、知りたいと思っただけなのだ。
日本人の、イレブンの自分に対して、何の隔たりもなく接してくれたブリタニア人は初めてだったのだ。
ディートハルト達は同じ団員という事で、除外しておく。
まぁ、あの少年も身近に日本人がいたのかも知れないが、それでも嬉しかったのは確かで。
だからこそ、気になっていたのだ。
彼が時折見せた、寂しそうな表情や、辛そうな表情が。
彼の事を知りたいと思うのは、そのせいだろう、と思っている。
朝比奈が何故か聞き出す気満々なので、何かしら知り得るだろうと思った。
【朝比奈】
ふ~ん。
すっごく興味ある。
あの千葉さんが気に掛けるってだけでも珍しいのに、藤堂さんもなんだか気になってるみたいだし。
第一あのゼロがやめさせないんだから、ゼロも気にしてるって事だよね。
それぞれすっごく個性的っていうか、他者に無関心な人達ばっかりが気にしてるその少年の事がすっごく気になる。
千葉さん曰くすっごく美少年らしいし、出来るなら会ってみたいな。
さー、話して貰うよ、紅月さん?
ぜーったいに逃がしたりしないからねー。
【仙波、卜部】
な、なー仙波さん?
何も言うな、卜部。
けどさー、仙波さん。
言うな。関わらぬ事だ。
でも。なんだかその少年を巡った争いが始まりそーな雰囲気が。
言うな。藤堂中佐と千葉だけでも大変だと言うのに。
‥‥ゼロも参戦しそーだし、それを朝比奈が煽る気満々だなー。
紅月が防波堤になるかも知れぬし、嬉々として差し出すかも知れぬ。
ぅわー‥‥。関わりたくねーなー。
ならば黙って関わらねば良い。
うん、そーするよ、仙波さん。
【カレン】
ど、どーすれば良いですか、ゼロッ!
朝比奈さんは嬉々とした表情で期待の眼差しを向けてくるし。
藤堂さんはさぁ話せと言わんばかりに睨みつけてくるし。
千葉さんも控えめながら話を聞きたいオーラ出してるように思えるし。
仙波さんと卜部さんは逆に聞きたくないと言った様子でさりげなく視線を逸らしているし。
ゼロ、話しても良いんですか?
というか、あいつの話をしてゼロを煩わせるのもどうかと思うんですけど。
というよりも、あいつの話をゼロの耳に入れたいとは思わないんですよね。
お願いですから止めてください、ゼロッ!
ゼロが一言言ってくだされば、藤堂さんや四聖剣が幾ら尋ねてきても話したりしませんからッ!
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作成 2008.08.29
アップ 2008.10.07
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Ⅱ.ばったり遭遇「千葉」編 【5】騎士団にてゼロ+藤堂+四聖剣+カレン。それぞれの胸の内。
会話なし。それぞれの内面というか、牽制し合ってる?みたいな、感じでしょうか。
続きをどうしようかなぁと考えてしまい、少々引き延ばしましたorz。