(「ナナリーi.n騎.士団」設定/ゼロ+桐原)
『折り入って相談がありまして』
唐突に連絡を寄越したと思えば、前置きも無くこれだ、と桐原は苦笑する。
「相談?」
『えぇ。実は二、三お力をお借りしたい事が出来ました』
「‥‥何か言うてみよ」
『ルルーシュ・ランペルージを抹殺します。ナナリー・ランペルージの保護をキョウトにお頼みしたい』
相手から出た言葉に、桐原は眉を顰める。
「表で何か有ったと?」
『‥‥表での居場所が崩壊に直面致しまして。早急に安全を確保したいのですが‥‥。足が付きそうでして』
自嘲気味な声音で相手が言うのを聞いて、桐原はますます眉を寄せる。
「‥‥良かろう。妹姫の安全はキョウトが保証いたそう。兄についても必要な事は手配しよう。‥‥構わぬのだな?」
『はい。ついてはキョウトまでは騎士団を経由しようかと考えていますので、その許可と、護衛に四聖剣を』
相手の既に決意した声音に、桐原はくつくつと嗤う。
「修羅の道を行くか?」と以前桐原が聞いたその通りに、歩む相手に我ながら酷い事を言ったものだと言う自嘲を込めて。
「良かろう。受入れの準備に少し掛かるが、いつなりと参るが良い。‥‥神楽耶様も喜ばれよう」
『‥‥感謝します、桐原公』
───────────
2008.06.18作成
2008.06.28-2008.07.05up
2008.07.26再録
PR