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コードギアスの二次創作サイト。 ルルーシュ(ゼロ)至上主義です。 管理人は闇月夜 零です。
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ゼロ(ルル)至上主義です。
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★レイシア様へのリクエスト作品★
(スザクに厳しい話/ルルの騎士(カレンと藤堂)の話)

「スザク。もうここには来るな」
ルルーシュがそう言ったのは、二人だけの生徒会室でだった。
ユーフェミアの騎士になってさえルルーシュの側にいようとするスザクに、ルルーシュは笑みを向ける事が困難になってきたからだ。
いつ皇族に見つかるか、今まで以上に神経を尖らせて、気の休まる時も無くなっている。
本来ならば、この箱庭ではもっと落ちつけるはずだったと言うのにだ。

「何を言うんだい?ルルーシュ。ぼくは君を、君達を守るって約束しただろう?」
スザクは冗談とでも受け取ったのか笑って応じた。

通じぬ言葉に押し黙るルルーシュに代わって、言い返したのは入って来たばかりのカレンだった。
「あまりふざけた事は言わない方が良いわよ、枢木くん」
「ふざけた事って?ぼくは本気だよ、カレンさん」
「なら余計に悪いわね。皇女とルルーシュと、二心を抱いてるって事じゃない。どちらに対しても失礼だわ」
キッパリとスザクの言葉を切り捨てる。

「そんなつもりはない。ぼくは」
「つもりがなければ何をしても良いの?どんな結果を招いても『そんなつもりじゃ‥‥』と言えば許されるのかしら?」
「む。‥‥第一君には関係ないだろう?カレンさん」
「答えになってないわよ。枢木くん。‥‥忘れるところだったわ。ルルーシュに用事があるの。とりあえず今日のところはお帰りになったら?」
カレンは質問に答えなくなったスザクに「ルルーシュにも言われたんでしょう?」と出口を指して言う。
「‥‥ルルーシュ。また今度話をしよう」

「おれの話は終わっているよ、スザク。お前は聞いていなかったのかも知れないけどな」
ルルーシュは俯いたままスザクを見ようともしないでそう告げた。
スザクは戸惑ったものの、確かに軍に行く時間も迫っていたので、「じゃあ‥‥」と言って部屋を出て行った。

「‥‥平気?ルルーシュ」
カレンがそっと声をかけると、深い溜息を吐いてからルルーシュは顔を上げた。
「あぁ。すまない、カレン。手間をかけた。‥‥助かったよ」
「良いのよ。わたしは貴方よりもスザクが嫌いだし。彼の言い分を聞いているとムカムカしかしないんだもの」
「だが、おれも嫌いなんだろう?」
「それでも、よ。‥‥ユーフェミアの騎士になっておきながらまだ別の人を守るつもりでいるなんて、ホント信じられないわ」
カレンが憤慨しながら言うのを聞いてルルーシュは苦笑した。
「騎士がどういう事なのか、スザクはわかっていないんだよ。それに恐らくユーフェミア皇女も」
「よね。でなければスザクを騎士にしようだなんて思わないでしょうね」
「‥‥それで?用事とは?」
ルルーシュが「思ってたけどな」と内心自嘲しながら尋ねると、カレンはバツの悪い表情を見せた。
「ないの。偽りだから」
「そうか。‥‥なら、会長が来たら、先に戻った、と伝えておいてくれないか?」
「‥‥良いわ。それくらいなら引き受けてあげるわ。‥‥だけど、今日だけよ?」
カレンの言葉には、苦笑や呆れやらの要素が多分に混じり合っていたが、それでもそう応じていた。
「ありがとう、カレン」
ルルーシュは礼を言うと、足早に部屋を出て行った。

「‥‥ロ。‥‥おぃ、ゼロ聞いてるのか?」
ゼロは唐突に聞こえた声に我に返る。
そっと周囲に視線を向ければ、そこが騎士団のアジトの会議室だとわかった。
どうやら考え事に没頭していたか、意識が飛んでいたようである。
「おい、ゼロッ」
それは先程から聞こえていた玉城の声で、かなり苛立っている事はわかる、まぁ当然だろうが。
「‥‥‥‥。すまない。考え事をしていた」
「‥‥作戦会議中にか?」
藤堂の訝しげな声。
「ああ。‥‥すまない。‥‥ついでに少し休憩を取った後仕切り直したいと思う」
ゼロが素直に非を認め、そう言った事に、驚きの声が上がる。
「‥‥わかった。なら後で改めて、という事だな。1時間か2時間後?それとも日を改める方が良いかな」
扇が頷いてそう尋ねる。
「‥‥‥‥日を改める程ではない」
「わかった。‥‥一旦解散だ。2時間後に改めて集合しよう」
立ちあがった扇が、そう言ってお開きにした。
ガタガタと椅子を立つ音が続き、心配そうにゼロを見ながら一人、また一人と会議室を出て行った。
「藤堂さん?」
「先に行ってろ、朝比奈」
「はい」
戸口で室内を振り返って動かない藤堂に声をかけた朝比奈は、藤堂の返事を聞いて頷いて出て行った。
会議室に残ったのは、ゼロと藤堂、カレンに扇の4人だけとなる。
カレンは立ち上がったものの、ゼロが心配でそれ以上動く事が出来ないでいた。
「‥‥カレン、ここは任せても良いか?」
「わかりました。扇さん」
扇は残りたいとも思ったが、普段会議室から出た後は色々と指示を出していたので、多分待っている団員が多いだろうとカレンに託して部屋を出た。

後編に続く。

───────────
作成 2008.04.07 
アップ 2008.04.09 
 

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