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コードギアスの二次創作サイト。 ルルーシュ(ゼロ)至上主義です。 管理人は闇月夜 零です。
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ギ ア スの小説を書いています。
ゼロ(ルル)至上主義です。
騎士団多め。
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十回にも及ぶ反復行動の指示を終えたスザクは、ホッと息を吐いてから、出発点の中庭を目指していた。
ここでルルーシュと落ち合う約束をしていたのだが、十回の行き来の間その姿を見る事はなく、心配になっていたからだ。
「う~ん。やっぱりゼロの誰かに何かの指示を貰ったのかなぁ」
もしもそのゼロが7番ならば、無理難題を言われていないとも限らないのだと、7番が誰かを知らないスザクは不安だったのだ。
中庭に着いてもいなかったら連絡を入れてみようと決めたスザクは、早足だった速度をかけ足に変更した。

藤堂は騎士団に出撃の命令を出した。
ナイトメアフレームが一斉に飛び出す。
藤堂の月下に続き四聖剣の月下が付き従い、更に無頼やサザーランド、グラスゴーが続く。
ヨコハマのブリタニア軍基地に、黒の騎士団が襲いかかった。

中庭に到着したスザクは、その途端声をかけられた。
「そこの団員。‥‥ん?さっきの126番か‥‥」
スザクはハッとして振りかえる。
「‥‥7番のゼロ‥‥」
スザクは呻くように呟いた。
「そう‥‥7番のゼロが指示を伝える。126番は携帯を切った後、講堂へ向かえ」
「ッ待ってくれ、7番。講堂に向かうのは良いが、携帯を切る必要は感じられない」
スザクは携帯を切るように指示された事に対して難色を示す。
ルルーシュに連絡を取ろうとしてたところだったのだ、慌てるなと言う方が無理だった。
「‥‥指示に従わないつもりか?」
「そうじゃない。だけど‥‥」
「126番。理不尽だからと指示に従わず、末端が自分勝手に動いていれば、組織は成り立たない。それはわかっているな?」
7番のゼロは諭すような口調で言い、スザクはそれは事実だと納得してしまう。
「‥‥あぁ」
「‥‥ならば。指示に従い、行動しろ」
「了解した。‥‥すぐに講堂に向かう」
スザクはそれでも渋々頷くと、携帯を切って踵を返した。

カレンはそのやり取りを一番近くで傍観しながら、仮面の下で眉を寄せる。
スザクの頭には、既に最優秀を取ると言う目的が失われているとしか思えなかった。
こうも立て続けに反抗していれば、どう頑張っても採点結果は下がる一方なのに、それがわかっていないらしい。
中途半端に訊ねる事が反抗と取られ、自身に都合の良い返答だと思う回答を得られれば、それ以上は訊こうとしないで突っ走る。
「‥‥馬とか犬とか‥‥、もしかして、合ってる?」
以前、ゼロと藤堂がスザクを評して言った例えを思い出して、カレンはポツリと呟いた。
それから、まだ仕事が残っていた事を思い出し、再び新たなる獲物(団員に扮した生徒)を求めて移動を始めた。

ミレイ扮する1番のゼロは、ふと立ち止まって首を傾げた。
「おかしーわね~。さっきから団員に一人も行き合わないじゃないの。一体みんな、何所へ行ったのかしら」
ミレイのいる場所はB校舎とC校舎を結ぶ渡り廊下。
最初に、カレン扮する7番のゼロの先制攻撃で団員は全員校舎から追い出されているのでその周りをうろついていたのだけど。
「まぁったく。最初に何人かにグランド走らせただけじゃな~い。カレンったら、張り切りすぎよ、あれは~」
声音まで本物のゼロに近いところまで変えていたカレンはノリにノッているとミレイは苦笑する。
「あ、そこのゼロに扮した人」
後ろから声を掛けられて、ミレイは振り返る。
グランド方面から歩いて来たのは二人のゼロに扮した生徒、番号は3番と6番。
「どうしたの?」
「その声、ミレイ会長ですか?‥‥団員に扮した生徒達ってどこに行ったんですか?さっきから全然‥‥」
「そーなんですよ。最初は7番が外に出してたから、外回るだけで結構指示出せてたんですけど、段々誰にも会わなくなってきて‥‥」
3番が男子。6番は女子のようだけど、二人して苦情を訴える。
「それ、わたしも聞きたいくらいなのよ。‥‥ちょっと審査員のところに顔を出して来るわね」
ミレイは困り顔(仮面の下なので二人にはわからないが)で、そう言って二人を宥めた。
「「お願いします、会長」」
3番と6番のゼロは揃って1番のゼロに頭を下げた。

ピーーーと、軍の緊急通知音が鳴り響く。
『緊急連絡。黒の騎士団がヨコハマ基地を襲撃しているとの情報を受信。繰り返す、黒の騎士団が──』
放送が裏返りまくった通信兵の声を垂れ流しにしていた。
「あはー?どうやら黒の騎士団はイベントなんか眼中になかったようだね~?」
ロイドはそうコメントし、「どうやらラクシャータに一杯喰わされてしまったかなー?」と内心付け足した。
「笑い事じゃないでしょう?ロイドさん。すぐにスザク君に連絡しないと」
「え~。それはないでしょー?彼には是非、『豪華賞品』を持ち帰って貰わないと~」
「ロイドさん?わたし達の職業、ちゃんとわかってます?」
「判ってるけどね~。パーツが戻っても、ランスロットが起動できなければ同じだしー?」
「もぅ。それが判ってるんでしたら、さっさと起動できるまでに直してくださいね?」
腰に両手を当てて、セシルはロイドに向かって笑顔で角を立てる。
しかし、今のロイドにとっては、騎士団にいるラクシャータとの取り決めの方が優先される事柄だったので、「は~い」と返事をするだけである。
いつにも増して腰の重いロイドに、セシルは訝しみながらも再び笑顔を向けるのだった。

ルルーシュは、イベント開始後から、一歩も動いてはいなかった。
カレンが扮する7番のゼロと、スザクが扮する126番の団員、それから騎士団の動きを音だけで追いながら、口元の笑みは絶えない。
「ふッ、予定通りか。‥‥とすると、そろそろ藤堂から連絡が──」
ルルーシュが言い差したところで、微かな通信音が鼓膜を打つ。
「わたしだ。予定通りのようだな?藤堂」
『あぁ。‥‥今のところ全て予定通りだ。警備も君の読み通り手薄になっている』
「良し。ならば目的を達成の後、速やかに撤退を。‥‥万が一白兜が動くような事が有れば、こちらから連絡する」
『‥‥わかった。頼む』
「‥‥今、学園の周辺に展開するブリタニア軍に、ヨコハマ基地襲撃が伝わった。一時間以内に目的を達成させられるな?」
『それは問題ない。撤退のルートも理に適っているから、逃げ切れるだろう。‥‥ではアジトで』
短いやり取りの後、藤堂からの通信は途切れる。
「‥‥‥‥流石だな、藤堂鏡志朗」
ルルーシュはそう呟くと笑みを深くしたのだった。

「会長ッ。脅かさないでくださいよ。会長と言えどもここは立入禁止だって言ったはずですよ」
突然現れた「ゼロ」に驚いたシャーリーは、1番のゼッケンを見てから、相手に文句を言う。
「悪いって。ちょっと聞きたい事が有ったのよね。わたしも思ってた事なんだけど、3番と6番からも団員を見かけなくなったって言われたから様子見よ、様子見」
ミレイの言葉に、シャーリーとニーナは顔を見合わせる。
「えーと‥‥」
「番号は言いませんけど、ゼロの一人が団員に指示を出した‥‥結果?ですよ」
「うん、そう。‥‥たぶん、どこかにはうじゃうじゃ~って集まってるハズ。‥‥どこかは言えないけど」
二人の言葉にミレイは頷いて、聞いてみた。
「あらぁ。そう言う事?‥‥ふぅ~ん。て事はやっぱり7番かしらねぇ~?」
ミレイのカマかけに引っかかったのは、シャーリーだった。
「え!?ど、どうしてそれを?会長知ってたんですか?」
「へぇ~。やっぱりかぁ~」
「シャーリー‥‥」
「‥‥‥‥あ。引っかけましたね、会長ッ」
「‥‥って、もしかして会長、7番が誰か知ってるんですか?」
「ふっふ~ん。それは~。ひ・み・つよ~。そう言う事なら続行ね。だから、もう行くわ」
ミレイのゼロはそう言うと片手をヒラヒラと振って立ち去って行った。
‥‥‥‥どうでも良いけど、ゼロの姿で女声の女言葉‥‥凄く不気味、と思ったシャーリーとニーナだった。

───────────
作成 2008.02.14 
アップ 2008.04.14 


───────────
学園イベント「黒の騎士団」【8】イベント後半?スザクイジメ再び?騎士団作戦開始。

再び7番のゼロに掴まった126番のスザク。
カレンまで思わずスザクを心配してしまっているような.....(汗
この場合、心配せざるを得ないカレン達が気の毒なのだろうな、きっと。
騎士団による基地襲撃の報を聞いてもまだ『豪華賞品』に拘るロイド.....。
結局イベントサボり倒してるルルーシュの暗躍が良いかな~。

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