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コードギアスの二次創作サイト。 ルルーシュ(ゼロ)至上主義です。 管理人は闇月夜 零です。
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ゼロ(ルル)至上主義です。
騎士団多め。
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★さな様へのリクエスト作品★
(藤.ル.ル/同居(ナナ含)/騎士団に見つかって質問攻め)

「‥‥待て。ここはおれの家なのだから、誰が同居していようと別に報告の義務はないはずだが‥‥」
藤堂はなんとかそれらしい反論を口にする事が出来たのだが。
「ぅ‥‥それはまぁ確かに‥‥」と言葉を濁す扇達をよそに四聖剣はずずいと藤堂に近寄った。

「「「「それはあんまりなお言葉ではありませんかッ!!藤堂中佐(さん)!!!」」」」

いつまで経っても藤堂を中佐と呼び、声を揃える事の出来る四聖剣のシンクロした動きに、藤堂は珍しく押されている。
「我等四聖剣はずっと藤堂中佐と共に有ったというのに、そのお言葉は情けない」
「おれ等には教えてくれたって良かったと思うんですが、中佐が言うなって言うなら他言なんてしなかったし、協力だって惜しまなかったってぇのによ」
「中佐。一体何故教えてくださらなかったのですか?」
仙波、卜部、千葉は順にそう言い足して、男泣きをしてみせる。
「藤堂さん。おれ達の事信じてくれないんですか?」
朝比奈はうるうると両目を潤ませて藤堂をひたと見上げるのだった。
これには藤堂も言葉に詰まった。

がらっ。

扉が開く音がして、幹部達は自然と扉の方へと視線を向けた。
藤堂と四聖剣の修羅場じみたやりとりから目を逸らす為でもある。
その藤堂と四聖剣も一旦扉に視線を向ける。
入ってきたのは先程の女性か、問題のルルーシュと言う少年か、と思われたのだが。
びしり、と藤堂も来客達も固まった。
咲世子ではなかった。
ルルーシュでもなかった。
まだ見ぬルルーシュの妹、ナナリーという名の少女でも断じてなかった。
それはその場にいた全員が知っている姿、知っている名前を持っていたからだ。

「「「「「「「どーして!ここにしーつーがいるんですかッ!!!!とーど」」」」」」」

「うるさい。黙れ貴様等。藤堂。出掛ける前にピザを頼め。あいつに作るように頼んだのに、出掛けるから時間がないとか言われたんだ」
C.C.は変わらぬ調子で言い放って下さり、「あぁ、ホントにC.C.だよ、こいつは」と納得する空気が数瞬流れた。
藤堂はC.C.を見たまま固まっていた。
「ピザを頼めといっているだろう?」と再三言うC.C.の言葉など聴いていないかのように。
藤堂の様子がおかしい事に気付いた幹部達は、藤堂とC.C.の様子を固唾を呑んで見守る。
すると藤堂の表情が徐々に変化していく事に気付いた。
それはC.C.にも判ったのか、それこそシンクロした動きでC.C.と幹部達は藤堂から距離を取ろうとじりじりと下がる。

「‥‥C.C.」

藤堂の低い声が短くC.C.を呼ぶと「あの」C.C.が怯んだように「な、‥‥なんだ?藤堂」と応じた。
「この状況でおれがピザを頼むと、‥‥思うか?」
「‥‥‥‥‥思わないな。というか思えなくなったな。‥‥仕方がない、咲世子に頼むか」
「‥‥宅配ピザが来て、おれがそれを家に上げると思うのか?」
思案にくれる様子を見せたC.C.が踵を返そうとしたところで、藤堂が低く唸るように言う。
「そこまでするのか!?わたしはピザが食べたいと」
「C.C.」
藤堂が名を呼べば、観念したように諦めの溜息を吐いたC.C.がしかし最後の抵抗をした。
「わかった。今回は諦める。‥‥だが、あいつに言いつけるからそのつもりでいろ」
C.C.はそう言うと今度こそ出て行こうとした。
しかし、それは我に返ったカレンによって阻まれた。
「ちょッ‥‥待ちなさいよ、C.C.!!どうして貴女が藤堂さんのところにいるのよ」
「そうですよ、何だって藤堂さんにピザをたかったりなんかしてるんだよ」
「ずっと騎士団にも顔を出さず、どうしているのかと思えば、まさか中佐の家に上がり込んでいたとは‥‥」
「わたしとてこんな口喧しい男のところに等いたくはないんだが、仕方がないだろう?」
C.C.は詰め寄られると苛立たしそうに言い返した。
「仕方がないって何よッ!何がどう仕方ないって言うの?」
「あいつが前の住処を引き払ってここに来たんだ。『アジトには来るな』と言うし、共犯者としてはここしかいるところがなくなったんだ」
「‥‥‥‥‥‥あの、さ。藤堂さん?ゼロもここに住んでるんですか?」
ぎぎぎぎぎ‥‥と扇は藤堂へと首を巡らせ、尋ねる。
「わたしを入れて5人だ」
答えたのはC.C.だったが、5人では計算が合わない。
藤堂、C.C.、咲世子、ルルーシュ、ナナリーで5人、これにゼロも含めるのならば6人でなければならないはず。
藤堂は失言ばかりを繰り返すC.C.を実力で排除したいと思った。
しかし、それは二つの理由から無理なので耐えるしかないのだが、藤堂は半ば諦めていた。
「計算が合わないじゃないの。5人て誰よ」
「こいつとあいつと咲世子と妹とわたしだ」
カレンのぶっきらぼうな問いかけに、C.C.は一応配慮してそう説明したが、配慮は配慮として機能しなかった。
「‥‥‥‥そ、れってつまり、ルルーシュがゼロだって事?」
ぎぎぎぃとカレンはC.C.から藤堂へと視線を移す。
「‥‥‥‥‥‥‥‥そうだ」
渋々、本当に渋々と藤堂はカレンの言葉を認めた。

「「「「「「はぁ~~~~あ!!????」」」」」」

驚く声が響き渡り、途端に入口から「うるさいぞ、貴様等」という馴染んだ命令口調の声が届いた。
ばっと振り返れば、慣れ親しんだ仮面と衣装の男が姿を現していた。
「ゼロッ!!!」
「‥‥C.C.お前は咲世子さんのところに行って大人しくしていろ。全く、お前さえ出なければ誤魔化せたものを」
「誤魔化すって‥‥いつまでも誤魔化せるはずがないだろう?ルルーシュ。だからお前は甘ちゃんだと言うんだ」
C.C.はそんなセリフを残して部屋から出て行ってしまった。
ゼロはそのまま藤堂の元まで進み、隣に座る。
立ち上がっていた者や、腰を浮かしていた者は、だからもぞもぞと座りなおした。
それを見届けたゼロはその仮面を外した。
「『初めまして』とでも言うべきか?‥‥カレンには『久しぶり』と言った方が良いんだったかな?」
「‥‥良かったのか?ルルーシュ君」
藤堂が気遣わしげにルルーシュを見て問いかけるのを、四聖剣は驚きの眼差しを向けて見ていた。
ある意味、ゼロの正体が美少年だった事や藤堂の家にいた事以上に驚いていたりする。
「えぇ。C.C.の存在が知れたので、遅かれ早かれ気付かれていましたし。でしたらゼロは廃業ですから」
にっこりとルルーシュは笑って応じる。
ゼロだったルルーシュの言葉に、幹部一同はハッとする。
「げ。そうだった。桐原公との取り決めが有ったんだ!」
「ゼロ!お、おれ達はなんにも見てない!聞いてないから!!」
「だから続けてくれッ、ゼロを!!!」

「「「「「頼むッ!ゼロ!!!」」」」」

慌てた幹部達は拝み倒さんばかりに訴える。
「約束は約束ですからね。良いですよね、藤堂さん?」
「‥‥‥‥あぁ。桐原公に言えば、さぞかし慌てるだろうが‥‥後で辞職願いでも一緒に出そう」
「『辞職願い』ではなく、『契約満了証明書』ですよ、藤堂さん。決定事項ですからね」
にっこりと笑うゼロの衣装を纏ったルルーシュに、藤堂は頷き、カレンは「まさか‥‥」と呟いた。
「ちょ‥‥、る、ルルーシュ!?あんたまさか、わざとC.C.をこの部屋に寄越した、なんて言わないでしょうね?」
慌てた様子のカレンの言葉に、四聖剣も扇達も慌てた。

「‥‥‥‥そそそそ、それは、どどどど、ういう‥‥」

「C.C.には様子を見るように言っておいた。お前達の藤堂への質問攻めがあまりにも酷いと判断したんだろう?」
「ぅ‥‥‥‥し、しかし‥‥」
「藤堂のプライベートにやってきたお前達が悪い。諦めろ」
笑顔のままのルルーシュに冷たく言い棄てられた幹部達はがっくりと肩を落とした。
「ルルーシュ君?そんなに今回の桐原公からの要請が嫌だったのか?」
藤堂が尋ねると、ルルーシュはやっぱり笑顔のままこっくりと頷いた。
「おれは、今更あのメンツの使節団を相手になんてしたくありませんから」
きっぱりと言い切ったルルーシュはそれからふっと表情を曇らせて、「こんなおれは‥‥嫌いになりますか?」と藤堂に問う。
「そんな事はない。おれはどんなルルーシュ君だろうと嫌いになったりはしない」
藤堂はそう言ってルルーシュを抱き寄せる。
あんま~い雰囲気になって来た二人に、結局は当てられに来た幹部達は、ふらふらとあちこちにぶつけながらもその部屋を何とか出たのだった。



───────────
作成 2008.08.31
アップ 2008.09.04
 


───────────
さな様へ。

お気に召していただけましたでしょうか?
リクエスト内容に合致しているかはいまいち不明ですが、
どうぞ、お受け取りください。

............あれ?藤ルル質問攻めなのに、質問攻めされてるのがおかしい?
藤堂だけとか、おかしな事になっています.....orz
しかもナナの出番すらない.............ですが。
こ、こんな感じでよろしいでしょうか?
 

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