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コードギアスの二次創作サイト。 ルルーシュ(ゼロ)至上主義です。 管理人は闇月夜 零です。
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ゼロ(ルル)至上主義です。
騎士団多め。
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★さな様へのリクエスト作品★
(藤.ル.ル/同居(ナナ含)/騎士団に見つかって質問攻め)

とある日本家屋が一望できる場所に、男が一人角に身を隠すようなこの上なく怪しい様子で立っていた。
貧乏くじを引いたこの男、昨夜からこの場に立ち、当然ながら一睡もしていない。
この男の名を卜部と言い、昨夜仲間内で「一番運の悪い男」または「ここぞと言う時にジャンケンポンに勝てない男」の称号を得ていた。
(余談だが、「ジャンケンポン」は大多数の反対を受けながらも何故かそのままになった称号だ。何故「ポン」が付いたかは不明)
もちろん、卜部は泣いたが参加した以上は負けた時のペナルティは背負うものである。
他の参加者に見送られて、卜部はその場を出たのだった。

そして、今に至る。

「あ、いたいた。どうですか?様子は。あ、これ、朝食です」
日本家屋からは死角になる場所からやって来て明るく声をかける男に卜部はじと目を向ける。
「元気そうだな‥‥、てか楽しそうだな、朝比奈。‥‥‥‥まだ中、だ。出て来てはいない」
差し入れを受け取りながらも卜部は恨めしそうに言う。
「みーんな、もうすぐ来ますよー」

朝比奈の言った通り、幹部達は程なくやって来た。
中には、表に出て騎士団との橋渡し的な仕事をする者やその先の業務に就いている者の姿もあり、これでゼロと藤堂がいれは全員が揃う勢いだった。
そんなメンツを眺め、卜部は「あれ?」と首を捻った。
「ディートハルトがいないな」
「声をかけておらんのだから当然だな」
仙波が平然と応じた。
その言葉に幹部一同頷き、卜部も納得した。
何が待ち受けているかもわからないのに、あの男を同行させたいとは思えないからだ。
そうして、集まった者達は未だ住人が外出していない藤堂邸へと足を向けたのだった。


出かける用意は出来ている。
今日はかなり強引に確保された休みを利用して、買い物に出る事になっていた。
買い物には二人で出掛け、留守は三人。
今は出掛ける一人が留守組と別れを惜しんでいるところだった。

ぴぃ~んぽぉ~ん。

間延びした呼び鈴が鳴り、渋面を作った世帯主、藤堂鏡志朗は、すぐ目の前にある扉を凝視した。
なんとなく、どころかひしひしと嫌な予感がするので開けたくはない藤堂はただ扉を睨むだけで気配さえ殺して様子を見る。

ぴぃ~んぽぉ~ん。

再びの呼び鈴の音に、同居人の一人が姿を見せた。
篠崎咲世子。
腕の立つハウスキーパーである。
やはり同居するナナリー・ランペルージの世話が主な役目ではあるが、騎士団で立て込む事があれば、家事全般を完璧に熟してしまえる。
平時にそれが発揮されないのは、やはり同居人のルルーシュ・ランペルージが時間の許す限りすると言っているからである。


二度目の呼び鈴の後、中で移動する微かな気配がして、卜部は動きを止める。
ちらと同行者を顧みれば、四聖剣は気付いたのが険しい表情を浮かべているが、残りは変わらずドキドキと息を詰めているだけ。
来客を告げる呼び鈴が鳴ったというそれだけで、普通は気配を断って扉に近づくだろうか?
かちゃっと扉が鳴って、ゆっくりと開くのと同時に、卜部は一歩下がった。
現れたのは日本人の女性で、カレンが大きく目を見開いた。
「はい、どなた様でしょうか?」
「‥‥って、ささささ咲世子、さん!?」
カレンは大きく震える指を差しながら、驚きの声を張り上げた。
「まぁ、カレンさんではないですか。お久しぶりでございますね」
驚くカレンとは対照的に咲世子と呼ばれた女性は落ち着き払ってにっこりと微笑んだ。
「‥‥カレン。知り合いか?」
「と、‥‥‥‥藤堂さんが女性と同棲!?」
朝比奈は衝撃的事実にやっぱり声を上げる。
すると聞き捨てならなかったのか、藤堂が現れた。
「馬鹿な事をいってるんじゃない、朝比奈。‥‥第一なんだ?この人数は!?‥‥いきなりやって来てもてなされるとは思わない事だな」
「だッ‥‥だって、じゃあ!その人との関係は!?」
「わたくしの事でしたらお気になさらずに。住み込みで家人の身の回りの世話をさせて頂いているだけですので」
慌てる朝比奈に咲世子がフォローにならないような事を云う。
「‥‥つまり、あの兄妹もここにいるって事ですよね?」
カレンがゴゴゴゴゴぉと背景で音がしそうな雰囲気で尋ねると咲世子はあっさりと「はい」といって笑ったのだった。
「藤堂さん?咲世子さん?誰だったんですか?」
更に奥からそんな声がかかり、咲世子は藤堂を見てから奥を振り返り、藤堂は溜息を吐いた。
「‥‥‥‥藤堂さん?勿論、説明!してくれるんですよね?」
カレンがそれはそれは恐ろしい笑みで藤堂に詰めより、「なッ、その声はカレン!?なんだってここへ!?」と奥から再び少年の声が届いてきて。
「言っておくが、狭いし、もてなさない。それでよければ、入れ」
なんだか全て諦めたような溜息を吐いてから、藤堂は一同を家に招き入れたのだった。


狭い、と言いながら通された部屋はかなりの広さを有していた。
板張りで家具の置かれていないその空間に、四聖剣は「「「「‥‥‥‥道場!?」」」」と驚く。
「‥‥風通しの良い半地下だからな。空調は良いし鍛錬には最適だぞ」
驚く四聖剣に藤堂は一呼吸空けてから応じた。
「‥‥‥‥で?どーして咲世子さんとルルーシュがここにいるんですか?二人がいるって事は、当然ナナリーちゃんもいるんだろうし?」
半眼ジト目でカレンは藤堂を見据えながら問いかける。
「‥‥というか、カレン。お前、あいつら知っているのか?」
杉山が尋ねる。
「ルルーシュはクラスメイトでしたから。生徒会でも同じで。咲世子さんはルルーシュの足の不自由な妹の世話をする為に学園にいたので」
カレンは杉山の問いに応じてから藤堂に「さぁ、答えてください、藤堂さん」と詰め寄る。
あまりの迫力に四聖剣すら、気になっているのも相俟って庇う事をしないというか、出来ない。
「‥‥ルルーシュ君とは旧知でな。いつまでも学園で生活というのもなんだからと招いた」
藤堂は一つ溜息を零すと平然と言ってのけた。
「旧知!?ブリタニアの少年と!?」
「招いた!?ってどうして藤堂さんが!?」
「中佐!?そのようなお話、我等四聖剣も伺っていなかったのですが!」
それぞれが口々に質問を投げる。
一斉の問いに、さしもの藤堂もたじろいだ。

後編に続く

───────────
作成 2008.08.24
アップ 2008.09.03
 

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