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コードギアスの二次創作サイト。 ルルーシュ(ゼロ)至上主義です。 管理人は闇月夜 零です。
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ギ ア スの小説を書いています。
ゼロ(ルル)至上主義です。
騎士団多め。
表現力がなく×ではなく+どまり多数。
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3月に入ってしまった。
姿を見せなくなったゼロの事を気にしながら、作業を続けていたカレンは、アジトの入口に人影を見つけ、思わず凝視する。
それが誰かわかった途端、手にしていた書類を放り出して駆け寄った。
「C.C.!!ゼロは?一緒じゃないの?」
カレンの勢いに押されて目を見開いたC.C.は、黙ったままカレンを見返した。
カレンの声の大きさに、周囲にいた団員も反応し、いつの間にかカレンとC.C.を取り巻くようにして人だかりが出来あがっている。
「‥‥一緒ではない。アイツなら明日には顔を出す、‥‥と言っていたぞ。後の事は本人が来てから直接聞け」
C.C.は不機嫌な声でそう言った。
それから人だかりを見渡して、目当ての人物を見つけると呼ばわった。
「朝比奈。わたしはピザが食べたい。注文しておけ」
一同の視線が一斉に朝比奈に向けられる。
「ぅわ‥‥っと。今ここでそれを言いますか?えーっと。来たらゼロの部屋に持ってけば良いのかな?」
視線にたじろいだ朝比奈は、大勢の前で言った事に対してのみ苦情を述べただけで、内容自体には何も言わずに従っていたのでみんなが驚く。
藤堂と四聖剣は「一体何事?」と言った表情で朝比奈を見るし、他の団員は「ゼロと三角関係か!?」なんて思っていたりする。
「あぁ。それで構わない。‥‥藤堂、扇。話がある。‥‥そうだな。邪魔の入らないところ‥‥ゼロの部屋で良いか。ついて来い」
それだけ言うと、C.C.は歩き出す。
団員の人だかりがザザッと割れる中、C.C.は気にせず通り過ぎ、顔を見合わせた藤堂と扇がその後に続いた。
「あ、おれも行って良いですか~?ピザの注文し終わったら~」
「‥‥貴様はピザと一緒になら入れてやる」
C.C.は振り返りもせずに朝比奈の問いに答え、聞いた朝比奈は早速とばかりにピザ屋に注文をするため電話を取った。


「第二のあれらを壊さないように箱に詰めろ。一度表に持って行く」
ゼロの私室に入って鍵を閉めた後、椅子を勧めもせずにC.C.は本題を口にする。
藤堂と扇は戸惑って顔を見合わせた。
「えっと‥‥すべて、か?明日にはゼロ来るってさっき‥‥」
「別に正確に一組分けられるのならそれでも構わないが‥‥。流石に表ではもう飾らないといけないからな」
正確に、と言われればひな人形についてあまり詳しくない彼等に反論の余地はない。
「‥‥あー‥‥朝比奈に無理なら、お手上げだな。‥‥扇は心当たりあるか?」
この場合の心当たりとは当然男性に限られる。
「う~ん。‥‥ちょっと思い浮かばないな」
「そうか。朝比奈待ちか」
そう呟いたC.C.はどっかとソファに座り、藤堂と扇にも座るように視線で促す。
そろそろとソファに座った扇の隣に藤堂も腰を落ち着けた。
「しかし、箱に詰めたとして、その後はどうするのだ?あれはかなりの重さになるが‥‥」
「あぁ。一番重いのは壇の枠組みだ。今回持って戻るのは人形と小物だけだから、わたしでも運べるさ」
C.C.は質問してきた藤堂を馬鹿にするように、「大体全部揃ってアイツが運んでいたんだぞ?」と云い添えた。
これには藤堂も扇も苦笑するしかない。
「わたしは第二には入れないからな。ちゃんと梱包しておけよ?転ぶつもりはないが、唯運んでいただけで破損したなんぞと言われるのは癪だからな」
「えーっと。もしかして、この『おつかい』もピザで‥‥なのか?」
「当り前だろう?今回は十枚かかっているからな。ふふふ、久々の大仕事だ」
心底嬉しそうなC.C.に尋ねた扇は少し後悔した。
「‥‥朝比奈とはどんな取引を?」
「ん?少し協力してやっただけだ。あれも中々おいしい仕事だったな。‥‥内容は秘密だ。知りたいのならば朝比奈に聞け」
にやりと笑うC.C.に藤堂は渋面を作った、‥‥朝比奈に聞いてもきっと答えまい。

「‥‥それで?ゼロの表でのトラブルとは?」
強引に話題を変えようと思ったのか、藤堂はC.C.への質問を変えた。
「‥‥はははは。大変だぞ、貴様等。明日、確かにゼロは来るには来るが‥‥。機嫌は恐らく最悪だろうからな」
一瞬の沈黙の後、C.C.は乾いた笑いを立てて、藤堂と扇に同情を示した。
「ちょっ‥‥ちょっと待て。最悪って、ホントに表で何が有ったんだ?」
「‥‥仮名を『ゼロ』とするぞ。『はーい。この電話は「ゼロ」ので~す。ただいま忙しくって電話に出る事は出来ませ~ん。どちら様ですか~?』と声が聞こえた」
藤堂はあの時か、とC.C.が電話を耳にあてたままこの部屋に引き込んだ時の事を思い返した。
「友人Cと出ただろ?約束が有るのだが?『えーっと、それはキャンセルで~す。「ゼロ」は今内職に励んでますから~2、3日は外出不可ですね~』」
「「‥‥内職?」」
二人の呟きが重なった。
ゼロが内職‥‥凄く似合わない‥‥と思ってしまってもそれは仕方がないだろう。
内職で生計を立てるゼロ、内職でピザ代を稼ぐゼロ、内職で活動資金を貯めるゼロ‥‥。
事実だとすれば悲しすぎる‥‥‥‥。
「ツッコミどころが違うぞ貴様等。『え?えーと。人形の修繕で~す。じゃあまたね~』ガチャン、だ。戻ってみると案の定だ。‥‥恐らく第二と同じ惨状だな」
「‥‥‥‥つまり、一組流した友人、の人形も結局ゼロが修繕する事になったって事か、な?」
同情しながらも確認の言葉を紡いだ扇に、C.C.は笑いもせずに肯定した。
「当たりだ、扇。どうやら、友人宅でも職人が見つからなかったらしいな。しかもそれをギリギリになって唐突に言いだす。まぁいつもの事らしいが」
ゼロは表でも苦労しているんだな、とは扇も藤堂も言葉には出来なかった。

コンコンとノックが聞こえ、「C.C.~。ピザ持って来たから入れて~」と廊下から朝比奈の声が聞こえて来るまで、その場は沈黙に包まれていた。

───────────
作成 2008.02.25 
アップ 2008.03.01 


───────────
ひな祭り 【6】風聞。騎士団にて(藤堂、扇、C.C.、朝比奈、カレン)

ゼロの伝言を持ってC.C.登場。
さてはて、間に合うのかな?
てか、季節・行事編、ゼロ(ルル)がなんだか酷い目にばかり遭ってるような....(汗
わ、わざとでは....ないのですが.....(汗
....う~ん。騎士団での描写しか出てこない気さえしてきた。

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