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コードギアスの二次創作サイト。 ルルーシュ(ゼロ)至上主義です。 管理人は闇月夜 零です。
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ギ ア スの小説を書いています。
ゼロ(ルル)至上主義です。
騎士団多め。
表現力がなく×ではなく+どまり多数。
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その日から、第二会議室の前に、いや入口を臨む少し離れた位置に、歩哨が立つ事になった。
元より幹部しか入れない部屋だが、今回一時的に女性幹部を締め出す事になったからだ。
扇達も、まさか首の取れたひな人形や修繕の要するそれを、女性に見せたいとは思わない。
カレンなど少しかわいそうと思わないでもなかったが、ここは心を鬼にしようと決めたのだ。
ちなみに、玉城とディートハルトも除外リストに載っている。
玉城は「けッ」と言っただで以降近寄ろうとはしなかったが、ディートハルトは違った。
「何故わたしまで入れないのですか?」
声が刺々しいのは、告げたのがゼロではなかったからである。
扇と朝比奈は同じ思いで顔を見合わせた。
「決まってるじゃないですか!ゼロの仕事の邪魔になる可能性が高いからです!」
朝比奈がこちらも怒ったように言い返した。
「なッ‥‥わたしがゼロの邪魔をするハズがないでしょう」
「まあ今回は諦めてくれないか?ディートハルト」
扇が下手に出ながら言い聞かせる。
「リストに載ってる誰か一人でも中に入ったら、ゼロ表に戻るッて言ってるんですから。そーなったらおれ達だって仕事にならなくなるんですからね」
朝比奈が「だから退くつもりはない」と言い切った。
「‥‥アレだけ仕事を振ってもまだ手持ちがそれ程?」
朝比奈の言葉にディートハルトが不意に真面目な表情になって尋ねた。
「あー‥‥今は表も何かと忙しいらしいんだ。本来なら少しでも時間が空いたら表に戻りたいらしいんだけど、移動に割く時間が無駄だからッて‥‥」
「‥‥‥‥でしたらゼロは現在、表の仕事を?」
キラリンと、ディートハルトの瞳が怪しく光るのを、朝比奈と扇は確かに目にした。
「「‥‥‥‥‥‥」」
二人は素早く視線を交わし、同じ思いなのを確かめる。
この先、この男だけは徹底的に排除しよう、と。
「ノーコメント。仕事まだあるんじゃないですか?さっき回しましたよね?それともまだ要りますか?」
朝比奈が事務的な声で矢継ぎ早にディートハルトに切り返した。
「‥‥わかりました。今は大人しく引き下がります、が。‥‥また来ますから」
「来なくて良いって。質問はおれか扇さんか藤堂さんにする事。ゼロに直接質問したいなら、アジトに来た直後、くらいしかないからね」
立ち去ろうとするディートハルトの背中に向かって朝比奈がそう声を投げた。


「カレン。ホントに知らないの?第二(会議室)の秘密」
井上がカレンに声を掛ける。
場所はトレーラーの一階で、同席するのは女性幹部だけだ。
「はい。‥‥ゼロが持って来た私物を置いてあるってくらいしか‥‥」
「私物ねぇ?玉城が壊したって言うあれ?」
井上に強引に引っ張って来られたラクシャータは気のない相槌を打つ。
「はい、それです。‥‥あのゼロが、暫く固まったくらいショックを受けてたから‥‥とても気になるんですけど‥‥」
「扇さん達はなんて?」
井上がカレンに問いかける。
「教えてくれません。『時が来るのを待て』としか‥‥」
項垂れるカレンを他所に、井上は今度はやっぱりラクシャータ同様、強引に連れて来た千葉を見て問う。
「藤堂さんと朝比奈さんは?他の四聖剣の人とかも入ってるんですよね?彼等は?」
「中佐も朝比奈も何も言わないな。‥‥仙波さんと卜部さんも教えてくれそうにない」
千葉は首を振って答えた。
「ん?なんの集まりだ?女ばっかり固まって」
その時C.C.の声が聞こえ振り向くと丁度二階から降りて来るところだった。
「C.C.。ゼロが持ち込んだ私物が何か、知らない?第二会議室に置いてあるんだけど」
カレンが訊ね、他の三人と一緒になってC.C.を見る。
「‥‥‥‥。ん?あぁ、あれか。あれは出来上がりが楽しみだぞ。アイツは中々に器用だからな」
一瞬首を傾げたC.C.だったが、思い当たった後は、珍しく純粋に楽しそうな笑みを見せて言った。
「‥‥出来上がりが‥‥とは、それまでは楽しくないのか?」
「当り前だろう?あんなの、わたしはゴメンだな。完成品を見るだけの方が楽しいに決まってる」
千葉の疑問にも、C.C.はキッパリと肯定した後、「他に質問がないなら行くぞ」と言ってそのまま出て行ってしまった。

「‥‥わたしは、許可が下りるまで待つ事にするよ。‥‥元からそのつもりだったが」
千葉がカレンを見ながら言った。
「そーねぇ。興味なかったんだけど、完成品とやらはみたいかもねぇ」
ラクシャータはそう言いながらもやはり気のない調子だ。
「あそこまでキッパリ言われちゃったら仕方ないか。カレンはどうするの?」
井上も降参して天井を見た後、カレンに問いかけた。
「‥‥‥‥‥‥。待ちます」
暫くの沈黙の後、カレンはそう応じた。


「助かったよ、C.C.」
「朝比奈、か。‥‥ピザ5枚、忘れるなよ」
「もっちろん。ちゃんと献上するよ。‥‥けどさ。C.C.のあれ、本心だったの?」
「当り前だろう?あんなもの、途中経過を誰が見たがるんだ?」
「いや、まぁ、そーだけど。‥‥てか、良く知ってたね」
「‥‥まぁ、この地もそれなりに長いからな。もう行く。ピザは忘れるな」
「はーい。ばいばい、C.C.」

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作成 2008.02.23 
アップ 2008.02.27 


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ひな祭り 【3】準備。騎士団にて(朝比奈、扇、ディートハルト、女性陣)

扇と朝比奈のタッグが何気にお気に?
締め出し喰らった女性陣の会話に乱入するC.C.。
実は朝比奈の暗躍...朝比奈出張ってる.....(汗

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