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コードギアスの二次創作サイト。 ルルーシュ(ゼロ)至上主義です。 管理人は闇月夜 零です。
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ゼロ(ルル)至上主義です。
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★由香様へのリクエスト作品★
(玉城×ルル<--騎士団+a)

扇は数枚の紙ペラを手に途方に暮れていた。
ローテーブルを挟んだ先にはゼロが座って書類に目を通している。
声を掛けなければならないのはわかっているのに、扇は二の足を踏んでいた。
「‥‥扇さん?どうしたんですか?」
カレンの訝しげな声にハッとするとゼロもまた扇を見ていた。
「‥‥その紙が何か問題なのか?」
ゼロに問い掛けられ、扇は観念して「その‥‥」と言いながら持っていた紙を差し出した。
受け取ったゼロは紙に目を通し、バサリとローテーブルの上に投げ出した。
次に来る言葉を予測した扇は身構えたが、言葉は降らなかった。
それまで見ていた書類だけを揃え、手にして立ち上がったゼロは、扇が渡した紙には目もくれず逆に扇に懐から取り出した用紙を渡した。
「読んでおけ」そう言い残すと自室に引き上げて行った。

思わず背中を見送った扇は受け取った用紙を見た。
ローテーブルに放置されたままの紙に興味を持ったカレンはそれらを拾いあげた。
「‥‥‥‥‥‥。なッ、ちょっとどういう事よ、この額は!聞いてるの?玉城!あんたに言ってるのよ!」
カレンはそれが何かを悟ると素早い動きで目を通して計算し、青くなって怒鳴った。
井上がカレンの手元を見て絶句した。
「な、なんでぇ。いつもの事じゃねぇかよ」
「いつもの、じゃないわよ。ゼロだって呆れて行っちゃったじゃないの」
カレンと玉城はいつもの如く言い合う。
「‥‥玉城。この額、払えるのはゼロくらいだ。これが最後だとでも泣き付いて払って貰って来い」
扇が言うと旧扇グループ達が口々に同意した。
流石に勢いに押された玉城は、渋々ゼロの部屋に向かった。


カレンはこっそり、扇に声をかけた。
振り返った扇はカレンの手にあるそれに渋面を作った。
「玉城‥‥か?」
「‥‥多分」
カレンの返答に扇は頭を抱えた。
『二度としないならば良し。次はないと思え。注)玉城には黙っていろ』と書かれていたゼロからの手紙が扇の脳裏を駆け巡っていた。

それでも黙っている事も出来ず、扇は玉城の弁護をするつもりで請求書をゼロに見せた。
「‥‥誰のだ?これは」
ゼロが苦い声音で問う。
それを聞いた扇は驚く。
扇が何をゼロに見せたのかを知っている幹部達もまた驚愕した。
無駄遣いなんて犯人は玉城しかいない事を彼等は知っているからだ。
誰かが「玉城が」と呟き、ゼロの耳にも届く。
「違うな。これはあれではない」
しかしゼロはきっぱりと否定した。
「えと、ゼロ。そう言い切る根拠は‥‥?」
扇が遠慮がちに尋ねる。
「本人に聞けばどうだ?‥‥玉城」
ゼロがそう呼び掛け、幹部達は一斉に振り返った。
「おれじゃねぇよ。誰だ?おれ様に罪をなすりつけようとしてる奴はッ」
玉城は憤慨してがなるが、本当に濡れ衣なのだとしたら当然だろう──とてもそうは思えないが。
「自業自得だな。日頃のおこないが悪いからそうなる。‥‥ディートハルト。真犯人を見つけておけ。‥‥それとも既に報告するだけか?」
玉城に一言言ったゼロは、ディートハルトに指示を出す。
「確かにすぐにでもご報告できますが、‥‥。ゼロは何故、玉城ではないと?」
あっさり頷くディートハルトに玉城が沸騰する。
「ッな‥‥ディートハルト、テメッ」
「煩いぞ、玉城。‥‥玉城には既に言ってあるからな。‥‥次はない、と」
吼える玉城を一言で黙らせ、ゼロは説明した。
「‥‥あの、ゼロ。‥‥玉城がそれを守るって信じてるんですか?」
簡潔なゼロの言葉に、カレンが信じられない思いで、恐る恐る尋ねると、ゼロは「勿論」と答えて玉城を見た。
「ふッ‥‥守るだろう?‥‥なぁ?玉城」
「あ、あぁ。勿論だぜ。嘘はつかないって言ったんだから、それはやめろ」
玉城が、焦りながら応え、カレンを始め、その場にいたものは「それ?」と首を傾げた。
いつもの人をバカにしたような笑声に続き、試すような声音になったゼロの問いかけ、ただそれだけのはずなのに、と。

「惚れた一念というのだったか?」

唐突にC.C.の声が聞こえ、幹部達の心臓がドクンと跳ねたが、それよりも、しーつー、今何を仰いました?
突然現れたC.C.がにやにやと人の悪い笑みを浮かべながら、そんな爆弾を落とした。
「C.C.。そう言った事を人前で言うのはよせ。混乱を招くだけだ」
ゼロが厭そうな声で「共犯者」に注意すると、それに便乗するかのように玉城も文句を言う。
「テッメェには関係ないだろうが」
「煩いんだ、貴様は。‥‥それにわたしはゼロの『共犯者』だから、関係はあるぞ。まさかここまで趣味が悪いとは思わなかったな」
「ちょ‥‥‥っと待って!C.C.、惚れた‥‥って玉城がゼロに‥って事?それに、‥‥趣味が悪いってまさか‥‥‥ゼ、ゼロも!?」
動揺しまくったカレンが否定して欲しいと願いつつ、確認せずにはいられないといった様子でC.C.に尋ねた。
「ゼロに話すなと言われたので話せないな」
「ピザ5枚!!」
「玉城がゼロの素顔を見て一目惚れしたんだ。惚れた一念で、約束を違える事が出来なくなっているようだな」
「C.C.。いつも言っているだろうが。ピザでわたしを売るのはよせと」
「ッてめ、何あっさり暴露してんだよッ!?」
ピザに釣られてあっさり白状したC.C.にゼロと玉城が抗議するが、幹部達は突破口を見つけてキラリと目を輝かせた。
当然ながらゼロの判断ミスである。
「C.C.2枚進呈しよう。ゼロも玉城の事を?」
「そうだ。かなり気に入っているようだぞ?」
「まさか、付き合ってるの!?‥‥ピザ5枚!」
「てか玉城が一目惚れってゼロの素顔が気になる。C.C.ピザ10枚で」
「ゼロの素顔か‥‥。かなり美人だぞ?男女共に、毎日のように告白しに来ているからな」
更にピザを餌に質問を続ける幹部達だが、ゼロが冷ややかに告げた。
「お前達に、そんなにピザを買う金があるとは知らなかったな」
ピタリ、と沈黙が落ちる。
「‥‥貴様等。今言った枚数は必ず取り立てるからな。それと‥‥これはオマケだ」
静寂になった事に、ゼロはホッとして、一瞬油断していたところを、C.C.に見事につかれた形になった。
素早い動きで仮面の止め具を操作して小さな機械音を立てたかと思うと、C.C.はゼロの仮面をスポンと取り外したのだ。
ゼロは、固まった。
幹部達も固まった。
C.C.は持っていた仮面を再びゼロに被せると、固まったままの一同を残してゼロの部屋に引き上げていった。

そんな、違うはずなのに、どうしてあの顔が、てか彼なら確かに一目惚れってありえるけどでも違うはずで‥‥‥。
ぐるぐると考えが無限ループを起こしているカレン。

面影が残っている‥‥‥確かに彼ならばゼロだったとしても不思議ではないが‥‥しかし、いくらスザク君が敵になっているとはいえ‥‥。
藤堂もまたそう考え、玉城を選んだのだとしたら‥‥とその選択にのみ疑問を持った。

綺麗だったな、ゼロってホントに美人なんだ‥‥、でも玉城が??いや、諦めていたら始まらないよね、それにきっとまだ遅くはないだろうし?
朝比奈もまた一目惚れ状態で今後の計画を練る。

なんて素晴らしい。流石ゼロ。信じてはいたが、まさかここまで整った顔を有していたとは。最早彼以上の被写体など存在しない。一生彼について行こう。
一人でそんな結論をつけたディートハルトは、うっとりと既に仮面をつけた状態になっているゼロを見ていた。

他の幹部達もまた、ゼロの美貌に、陶酔状態で「一生ついていきます!!」と心の中で何度も叫んでいた。

後編に続く。

───────────
作成 2008.04.06 
アップ 2008.04.06

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