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コードギアスの二次創作サイト。 ルルーシュ(ゼロ)至上主義です。 管理人は闇月夜 零です。
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ゼロ(ルル)至上主義です。
騎士団多め。
表現力がなく×ではなく+どまり多数。
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★レイシア様へのリクエスト作品★
(スザクに厳しい話/ルルの騎士(カレンと藤堂)の話)

「‥‥表で何か有ったのか?」
藤堂がポツリと尋ねた。
「‥‥いつも通りだ。その延長線でしかない。日常とくくられる事だけだ」
「だが、いつも以上に疲弊している。何か有ったのだろう?」
藤堂の声があまりにも優しく聞こえ、カレンは思わず目を見張る。
「ゼロ。何か有ったのなら、話してください。力になれるかも知れないし、話すだけでももしかしたら気が休まるかも知れません」
カレンが負けじと言い募る。
「‥‥藤堂、カレン。お前達は、わたしの素性を知った時、どうするだろうな?」
「ブリタニア人と知っていて従っている。今更君が子供だろうが、君の親が軍人や貴族や皇帝だろうが、離反しようとは思わないな」
藤堂は、噛んで含んだようにゆっくりと言い聞かせる。
「‥‥‥‥わたしも。ゼロが例え誰だって、そんな事はどうでも良いんです。貴方は進むべき道を見失っていたわたし達にそれを示してくれたわ」
藤堂の例えを検討した後で、カレンもそう言い、「だから今度はわたしが、わたし達が貴方について行くんです」と迷いなく付け足した。
ゼロは藤堂の例えに「気付いていたんですね‥‥」と苦笑して仮面を取った。
「やはり君だったか。ルルーシュ君」
「る‥‥。てか違うはず‥‥。じゃなくて藤堂さんと知り合い?‥‥あ、だったら疲れてるのは枢木スザクのせいね!?」
藤堂はゼロの正体に納得したが、カレンの驚きは尋常ではなく、一体何に驚けば良いのかと言葉が上ずっていた。
「すまない、カレン。あの時はまだバレるわけにはいかず、少し細工をさせて貰った。‥‥おれがゼロだ。嫌いな奴に従うのは嫌だろう?」
「‥‥馬鹿言わないで。ルルーシュ。貴方を嫌っていたのは貴方が批評家ぶって何もしようとしない態度を見たから。でも違うじゃない」
カレンは頭を振って言葉を重ね、「なら嫌う理由なんてないわ。ゼロに従う。これからもずっとよ」と言った時には満面の笑みになっていた。
「‥‥スザク君がルルーシュ君を苦しめているのか?」
藤堂が剣呑な声音で問いかける。
「そうよ。あいつ、あのお飾り皇女の騎士になったくせに、まだ学園にきてルルーシュに言うのよ。『君達を守る』って!」
「‥‥学園は、アッシュフォードがおれ達の為に作った箱庭だった。‥‥安息の場所だったのだがな‥‥」
憤るカレンに、懐かしむような諦めの入ったルルーシュ。
「‥‥不甲斐無い弟子ですまない、ルルーシュ君。おれはスザク君に大切な事を教えそびれてしまったようだ」
「そんなの関係ないわ。あいつ、全然人の話ってモノを聞こうとしないんだもの。だから藤堂さんのせいじゃないわ」
「そうだな。スザクには一番、ヒントを出してきたのに、少しも気付こうとしなかった。挙句がこれだ。あの調子じゃスザクは学園に来続けるだろう」
「会長に言って退学にさせるとか、出来ないかしら?」
「無理だな。スザクを学園に入れたのはユーフェミアだ。皇族のお願いは命令と同じ。スザクの意思で自主退学でもしない限り実現しない」
「だが‥‥。スザク君が学園に通い続けるのならば、そこに留まるのは危険ではないか?」
「そうですね。‥‥ナナリーを安全な場所に移す手はずは既に整えています。‥‥次にスザクが来る前には移動できるでしょう」
話の流れについていけなかったカレンが声を上げる。
「ちょっ‥‥どうして?どうしてルルーシュとナナリーちゃんが学園を出て行くって話にまでなるの?それに安全な所ってナナリーちゃんだけ?貴方は?」
「ナナリーだけだ。おれはゼロだからな。ここを離れるつもりはない。‥‥ゼロを始めた時からいつかはナナリーと離れる時が来る事は想定していた」
「妹君は‥‥キョウトに預けるのか?」
「はい。あそこならば皇と桐原が悪いようにはしないでしょうし」
「待ってルルーシュ。貴方、ナナリーちゃんの為にゼロになったのでしょう?それをスザクのせいで離れ離れなんて‥‥」
カレンが声を荒げて話を留める。
「紅月君。そのくらいにしておけ」
「しないわ。どうして?ナナリーちゃんをここに連れて来るって言わないの?貴方が守りたいと望む存在なのよ?わたしが全力で守るわよ!」
「‥‥‥‥ここは、戦場だからだ」
「勝てば良いんでしょう?負けた時の事まで心配していたら何にも出来ないわよ。ここに連れてくれば、いつだって会えるじゃない」
カレンの言葉に、藤堂は笑う。
「なるほどな。確かにその通りだろう。ルルーシュ君、君には妹君が必要だろう?スザク君のせいで君が全てを我慢する必要はない」
「そうよ。あいつが学園から貴方を追い出す事になった。それだけでも許されない事なのに、その上ナナリーちゃんにまで会えなくなるなんて認めないわ」
「スザク君には、相応の報いを受けて貰おう。さしあたっては、今度の戦場で、白兜を叩ける作戦にしてくれると有り難いな。ルルーシュ君」
「あ、それまさか月下だけでなんて言わないでしょうね。白兜はわたしが倒すんですからね」
「おれはスザク君の師として、彼の行動を許すわけにはいかない。あれほど『ルルーシュはおれが護る』と言っておきながら‥‥」
「今も言ってます。全く他の騎士になってまでそんな事言うなんて、これだから騎士を判っていない名誉はなってないんです。わたしだって許せません」
「騎士がどうとかではないだろう?守ると言った相手とは別の相手を選ぶ事自体が言語道断。更に危険を招き且つそれを判っていないとは‥‥不甲斐無い」
「学園で大過なく過ごせるようになったのも、生徒会に入れたのもルルーシュのお陰だってのに、ちっとも気付いてないんです。当然と思ってるとしか思えないわね」
「ルルーシュ君がゼロだと気付いてないせいだとは言え、何度もルルーシュ君の身を危険に陥れている事も、気に入らない」
「全くです。ゼロッ。是非白兜を罠に嵌めて負かす手を考えてくださいね。全力で叩きますから」
藤堂と思う存分スザクをけなしてから、ルルーシュを振り返ったカレンは、茫然と二人を見るルルーシュを発見する。
「どうしたんですか?ゼロ」
尋ねると、一瞬後、ルルーシュは笑いだす。
「まったく、‥‥お前達が居れば良いな。そんな事を言っていると、本当に連れて来るぞ?」
それはカレンをして、久々に見るルルーシュの心からの笑顔だった。
そして、妹を前にしてさえ心から笑えなくなっていたのだと気付いて、「打倒スザク」に意欲を増す。
「あぁ、連れて来い。おれ達は、君と、妹君とを守ってみせよう」
「まるで、騎士みたいな言いようですよ?藤堂さん」
「君が主だというのならば、それも構わない。ゼロ。‥‥ルルーシュ君。君におれの忠誠を」
「わたしも!ゼロに、ルルーシュにわたしの忠誠を捧げるわ。受け取ってくれますか?」
「‥‥裏切りは許さないぞ?」
「「勿論!」」
迷いなく告げられた言葉に、ルルーシュは満面の笑みを浮かべたのだった。

この日。ゼロは二人の騎士を得る。
それは騎士団幹部にだけ知らされ、衝撃を生んだ。

しかしその後、幹部達の間で、「枢木スザク抹殺計画推進会」が発足し、藤堂とカレンが会長と副会長に就任したのは全団員が知るところとなる。
入会者は後を絶たなかったとか。
後に来たゼロの妹だと言う少女が推進会の名誉会長になっている事はトップシークレットとしてゼロには伏せられていたとか。



───────────
作成 2008.04.07 
アップ 2008.04.10 
 


───────────
レイシア様へ。

お気に召していただけましたでしょうか?
リクエスト内容に合致しているかはいまいち不明ですが、
どうぞ、お受け取りください。

ゼロの騎士(就任)話になりました。
 

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