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コードギアスの二次創作サイト。 ルルーシュ(ゼロ)至上主義です。 管理人は闇月夜 零です。
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ゼロ(ルル)至上主義です。
騎士団多め。
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★臣近様へのリクエスト作品★
(朝ルル/ゼロ&皇族バレ/白主従糾弾)

ずんずんと肩を怒らせて近づいてきたカレンを見たとき、その場にいた四聖剣の三人はげんなりとした表情を浮かべた。
カレンは四聖剣の傍で立ち止まると、ビシィッとトレーラーを指して言った。
「同じ四聖剣として、あの人を何とかしてくださいッ!」
「「「無理だから諦めろ、紅月」」」
仙波、卜部、千葉は声を揃えてそれこそ間髪入れずに即答した。
あまりの速さと息の合った返答に、思わずカレンは絶句する。
「‥‥じ、状況も聞かないで、無理って即答なんですかッ!?」
「何とかできるくらいなら、今頃は奴もここでメンテナンスをしている。無理だったからさっき追い出したところだ」
気力を奮い起こして再度尋ねるカレンに、千葉がトレーラーを見ながら応じて溜息を吐いた。
「ッなら、部屋に戻るように言ってくださいよ。人が来るところであんな落ち込まれ方したら周りがすっごく迷惑しますッ!」
「悪いな、紅月。それも言ったんだが、無理だったんだ。諦めてくれ」
カレンはめげずに代案を提示するが、それもまた卜部によって一蹴されてしまった。
「と、とにかく何とかしてくださいよー」
カレンの声に泣きが入る。
「‥‥そんなに酷いのか?朝比奈の奴は」
仙波が流石に悪いと思って声を掛けた。
「最悪です。落ち込んでいるのはわかるのに、ずっと入り口付近を睨んでて、どんどん殺気が増していくんです。もう誰も近寄れません」
三人は顔を見合わせてから、「そこまでか‥‥」と思って少し離れた位置でやりとりを見守っていた藤堂を振り返った。
三人の目には縋るような色合いが浮かんでいて、藤堂に要求している事柄は明白だった。
藤堂はラクシャータと視線を見交わし、二人して溜息を吐いた。
「わたしはぁ。何も言わないわよぉ。‥‥ここまで来れば反対もしないけどぉ。だけど藤堂、覚えておきなさいねぇ」
「わかっている。そんな事にはならないから心配するな」
ラクシャータの言葉に、藤堂は真剣な表情で頷くと、携帯を取り出した。
短縮と思われるボタン操作の後、携帯を耳に当てる事かなりして、藤堂は少し表情を動かしてから話し始めた。
「‥‥おれだ。すまないな、こんな時に‥‥」
相手の声は届かず、藤堂が耳を傾ける姿だけをただジッと見る。
「‥‥あぁ。変わりは‥‥一点だけだ。朝比奈が殺気を振りまいて手をつけられない状況になっているようだ」
言いながら藤堂はカレンに視線を向け、視線を感じたカレンはキッパリと頷く。
「‥‥それは。今おれが顔を見せると、悪化しそうなのでな。あぁ、それも同じだろう?」
その言葉に「うむ」と頷いたのは四聖剣の面々だった。
「あぁ。無理でないのならば、頼む」
藤堂はその言葉を最後に、相手が先だったのかもしれないが通話を切った。
藤堂が携帯をしまうのを待って、カレンが尋ねる。
「藤堂さん?『悪化する』って!?それに今のってもしかしてゼロですか?」
「‥‥現状の朝比奈がおれを見ると火に油状態になりかねなくてな。仙波達にさえ無理だというのならば、後はゼロに頼むしかない」
藤堂の言葉にカレンは訝しげな表情を向けた。
「何故ゼロなんですか?そりゃあ、ゼロは騎士団のリーダーですけど、四聖剣は藤堂さんの言う事しか聞かないって‥‥」
「紅月、勘違いするな。別に中佐以外の指示にまったく従わないというわけではない」
カレンの思い違いを千葉が指摘したが、カレンの疑問ははれなかった。

ゼロがアジトにやって来た時、扇と藤堂の指示で、平団員達はトレーラー付近からは退けられていて、幹部だけがトレーラーの周囲でゼロを待っていた。
「藤堂」
ゼロはそんな幹部を見渡してから、藤堂を呼ばわる。
「すまない、ゼロ。‥‥平気か?」
「わたしは‥‥平気だ。それで?」
何の説明もされていない扇達は藤堂とゼロの会話を唯黙って聞いているしかない。
もっとも、事情を知っているラクシャータやある程度は知っている四聖剣にしてもそれは同じだったが。
藤堂が「朝比奈は」と言いかけたところで、トレーラーからバタバタと音がして朝比奈が顔を見せた。
入り口のわりと近くにいた幹部達は、ズザザザザと後退った。
未だに殺気を振りまいたままの朝比奈に、ゼロは仮面の下で眉を寄せ、冷ややかな声を出す。
「‥‥朝比奈」
途端に、朝比奈の殺気が萎れ、「ぅわ、ゼロのが怖ぇ‥‥」と思う者が数名。
完全に殺気が消えた朝比奈は、俯き加減にずんずんとゼロに向かって歩いてくると、止まりもせずにゼロを抱きしめた。
「‥‥ッてゼロに何してるんですかッ!朝比奈さん!?」
ゼロの傍にいたカレンが当然ながら叫ぶ。
「我慢出来ないッ」
朝比奈はカレンの叫びを無視して、唸るように言い、その体勢からR指定方面に思った者が慌てる。
「「「「‥‥ッちょっと待てぇ~~~!!!」」」」
ディートハルトとカレンと井上と玉城の声が重なった。
「‥‥何もお前がそんなに憤る事はないだろう?朝比奈。しかも仕事に影響が出ているそうだな」
「こんな時に仕事なんて出来ないですよ、おれは。戦場でなら200%くらいは発揮できる自信はありますけど」
待てと言われても待つ様子はなく、ゼロと朝比奈の会話は始まる。
「それは近々発揮してもらうが。‥‥」
「どうして止めるんですか。ゼロの事でしょ?あいつ等がゼロを苦しめているのは、おれにだってわかるってのにッ!」
朝比奈はゼロを抱きしめる腕に少しだけ力を込め、キッと藤堂とラクシャータを見た。
「おれ、間違ってますか?藤堂さんッ!あいつ等が考えなしでお気楽で無計画に発言だけでゼロを苦しめているって事にまったく気付いてないんでしょう!?」
「あぁ、まぁそんな感じかもぉ。二言目には『君の為』らしいしぃ。その相手の事をまぁったく見てないものねぇ、二人とも。似た者同士気が合うのかしらねぇ」
憤る朝比奈に、黙る藤堂に代わってラクシャータが応じた。
「『君の為』ぇ!?どの面下げて?ゼロッ!やっぱりおれ、とっちめないと気がすまないです。策練らないって言うなら、これから特攻しますからね?」
朝比奈が言い、「さぁどうする!?」と腕の中のゼロに問う。
「‥‥ラクシャータ」
ゼロが疲れた口調でラクシャータを責めるが、「言っちゃったものは仕方ないでしょぉ。諦めてねぇ」とラクシャータは悪びれなかった。
「‥‥‥朝比奈。特攻はするな」
「なら作戦」
譲らない朝比奈に、とうとうゼロは、「どんな作戦だろうが誰も苦情を言わないのならば練ってやろう」と折れたのだった。

中編に続く。

───────────
作成 2008.04.18 
アップ 2008.04.20 
 

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