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(「災厄は突然に」設定/藤ル.ル)
「‥‥これは?」
藤堂はルルーシュが取り出してきてローテーブルの上に置いた小さな機械の群れに首を傾げた。
「小道具、だな。集音器とその受信機。離れている間に、伝え切れていない事を聞かれると困るだろう?お互いに」
ルルーシュは「お互いに」と言ったが、頭の良いルルーシュは藤堂が説明した事は既に頭に入っているようだ。
とすれば藤堂の伝え漏れを気にしているのかも知れないな、と藤堂は苦笑した。
「おい。おれは何をどう言っても突発的な事には弱い。こう言うのが有った方が気分的にも楽なんだ」
ルルーシュは「今、邪推してなかったか?」と鋭い眼差しで藤堂を見る。
お互い自分の顔に浮かぶ表情を見ているからか、かなり正確に藤堂の心情を言い当てたルルーシュに藤堂は唸る。
「‥‥なんと言うか、自分を外から見るというのは‥‥」
「言うなそれは。おれだって変な感じがしているんだ。‥‥それより説明を続けるぞ?」
ルルーシュは藤堂が頷くのを待って口を開いた。
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2008.06.30作成
2008.07.14-2008.07.20up
2008.08.05再録