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コードギアスの二次創作サイト。 ルルーシュ(ゼロ)至上主義です。 管理人は闇月夜 零です。
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ゼロ(ルル)至上主義です。
騎士団多め。
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★hidori様へのリクエスト作品★
(朝.ゼロ/ブラコン皇.族兄弟(シュナ、ネリ、アラン?)/騎.士団押し掛け話)

その三人が格納庫に姿を見せた時、ほとんどの者が「‥‥夢だ‥‥最近忙しかったし‥‥」と認識した。
そう、現在敵対している相手のトップとも言える第二皇子と第二皇女が(騎士でもなさそうな)供を一人だけ連れて乗り込んでくるはずがないのだ。
しかし、別の視点で見てしまった幾人かがその大半がただの供としか見ていない三人目を凝視して固まっていた。
名前を挙げるならカレンとラクシャータ、藤堂、それに朝比奈だった。
カレンは「どうしてあいつが皇族なんかと一緒にいてしかもこんなところにやって来るのよッ!」と驚いていた。
ラクシャータと藤堂は俯き加減なその顔を良く見ようと食い入るように見ている。
みんなが正気ならば恰好のからかいネタだっただろう。
そして朝比奈は初めこそ蒼褪めていたが、「何か違うなぁ」と首を傾げる。

団員が誰も銃を向けないのを確認したコーネリアが一歩進み出た。
「ゼロはいるか?話がある。ゼロを出して貰おう」
居丈高に言い放つコーネリアに、やっと頭が回った幹部達が警戒して身構えた。
「もう少し穏便な言い方をしなさい、コーネリア。争いに来たわけではないのだから」
いきり立つコーネリアを横から諌めるシュナイゼルの言葉に、戸惑ったように顔を見合わせる者多数。
「報せるにしても、誰が来たか言わないと報せに行った者が怒られるんだけど、名乗る気もないわけ?」
そう言ったのが朝比奈だった事に藤堂と残る四聖剣が驚く。
確かに朝比奈は良く口を挟む性質だが初めから全開なのはあまり例がなかったからだ。
「これは異な事を。わたし達の事は知っているだろう?」
シュナイゼルが平然と応じる。
「第二皇子と第二皇女は知ってるね、流石に?けど、‥‥そっちは?」
「あぁ、彼かぃ?アランと言うんだよ。確かに表に出る事の方が少ないから知らないかも知れないね」
シュナイゼルはそう応じてから、アランに視線を向ける。
ふいと逸らされる顔にシュナイゼルは息を吐くと再び前を向く。
「さあ、ゼロを呼びたまえ」
シュナイゼルが催促するが、誰かが呼びに行く前に騒ぎを聞き付けたのかゼロが現れた。

「何の騒ぎだ?これは」
ゼロの声に人垣が割れ、ゼロは侵入者を目視することになった。
「‥‥‥‥何故ここにブリタニアの皇族がいるんだ?」
「ッてめぇに会いに来たんだと!」
玉城がツッコむ。
「用はない。引き取って頂け」
「ツレないなぁ。折角こうやって会いに来たんだ。お茶の席にくらい招きなさい、ゼロ」
即答するゼロをシュナイゼルがやんわりと諌め、コーネリアはうんうんと頷いている。
そこでアランと呼ばれた黒髪の少年が二人の間から進み出て来た。
止める間も、割って入る間もなく、ゼロの前まで辿り着いた少年は、何故か動かないゼロに抱きついた。
「会いたかったよ、ゼロッ!てか無粋な仮面も外しなさい。あと『ゼロ』と呼ぶのもあれだから名前呼んで良いね?‥‥‥‥ダメ?」
大半が唖然とし、カレンは悲鳴を上げ、朝比奈は無言で近付くとベリッと音が聞こえそうな勢いでアランをゼロから引きはがした。
「ダメに決まってる。第一ゼロに抱き着くな」
「むッ、君にとやかく言われる筋合いはないな。それに拒否はされていない」
「固まってただけだろ。何を都合の良いように解釈してるのさ、図々しい」
突然始まった言い争いに、次第に空気は唖然から困惑に変わって行く。
「ちょッ‥‥と待て。朝比奈。アラン、お前もだ」
フリーズの溶けたゼロが未だ混乱中だと言う事がすぐにわかったのは四人だった。
侵入者達と朝比奈である。他の者も遅れて気付く。
「‥‥‥‥‥‥あのさ、ゼロ。なんだってそいつの名前、知ってるんだ?そいつもゼロの名前知ってるッぽいし‥‥。まさか知り合い?」
扇の問いに視線がゼロに集まる。
「‥‥‥‥‥‥‥‥」
ゼロは無言を通していたが仮面の下ではルルーシュが打開策を考えるも、良案なんて浮かばない。
浮かぶはずがないのだ。
カレンは疑惑の眼差しでアランを凝視しているし、藤堂とラクシャータの視線は既にゼロに向けられているのだ。
そんな中では何を言ったところで納得させられる訳がない。
更に言えば朝比奈もアランも睨み合って一歩も譲らない構えだし、シュナイゼルとコーネリアも参戦する気満々だとわかるし‥‥。
「ゼロ。その馴れ馴れしい奴は何?人名乗らせといて自分は名乗りもしない無礼者を側に置くのは感心しないよ」
「名乗ったのは君じゃないだろ。第二皇子が紹介してたじゃないか。‥‥おれはね、朝比奈って言うんだよ。ゼロが呼んだの聞いてなかったの?」
やはりバチバチと火花を散らせて言い合う二人に、ゼロはまず藤堂を振り返った。
「‥‥藤堂、朝比奈を止めろ。第二皇子、第二皇女、アランを止めて頂きたい」
深い溜息をつきながらゼロが言うと藤堂は朝比奈に近付いたが次に視線を向けられたシュナイゼルとコーネリアは首を振った。
「それは出来ないな、ゼロ。どちらかと言うと参戦したいと思っているくらいだからね」
「そうだぞ、ゼロ。だいたいアランばかり名前を呼ぶのはずるいだろう?」
平然と言う二人に「参戦って何?」「ずるいってなんだ?」と幹部達の頭上には大量の「?」マークが浮かぶ。
藤堂は「あちらに止める意思がないのに朝比奈だけ下がらせるのは良いものか」と迷う。
「あッそうだ、ゼロ!説明!」
朝比奈が思い出したかのように肩越しにゼロを顧みた。
朝比奈の求める説明が、他と違っている事にゼロは気付いたがこれまた「どーするかなぁ」と悩んだ。
少し置いて溜息をつくと、アランに視線を固定させた。
「彼はアラン・ヴィ・ブリタニア。神聖ブリタニア帝国の第十皇子‥‥。マリアンヌ皇妃が長子。‥‥皇位継承順位はどうなっていましたかね?」
「離れる気ないからね、変わらず十六と十七だよ」にっこり笑うアラン。
「‥‥では、ゼロ。やはり君は‥‥」と足を止めた藤堂が言い、「生きてらしたんですねぇ」とラクシャータがホッとする。
「だぁあッ!そこ!てかテメェらさっきからッ!こっちにも判るように話しやがれ」
疎外感を覚えた玉城がキレ、そこかしこで幹部達がそれに同意するように頷いていた。
ゼロは玉城を振り返った後、皇族3人組に視線を移した。
「‥‥用件を伺いましょう」
ゼロの言葉に、シュナイゼルは「やれやれ」と笑顔を見せる。
「わたし達はね。ゼロに味方したくて来たんだよ。君のしたい事、その全てに手を貸そうじゃないか」
「そうだぞ、ゼロ。君がブリタニアの崩壊を望むなら、あの皇帝を引き摺り下ろしてやろう」
「その為に必要な準備をするのに手間取って、こんなに遅くなってしまったけど、これからはずっと側にいて良いよね?」
シュナイゼル、コーネリア、アランの順に、ゼロに味方する為に来たのだと、言い切った。
「なッ!てめぇら、そんなあっさりと自分の国を裏切るってのか!?」
「そう受け取ってくれて構わないよ。ブリタニアとゼロ。どちらを取るかと言われれば、迷わずゼロを取るだけの事」
「ゼロよりも大事なものなど、何一つない」
「そう、ゼロが一番大切だからね。‥‥お前達だって、ゼロの為にならないなら、相応の報いは受けて貰うよ?」
玉城の怒鳴り声に、またもやそれぞれきっぱり言い切り、アランは加えて朝比奈を睨みすえながら付け足した。
朝比奈はアランを睨み返し、ゼロは深々と、本当に深々と息を吐き出した。
「ぇえ?ゼロ、まさか認めるの?絶対、騒動の元にしかならないの判ってるのに?」
朝比奈が驚きの声を上げて、まだ何も言っていないゼロを見て抗議する。
「朝比奈ぁ。あんた、少し黙ったらぁ?殿下方のこれって昔っからだからぁ、追い返そうったって絶対に引き下がらないわよぉ」
ラクシャータが騒ぐ朝比奈に意見すると、朝比奈は「むー」っと唸って、再びゼロに抱きついた。
「ダメッ!それが判ってるから反対してるんじゃないですかー。絶対、小姑にしかならないって判」
「朝比奈ッ!」
ゼロが少し慌てたように朝比奈の言葉を遮った。

後編に続く

───────────
作成 2008.07.26
アップ 2008.07.27
 

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