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コードギアスの二次創作サイト。 ルルーシュ(ゼロ)至上主義です。 管理人は闇月夜 零です。
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ギ ア スの小説を書いています。
ゼロ(ルル)至上主義です。
騎士団多め。
表現力がなく×ではなく+どまり多数。
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次の日。
確かにゼロはやってきた。
C.C.の言った通りの状態で。
‥‥そう、物凄い不機嫌オーラを発していて、迂闊に近づけない程なのだ。
平団員は思わず後退り、遥か遠くから遠巻きにしてリーダーの一挙手一投足を怖々と見つめていた。
幹部連中はそう言うわけにもいかず、その場に留まって、何とか挨拶だけでもと声を掛ける。
「ゼ、ゼロ。‥‥急に来られなくなって、心配しました。‥‥あの、もう平気なのですか?」
そんな中、カレンが特攻し、それを見た全員が拍手喝采を送る‥‥現実の手を動かさずに。
「‥‥あぁ。カレンか。心配をかけてしまったようだな。少々表が忙しくて連絡すら取れなかった事はすまないと思っている」
「そんなッ。‥‥また来て下さって、嬉しいですッ。‥‥あのッ、今後の予定をお聞きしても宜しいですか?ゼロ」
スッと不機嫌オーラが和らいだ気がしたカレンは、それだけの事が嬉しくって仕方がない様子でゼロに尋ねる。
「‥‥一応、表での仕事は一区切りついたので、不意に連絡が取れない、と言う事は暫くはないはずだ。今日はこのまま。‥‥明日は夜に来る予定だ」
ゼロの言葉に、カレンは「夜‥‥」と呟く。
「カレン。これを渡しておく」
反射的に受け取ったカレンを残して、ゼロは自室へと向かっていった。
みんなカレンが受け取った物の方が気になるのか、或いはまだゼロに声を掛け辛かったのか、他にゼロを止める者はいなかった。

ゼロを遠巻きにしていた団員(ギャラリー)は、ゼロがいなくなった途端、カレンに群がった。
「カ~レン。何貰ったの?ラブレター?」
普段ならこの手のからかいには顔を赤くして恥ずかしがるか怒るかするカレンなのだが、この時は違っていた。
ガバッと顔を上げて声を掛けてきた井上を見ると、ガシッと片腕を掴み、周囲に群がる野郎どもを一括する。
「邪魔だ、散れッ。サボってるとゼロに怒られるわよ。‥‥それで困るのはわたしじゃないけど、ゼロの手を煩わせる前に沈めてやろうか?」
かなり過激である、と言うか、これだけの野郎ども相手に中々言えない啖呵だろう。
「ほぉら。あんた達も、恋する乙女の邪魔すると馬に蹴られちゃうわよ~。散って散って」
「ちょっ、‥井上さんッ、そんなんじゃないですッ。行きますよ」
「あッ、ちょっ手を離しなさいよ、カレン」
男性陣が散る前に、井上の腕を掴んだままのカレンがその場から移動して行った。
行く手には紅蓮弐式の近くで作業しているラクシャータと書類を持ってラクシャータに近づこうとしていた千葉がいる。
気になってついてきていた男性陣は、振り返ったカレンの一睨みでスゴスゴと退散していった。
「これ、さっきゼロに頂きました。見てください」
カレンはそう言うと、さっきまで自分が見ていた紙をラクシャータに渡した。
ラクシャータはにやにやしながら眼を通し、隣の千葉に回す。
千葉もそれに倣うが、こちらは段々目が眇められ、憮然とした様子で井上に回した。
「お嬢ちゃん。この招待状ってぇのは?」
「あ、貰いました。ただ明日わたしが来てからみんなに渡すようにって‥‥。だから待ってて貰えますか?」
「い~わよぉ。わたしは一人だしぃ。いつでもい~からねぇ」
「‥‥しかし、‥‥個人的な好奇心の為に中佐を煩わせる事は‥‥」
「あれ?誘ってくれないの?千葉さん。藤堂さんだって結構楽しみにしてたのに。勿論おれもだけど」
千葉が迷っていると、その後ろからひょっこり朝比奈が顔を覗かせた。
即座に朝比奈の頭に千葉の拳が決まった。
「驚かすなといつも言っているだろうが」
「ひどいよ、千葉さ~ん。折角教えてあげたのにぃ。‥‥てか、それ持ってるって事は、ゼロ来てるんだ?」
「え、ええ。ついさっき」
「いっけね。藤堂さんにどやされる。じゃあね~」
ブンブンと手を振った朝比奈はあっさりその場から立ち去っていった。
「‥‥‥。なんだったんですか?」
カレンの問いかけに、三人は千葉を見る。
「気にしないでやってくれ‥‥」
千葉は疲れた口調でそう応じた。

おざなりなノックの後、朝比奈が扉を開けると、既にゼロ以外は来ていた。
「ゼロ、来てるそうです。多分自室の方だと思いますけど」
扇があからさまにホッとした様子で息を吐く。
「遅いぞ、朝比奈。ゼロを除けば一番詳しいお前が遅くては作業が進まない」
「すみませんッ、仙波さん。‥‥さっき格納庫通ってきたんですけど、女性陣既に招待状貰ってました」
「やっぱ、仕事早いよなぁ、ゼロは。‥‥んで?自室で何やってるんだ?」
「必要なものを取りに行っていただけだが?‥‥それよりも、何故扉が開けっ放しなのだ?」
唐突に現れて卜部の質問に答えたゼロにも驚いたが、その後に続いた言葉にも驚いて、一同の視線が朝比奈に向かう。
「ぅわ。すみませんッ、ゼロ。たった今です。誰も覗いていませんッ。以後気をつけます」
ゼロは朝比奈から藤堂に(今回は普通に)仮面を移動させてから頷いた。
「良いだろう。もう規制も終わりだしな。‥‥それに運び込んで貰って助かった件もある。今回だけは不問にしておこう」
ゼロの言葉に「やったッ」と喜ぶ朝比奈を横目に、扇が問いかける。
「ゼロ。今回おれ達が運び込んだ荷物だけど。最初にゼロが持ってきた時より明らかに多いんだが、人形だけじゃないのか?」
まだ全ての箱を開け切っていない事もあって、量の多さに首を傾げていたのだ。
「‥‥‥‥扇。例の通達は団員に伝えているだろうな?」
「例の?‥‥あ、あぁ。断水の件か?今日の夕方から明日の昼までって。一応伝えたから食事は外でと‥‥。けど他からはそんな話は受けてないんだが」
急に変わった話の内容に、扇は一瞬戸惑いながらも、記憶をひっくり返してついていく。
フッとゼロが笑った。
「当然だな。偽りだし。開けるなと言っておいた赤ラベルの箱は食堂に運んでおいてくれ。‥‥食材だ」
「えーっと。それってやっぱり、ゼロが調理するって事なのかなぁ?」
「ああ。わたしが調理台に立っているところを団員が見れば流石に引くと思ったから、取っておいた処置だが‥‥」
ゼロ=(仮面+スーツ+マント)-マント+エプロン=仮面+スーツ+エプロン‥‥‥確かに誰もが引くだろう。
それぞれ僅かにゼロから視線を外し、その件についてのコメントを避けた。
「‥‥ゼロ。荷物を受け取りに行った時、C.C.が『わたしはこれから戻って報酬のピザを食べるのだ』とか言っていたが?」
藤堂が話題逸らしの為に、忘れていた報告をする。
ルルーシュはゲットーに近い公園にC.C.を待たせ、ギアスを掛けた運送会社の人間にそこまで箱を運ばせたのだ。
後は藤堂、扇と四聖剣の三人にその場所まで取りに行くよう指示を出しておいたのだ。
「‥‥‥‥あぁ、今回は仕方がないからな。人形に臭いがつかない限りにおいては認めた」
「ん?ゼロ。自宅にも飾っているのか?」
「‥‥あぁ。日本の女性と知り合いでな。『是非飾りましょう』と言われたのが始まりだったな」
「「「「‥‥‥‥‥」」」」
「ゼロぉ?‥それって彼女とか奥さんとかって話かぁ?」
一同絶句する中、卜部が果敢に問いかける。
「いや。彼女は‥‥わたしが世話になっているところのメイド、だな」
「ちょっと待ったゼロ。世話に‥って居候?なのにC.C.も居候させてるわけ?」
「‥‥アイツは勝手に居着いたんだ。‥‥多分、まだ見つかっていないはずだ。‥‥お陰でわたしがピザばかり食べていると思われてしまっているがな」
忌々しげに言うゼロに、「それはゼロも苦情の一つも言いたくなるだろう」と、C.C.がピザを注文する事に難色を示し続けるゼロの、真実を見た気がした。

「さて、時間も限られている事だし、飾り付けを急ぐとしようか」
暫くしてから気を取り直したように告げられたゼロの言葉に、一同は揃って頷いたのだった。

───────────
作成 2008.02.27 
アップ 2008.03.02 


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ひな祭り 【7】前日。騎士団にて(ゼロ、女性陣、藤堂、扇、四聖剣)

ゼロ復帰。や、やっとですが(汗
準備も大詰め....いや、前日だから大詰めになって貰わないと困りますがね^-^;;;
次回ラスト..............のハズだったのですがねぇ~....。
何故か増えて当日分が三部作ッぽくなりました。

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