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コードギアスの二次創作サイト。 ルルーシュ(ゼロ)至上主義です。 管理人は闇月夜 零です。
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ギ ア スの小説を書いています。
ゼロ(ルル)至上主義です。
騎士団多め。
表現力がなく×ではなく+どまり多数。
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『トウキョウ租界の西部エリアで、未明、車がフェンスに激突、炎上する事故が発生しました。死亡者は三名、身元はまだ分かっておりません』
その放送が流れた時、黒の騎士団に戻っていたロイドはバッとテレビ画面を振り返っていた。
驚いたのは一緒にいたミレイとナナリー、千葉に朝比奈、そしてラクシャータである。
それまではラクシャータとロイドの言い合いを中心に、ナイトメアの話で盛り上がっていたのである。
ハッキリ言って微かにしか聞こえてこないテレビからの音など、誰もしかとは聞いていないのだ。
「ロイドさん?」
画面に見入ったまま動かなくなったロイドを訝しんで、ミレイがそっと名前を呼んだ、が反応はない。
テレビは既に別のニュースを流している。
「どーしたのぉ?プリン伯爵~?」
ラクシャータも流石に変に思ったのだろう、声をかけるが、やはり反応はないままだった。
千葉と朝比奈は顔を見合わせ、千葉が立ち上がると、そのままテレビを消してみた。
肩越しにロイドを見るが、それでも固まったまま。
朝比奈が恐る恐るロイドの肩に手を置いた。
「ぅわ~~。‥‥あー驚いたー。‥‥‥‥なになに?どーしたのかな~?」
ロイドは本当に驚いたらしく、朝比奈の腕を振りほどいて飛び退った後、胸に片手を置いて驚きを表現している。
「ロイドさん?急に固まるから、みんな心配してたのですけどー?何か有ったのですか?」
ミレイがロイドの余りの驚きように逆に驚いて、声をかける。
「てか、すみません。そんなに驚くとは思わなくてー。顔色、ホントに悪いですよー?」
結果的に驚かした事になる朝比奈は素直に詫びを入れる。
「えー。それはたいへんだ、ねー。ミレイくーん。ぼく、不治の病かもー」
フラフラとミレイの元へ行くと、ロイドはミレイの肩に懐いて見せる。
「ちょっ、‥‥ロイドさん?」
ミレイはいきなりの事にうっすらと頬を染め、目を白黒させて驚いている。
「ミレイさん。ロイドさんを休ませてあげてください」
「ナナちゃん。‥‥かといってこれを運ぶのわたしには出来ないわよ~。てことでそこの朝比奈さん、でしたっけ?責任もって運んでくださいね?」
「ぅわー。おれより全然大きいのに~。‥‥あ、仙波さ~ん、卜部さ~ん、ヘルプヘルプ~」
藤堂と話しながらやってくる仙波と卜部を見つけた朝比奈は救いとばかりに声をかけた。
「どうした朝比奈。何か有ったのか?」
見ようによってはイチャついているようにも見える(にしか見えない?)ロイドとミレイに視線を向けながら近づいて来た卜部が訊ねる。
「あー、ちょっと驚かしたみたいで、具合が悪くなったようで‥‥。顔色が悪いのは本当だから、運ぶようにって言われて‥‥」
朝比奈が後ろめたそうに応じた。
「あはー。ちょっと寝不足が入ってるのはホントだからーそのせいかもー」
口調は変わらず人を喰っているが、顔色が悪いだけに強がってるようにしか見えない。
「あんたが寝不足ぅ?何してたわけぇ」
「あーちょっと留守にするからー、部下に仕事残しとこーかなーとか思って、色々用意してたらー‥‥ほぼ徹夜になったかな~とか」
あはあはと力なく笑うロイドは、元気がない以外は普段通りに見える。
「卜部。部屋に運んで休ませてやれ。朝比奈、お前もついていけ」
藤堂は内心で「ゼロの読み通りか‥‥」と思いつつ、部下に指示を出した。
「中佐が言うんじゃ仕方ないな。出発までに治ってるのか~。ほら、肩に掴まれ」
卜部はロイドに近づくと腕を取って肩に回す。
朝比奈が逆側に回って支えると、ゆっくり歩き出した。

「‥‥で?結局どうしたんだ?」
藤堂が遠ざかる三つの背中を眺めながら問いかける。
「それが‥‥。彼は突然テレビを凝視して固まってしまって。朝比奈が肩に手を乗せたら、殊の外驚いて真っ青になってしまったんです、中佐」
千葉が見たままを伝える。
「テレビ?」
藤堂と仙波は消えているテレビに視線を移す。
「えーと。声をかけても、テレビを消しても反応がなかったので、朝比奈さんが動いたんですけどねー」
ミレイが補足する。
「‥‥それで、千葉。テレビで何をやっていたのだ?」
「‥‥‥‥。ニュースでした。良くは覚えていませんが、確か‥‥テロと殺人事件と事故と火災‥‥だったかと」
仙波の問いに、千葉は記憶を辿るように思い出し、曖昧ながらも告げて行く。
「良く聞いてたわね~。プリン伯爵と言い合いしてたから全然聞いてなかったわぁ」
ラクシャータは感心したように言うものの、フイッと視線を泳がせた。
ナナリーの異変に気づいたのはミレイとラクシャータと藤堂が同時。
「ナ、ナナちゃん?」
ミレイは慌てて立ち上がるとナナリーの身体を引き寄せて抱きしめる。
遅れて仙波と千葉がナナリーとミレイに気づく。
「‥‥藤堂、ランペルージを部屋に運んでやれ。ラクシャータは同行を。千葉は食堂に行って篠崎を呼んでくるように」
唐突にゼロの声が届いて一同振り返る。
何時の間に来ていたのか、かなり近くにいたゼロに驚く。
「‥‥聞こえなかったのか?」
ゼロを見たまま動こうとしない一同に、ゼロが問いかけると、慌てて指示に従う。
「‥‥仙波。車椅子を頼む。‥‥失礼する」
藤堂は、一声かけるとナナリーを抱き上げて部屋に向かう。
その後ろにラクシャータが続き、「承知」と小さく応じた仙波が車椅子を担ぎあげて後を追った。
それを見た千葉は足早に食堂へと向かって行き、ミレイもまたナナリーの後を追おうとしてゼロを振り返った。
「良く気がつくのね。今回はお礼を言った方が良さそうね、ゼロさん?」
「必要ない」
短く応じたゼロは踵を返した。
一瞬その背を視線で追ったミレイだったが、振り切ると部屋へと駆け出して行った。
一人残ったゼロは、ミレイの消えた回廊を見た後、自室に引き上げていった。

卜部がロイドをベッドに横たえる。
「ほんと、ごめんねー。悪気はなかったんだけどー。あの時は何故固まってたのかな~とか」
朝比奈が片腕で目を隠しているロイドに訊ねてみる。
「さー、どーしたのかな~。ぼくも良く分からないんだよね~。寝不足だったから意識とんでたかな~?」
もう片方の手を、ヒラヒラとひらめかせながら、ロイドは応じる。
「やれやれ。人騒がせな奴だな、お前。とりあえず一寝入りするんだな」
卜部が投げやりに指示を下した。

と、廊下が騒がしくなる。
「ラクシャータ、開けてくれ」
「はいは~い。ちょっと待ってね~」
藤堂とラクシャータの声が届き、卜部と朝比奈は顔を見合わせ、ロイドはガバリと起き上がる。
扉の開く音。
「とりあえず、お姫様はベッドに寝かせて。車椅子は適当に置いとけば良いわ。それが済んだら外に出てねぇ」
ラクシャータの声が再び聞こえ、ロイドは慌ててベッドから降りて扉に向かう。
すんなりと間を素通りされた朝比奈と卜部が驚きながらもその後を追う。
扉を開けて外に出ると、藤堂と仙波が隣の扉を見る中、ミレイが入り扉が閉ざされるところだった。

「‥‥何が有ったんですか?」
さっきまでの人を喰ったような口調ではない静かに問いかけるロイドに、藤堂達は目を見開く。
「あの後すぐ、彼女も具合を悪くしたらしい。今、ラクシャータが様子を見ているが‥‥」
藤堂が応じる。
「‥‥な、ぜ?」
ロイドの顔色はどんどん悪くなっている。
「‥‥ニュースを見ておかしくなったと言うからどんな内容なのかと尋ねた。『テロと殺人事件と事故と火災』‥‥お前はどれに反応したのだ?」
部屋に届かないように声を落として藤堂はロイドに尋ねる。
だが、ロイドは答えられなかった。
その場に力尽きたように座り込むロイドを卜部と朝比奈が慌てて支える。
「ちょ‥‥大人しく横になってないから。運びますよ?」
朝比奈が言い、返事も待たずに卜部が半ば引きずるように元の部屋へと運び込む。
藤堂と仙波もそれに続いた。

ベッドにつれられようとしないロイドを、仕方無くソファに座らせると、その向かいに藤堂が座った。
「‥‥ぼくのせいだなんて‥‥」
ポツリとロイドの声。
それはあまりにも弱々しい口調で、憔悴しきっているように見えた。
「‥‥‥‥。仙波、卜部、朝比奈。お前達は戻っていろ。‥‥こいつも、こんな姿は大勢に見られたくないだろうからな」
藤堂が部屋に所在なく立ったまま、ロイドを見る三人の部下に指示を出した。
確かに、とそう思っていた事もあり、「「「承知」」」と短く頷いて、三人は退室していった。

一方、自室に戻ったゼロは、仮面のままソファに深く座り込み、携帯を片手にジッと考え込んでいた。
「‥‥どうした?たったあれしきの事で、計画を取りやめるつもりか?」
C.C.の笑いを含んだ声が飛ぶ。
「‥‥いや。計画は既に動き出している。‥‥それに今更取りやめるつもりもない。お前も、取りかかってくれ、C.C.」
ゼロは感情を窺わせない声で、キッパリと言い切り、指示を出した。
「‥‥ならば良い。お前も早目に合流しろよ」
C.C.はそう言うと猫のような動きで、部屋を出て行き、ゼロは独りきりになった。

───────────
作成 2008.01.25 
アップ 2008.03.05 


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ナナリーin騎士団【7】騎士団格納庫。弱りロイド。

※引き続き、あとがきその時で書いてません(汗

ロイドメイン?
きっとこんな形では誰もメインになんてなりたくないだろう....(汗
なんだか、色々と酷い目に遭ってるなぁ~...好きなキャラ達が.....
こんなんばっかりかぁ~とサメザメと泣いてみる。
いつもの事だが、終わりはまだ見えないです(汗
てか「わたしにラストを教えて~」な気分です。

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