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(「父の日騒動」続編【12】/藤堂+ゼロ)
「先程も言ったな。行事なんて気にする必要はない」
藤堂は告げる。
「おれの存在がルルーシュ君の安らぎの場となるのならば」
そっと片手を持ち上げてルルーシュの黒髪を梳く。
「いつでも来ると良い。‥‥いつでも呼べば良い」
藤堂はそう言ってから、「いや」と言い直すことにした。
「いつでも来てくれ。‥‥いつでも呼んでくれ」
藤堂の言い直しにルルーシュは目を見張る。
「おれがそう望んでいる。君に安らいで欲しいと願っているんだ」
藤堂の言葉に嘘はなく、ルルーシュも嘘とは思えなかった。
だからルルーシュは潤みそうになるのを堪えて笑う。
「ありがとう、ございます。‥‥藤堂さん」
その笑顔を見て、藤堂もまた優しく笑ったのだった。
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2008.08.19作成
2008.09.02-2008.09.09up
2008.10.02再録