(藤ルル前提/騎士団/ギャグ?)
幹部会議の席で、ゼロの爆弾宣言を聞いた列席者は、頭が真っ白になるのを感じていた。
扇は元より、普段は煩い玉城も、慎重論やまともな意見を述べる事が多い杉山や井上も言葉もないようだ。
そんな中、四聖剣は笑いを堪えながらも哀れみの篭った視線をそっと藤堂に向ける。
ついでにその内の3人は朝比奈に非難の眼差しを向ける事も忘れていなかった。
藤堂はいつもならば真っ先に「関係ないだろう!?」と反対しそうなのに、どこか放心したように黙していた。
なので、最初に声を上げたのは、我に返ったカレンだった。
「‥‥なななななな。何故騎士団でそんな事をする必要があるんですか!?」
「突飛な事は学園だけで十分だわッ!」と内心で憤るカレンだが、それをそのままゼロに言うわけには行かず。
「‥‥ですが、ゼロ。この場合、当然ゼロも参加なさるのですよね?」
「そうなるな。正体を曝すつもりはないから、判らないように念を入れるつもりだが」
ディートハルトの問いに答えたゼロに、ディートハルトは満面の笑みを浮かべる。
「それでしたらわたしは反対など致しませんとも。どんな姿にでもなりましょう」
二つ返事で賛同を示したディートハルトに、一同戦慄を覚える。
「「「「「はんた~~~~い!!!断固反対する!!」」」」」
突然の大音声に、ゼロは驚き、思わずといった状態で身を引く。
「おれ達は『正義の味方』と言う名のテログループだ。そんな事をしている場合ではないと思う」
「そうだそうだ。そんな事する暇があるなら作戦の一つでもやった方が有意義だぜ」
「玉城に賛成!」
「ゼロ!お願いですから、ブリタニアのそれも学生の真似なんてやめましょう!」
カレンの言葉に一同頷く。
そうして、ゼロ発案の「黒の騎士団男女逆転祭<カレンの学園より転用>」は否決された。
藤堂と四聖剣がそれを喜んだ事は言うまでもない。
「う~む。不参加は認めないつもりだったのに、案自体がなくなるとは‥‥」とゼロが呟いていたとか。
───────────
2008.06.05作成
2008.06.23-2008.07.01up
2008.07.06再録
PR