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コードギアスの二次創作サイト。 ルルーシュ(ゼロ)至上主義です。 管理人は闇月夜 零です。
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ゼロ(ルル)至上主義です。
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──「親展と感想」編──

【特派】
宛名は『黒の騎士団総司令ゼロ様へ』とあり、親展の判が押されていて、それを初めに見た時、軽い眩暈を覚えた。
よくもまぁ、これで届いたものだと感心すると同時に、検閲に合うとは思わなかったのだろうか?と差出人に対して呆れてしまったのだ。
差出人の名前は無く、少し躊躇った後、開封して中身を取り出した。
『こんにちわ、ルルーシュ殿下。セシル・クルーミーと申します』
そんな始まりに、本当に気が遠くなるのを感じた程だ。
『上司のロイドさんがご迷惑をおかけしてませんか?
ホントにあの人ッたら、ランスロットだけ持ち逃げして、わたし達を置いていくなんて酷いと思いません?殿下』
自然におれの名前や「殿下」と書いてくる辺りが凶悪だった。
第一プリン伯が事後処理をキチンとやって来ないのが悪い。
説得するなりなんなりとしているものとばかり思っていたというのに、まさか何も言わず、白兜だけ持ち逃げ同然にしていたとは。
『入団申請書類を送付したと思うのですが、お手元に届いておりませんか?』
それなら今頃不採用通知が届いているはずだぞ、と思う。
ディートハルトにそのように指示を出したのだからな。
『特派一同、黒の騎士団に身を寄せたいと思い、書類を送付したのですが、まだ何の音沙汰も無いんですよね』
なら、行き違ったんだな、と思いつつ特派と聞いて思い浮かべた体力馬鹿に、まさかあいつまで出してたんじゃないだろうな、とげんなりする。
『あ。念の為言っておきますが、元ランスロットのパーツには何も言っていません。
ですから、殿下。わたし達特派一同も騎士団に置いてくださいな。
快いお返事をお待ちしておりますね♪』
「‥‥セシルと言えば、プリン伯やラクシャータと同じ研究所にいた女性だな‥‥。パワフルな人だったから覚えているなぁ」
更に続いた特派の技術者達からの親展の手紙は気力が追いつかず斜め読みしてセシルの手紙と一まとめにしておいた。


【グラストンナイツ】
宛名書きは『黒の騎士団』と『ゼロ』だけのシンプルなもので、それよりもでかでかと『親展』と書かれている。
少々乱暴な表書きに、嫌々ながらも開封して中を見た。
『ゼロッ!!貴方は一体ダールトン将軍に何をしたんですかッ!!!』
この出だしに、こいつ等、まさか気づいていないのか?と思わず呆れてしまった、いや知られている方がダメなのだから良いはずだというのに。
『何も無くダールトン将軍が敵に寝返るなんて有り得ない!!一体、何をしたんだッ!!』
おいおい、将軍。お前もか?お前もなのか?
お前に傾倒しまくっているグラストンナイツを丸ごと無視して、何の説明もなく来ているなんて思わないだろ?普通。
段々とやさぐれていくのを感じながら先を読む。
『良いか、見ていろよ、ゼロ。ダールトン将軍は必ず取り戻すからな!!!』
そうか、将軍にしか目が行っていないから、ゼロの素性にまで気が回らなかったか、こいつらは。
まぁ、それが普通だから、こいつらに腹は立たないが、‥‥将軍には一言言ってやら無いと気が治まらないな、これは。
おれは五人全員から来ていたこいつらの手紙を残りは斜め読みして纏めて置いた。
バラバラに出してきておきながら、内容はほとんど一緒なのだから一種の嫌がらせなのだろう、これは。


【キョウト】
宛名は『黒の騎士団総司令殿』となっていて差出人がないが、これはどこから来たかすぐにわかった。
キョウトだ、間違いなく。
なんと言っても達筆過ぎる筆遣いからそれが判る。
やはり開けたくは無かったのだが、本当に渋々開封し、中身を取り出した。
『ゼロ、その後いかが過ごしておるかの?』
き、桐原の奴、なんのつもりだ?
『あれ以来事務的な連絡を団員を通してしか寄越して来ぬから少々物足りなくての?
たまには年寄りの相手もするもんじゃよ。
今度キョウトに参られよ。
美味い茶菓子を用意して待っていよう』
何の誘いだ?一体。
わたしは何か?茶飲み友達か?そうなのか?
『藤堂や四聖剣も貸しておるのだし、ナイトメアや資金援助もおこなっておるのだし、たまには良いのではないかと思うておるのだがの?』
‥‥‥それとこれとは話が別だろう?
第一わたしは忙しいし、キョウトに行っている暇など有りはしない。
‥‥‥よし、放っておこう。

次の手紙に移り、再び固まる。
宛名書きが、『愛しい未来の旦那様』と親展の印。‥‥なんだ?これは。
てか何故それでここに届くのだ?
『ゼロ様!?早くお会いしたいと思いますわ。旦那様』
ハイテンション過ぎる文面と踊る文体に、眩暈が酷くなって行く。
『お忙しいのは判っています。神楽耶も何かお手伝いが出来たらと思うのですが‥‥』
き、気持ちだけで十分だ。
今はあまりあちこちで動かれても対処なんぞ出来るものか。
『この間、入団希望の書類をしたためておりましたら、桐原に邪魔をされてしまいました』
良くやった、桐原。それだけは褒めてやる。
ディートハルトとて神楽耶の名前くらい知っているだろうが、日本人でもある事だし万が一にでも通過してはやばい。
『ですから、騎士団の活躍をこころよりお祈りいたしますわ。
そして、勝利を収めてわたくしを迎えに来てくださいまし、未来の旦那様』
‥‥‥迎え、か。
というか、確定なのか?その「未来の旦那様」とやらは?
同意は一度もした事がないのだが‥‥。
‥‥‥それも後回しだ、返事なんぞはいるまいな、これも。
キョウトからの手紙もまた束ねて置いた。


【皇族】
これまでの固まり方はマシだったのだな、とその宛名書きを見て完全無欠に固まりながら思う。
『愛しのヴィ家の長子へ』‥‥‥‥。何故これで届くんだ?ここに?
ふざけてるのか?ふざけてるだろう?あんの甘やかし宰相はッ!!
『やぁ、ルルーシュ。元気そうでなによりの朗報だよ』


ぶちッとキレて立ち上がったおれは、扉に向かうとバタンッ‥‥と力任せに扉を開けたのだった。

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作成 2008.05.28 
アップ 2008.06.10 


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黒の騎士団入団試験 【挿話7.9】親展と感想編 ゼロ:「パワフルな人だったから覚えているなぁ」

【8】親展と発覚編の時に届いていた親展の手紙をゼロが読んでいたところの話です。
そのままですが、手紙を読んでいたゼロの感想ですね。
ぶち切れてバタンと扉を開けて【8】に続く....と言った感じです。
セリフ探したらこれしかなかったんですよねぇ。

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