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コードギアスの二次創作サイト。 ルルーシュ(ゼロ)至上主義です。 管理人は闇月夜 零です。
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ギ ア スの小説を書いています。
ゼロ(ルル)至上主義です。
騎士団多め。
表現力がなく×ではなく+どまり多数。
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★明日咲様へのリクエスト作品★
(白シ.ュナル.ル/共闘/騎士団内でブラコン発揮)

そこは戦場だった。
黒の騎士団とブリタニア軍とが戦火を交えている場所だった。
黒の騎士団の主力はガウェインと紅蓮弐式、月下が五機。
対するブリタニア軍はランスロットとグロースターが八機。
それぞれの指揮官、ゼロはガウェインに、コーネリアはグロースターに騎乗しつつ指揮を執る。
主戦力だけならば互角だが、兵力の差は歴然の戦場。

そんな両軍に一つの報告が飛び込んできた。

『アヴァロンが接近しています!』

アヴァロンはかなりの攻撃力を有したブリタニアの第二皇子シュナイゼルのご乗艦である。
当然ながらブリタニア軍の将兵は喜び士気を上げ、黒の騎士団は愕然として士気を下げる。
例外はゼロだけだった。
C.C.は驚く素振りすら見せないゼロを見上げて首を傾げた。
「おい。撤退の指示を出さなくて良いのか?」
「しばらく様子を見る」
「何故?」
「そろそろ痺れを切らせる頃だからな」
ゼロの返答にC.C.は「ん?」と更に首を傾げたのだった。

アヴァロンの砲筒が標的を定めるように動き出す。
期待に満ちるブリタニア軍将兵と、逃げ腰になる黒の騎士団は、同時に「あれ?」と思った。
動く砲筒に「照準角度が違うくないか?」と思ったのだ。
照準が固定されるとエネルギーが集束していく様が見え、一部、危険を感じた者達が逃げを打つ。
動いたのはブリタニア軍側だけだった。
枢木スザクも危険を感じたけれど、「まさか‥‥‥‥」と呟くだけで実感が沸かないのか信じられないのか、ただアヴァロンを見上げるだけで。
アヴァロンから放たれた一撃は黒の騎士団には全く被害を与えずにブリタニア軍のランスロットの側近くに大穴を空けていた。

「どういう事だ?」
C.C.が眉をしかめてゼロを見る。

『待たせてしまったかな?ゼロ』
アヴァロンからオープンチャンネルで、シュナイゼルの言葉が発せられる。
『共闘を申し込みたいのだけど、受けてくれるかな?ゼロ』
シュナイゼルの言葉のその内容に、静寂が落ちたのは、咄嗟に理解できなかったからだろう。

『随分と時間がかかったようですが?』
そして、ゼロもまたオープンチャンネルを開いて平然と応じる。
シュナイゼルの声が友好的なものなのに対して、ゼロのそれには冷ややかな響きが乗せられていたが。

『待ちたまえ、ゼロ。これでも可能な限り急いだのだよ。けれど、わたしは宰相と言う役目柄雑務が山のように‥‥‥‥』
シュナイゼルが慌てたように言い訳を始めるに至り、我に返ったコーネリアが割り込む。
『義兄上ッ!何を仰せになっているか、わかっておられるのですかッ!しかも自軍に攻撃を仕掛ける等とッ!第一宰相の仕事を雑務だ等と』
『ゼロに比べれば全てが雑務だ。わたしはゼロと手を組むと言ったのだよ?‥‥ゼロ、遅れた事は謝るから機嫌を直してくれないか?お土産も用意したし』
コーネリアにはサラっと応え、シュナイゼルは再びゼロへと言葉をかける。

『‥‥良いでしょう。貴方が確かにお忙しいのは理解していますし。共闘の申し出、ゼロの名においてお受け致しましょう』
『本当かぃ!?よかった。そうと決まればこの場のケリも付けてしまおうか』
シュナイゼルは声を弾ませ、本当に嬉しそうに言い、ブリタニア軍への攻撃命令を出そうとする。
その様子に慌てたコーネリアはシュナイゼルが命令を口にするより早く叫んでいた。
『ッ全軍、撤退するッ!!』
コーネリアの声にブリタニア軍将兵は、脱兎の如く逃げ去っていった。

蜘蛛の子を散らせるような見事な退き様に残された騎士団は唖然とする。
『わたし達も撤退する。C.C.、ガウェインは任せた。わたしは今後の共闘の件を話し合う為アヴァロンに向かう』
『なッ!一人で行くなんて危険過ぎます!それに話し合いなら幹部も参加した方が絶対良いですからッ』
カレンが必死に訴える。
『‥‥ならば撤退の指揮は扇に任せる。残りの幹部は各自の判断で撤退の補佐かわたしに同行するか決めろ。‥‥構いませんね?』
『ゼロ!おれは副司令だし話し合いに立ち合いたいと思う』
『ならば、撤退の指揮は玉城、杉山、吉田、南、井上に任せる』
『ゼロの判断に任せるよ。わたし的にはゼロさえ会ってくれるのなら他はいようがいまいがどちらでも』
ブリタニア本国では腕利きな宰相閣下のはずの第二皇子はまるでイエスマンのようにゼロの言葉に頷くばかりで、騎士団を更に唖然とさせていた。

なんとなく危険はなさそうだと思いながらも、藤堂と四聖剣、扇とカレンはゼロに従ってアヴァロンの廊下を歩いていた。
ちなみにゼロは早々にガウェインをC.C.に託すと藤堂の月下隊長機の肩を借りてアヴァロンへの移動を果たしている。
「ゼロ、ホントに良かったんですかー?紅蓮に月下、破壊されちゃうと大変ですよー?」
朝比奈は藤堂と並んで先頭を歩くゼロに向かって声を投げる。
「平気だろう?あれを壊せばどうなるか判っていて、それでも壊そうとする度胸のある奴はいないさ」
ゼロは全く気にする様子を見せずにきっぱりと言い切った。
「‥‥聞くのが怖いんだが、ゼロ。‥‥どうなるんだ?」
扇がそろっと訊ねる。
「まさか宰相閣下を怒らせるような事はしない、という事さ」
扇を見もせずに答えたゼロに、怒りに燃える第二皇子が想像できず、幹部達は首を傾げたのだった。

扉が開くと、満面な笑顔でシュナイゼルがゼロを迎えた。
「良く来たね、ゼロ。待ちかねたよ。‥‥しかしまぁ、ぞろぞろと付いて来たものだな。適当に座りたまえ。ゼロはこっちに」
ゼロと幹部とでは明らかに違う態度でシュナイゼルは言い、いそいそとゼロに近づくと手を取ってソファに案内して座らせ、隣に座る。
「‥‥‥座る位置が違いませんか?」
唖然とする幹部達を気の毒に思ったゼロは、シュナイゼルに物申す。
「えぇ!?少しくらい良いだろう?わたしはゼロさえ来れば良いと言ったはずだし、勝手について来た者達には適当に座らせておけば良いだろう?」
「一応許可を出したのはわたしで、貴方も同意したはずですが。‥‥藤堂、扇。適当に座れ」
結局ゼロもシュナイゼルも動かず、ゼロは溜息と共に幹部達に座るように促し、促された幹部達は本当に適当に座る事になる。
「さて、ゼロ。これでコーネリアから本国へも情報が伝わるだろうから、そちらに移りたいのだけど、構わないかな?」
「構いませんよ。‥‥しかしあっさりと宰相位を捨てましたね。後釜に厄介な輩が納まったらどうするつもりですか?」
「なに、その時は色々と手を回すから心配要らないよ、ゼロ。わたしはゼロの傍にいられるのなら、宰相位なんていらないしねぇ」
シュナイゼルはあっさりと応じ、「ゼロがいなかったからこそなったのだし」と言ってのける。
「‥‥‥あのー‥‥。なんだかお知り合いみたいなんですけどぉー」
朝比奈が躊躇いがちに尋ねるとあっさり双方に頷かれてしまって固まった。
「わたしの最愛の人だからね、ゼロは」
シュナイゼルはそう答えてゼロを抱きしめ、カレンが意味不明な叫びを上げる。
「まだ言ってたんですか?いい加減懲りない人ですね。それより土産とやらを出してください」
「つれないなぁ。そこがまた良いんだけど」と言いながら、シュナイゼルは鈴を鳴らし、間を置かずやってきた者達がお茶菓子を配って去っていった。
かなり偏りまくった配り方に、幹部達は言葉も無く供された茶菓子を見つめる。
紅茶の入ったカップはそれぞれにちゃんと配られていたが、問題はお茶受けの菓子の方だ。
ゼロとシュナイゼルの前にはいちごプリンといちごタルトといちごのたっぷり乗ったショートケーキが置かれている。
残りの幹部達の前には、そのいずれか一つだけが配られていっていた。
「全て君の好物ばかりだろう?これからは毎日お茶の時間には用意させるからね、ゼロ」
甘い声で嬉しそうに語るシュナイゼルに、カレンがキレた。
「ゼロッ!あのッ、いちご‥‥お好きなのですか?」
キレたが向かう先が果てしなく違っている。
「あぁ、好きだな」
「‥‥しかしゼロ。茶菓子が出されたが、仮面をつけたままでは食べられないだろう?」
藤堂が「どうする気だ?」と尋ねると、ゼロはあっさりと仮面を外してしまった。
「相変わらず綺麗だなぁ」
シュナイゼルは目を細めてゼロの素顔に見入った後、再び頬擦りせんばかりに抱きしめる。
「って‥‥るるるるる、るるーしゅぅ!!???」
「‥‥君だったのか。‥‥ある意味納得できたが、コーネリアとかは良かったのか?」
「コーネリアの一番は実妹のユーフェミアだからね。わたしの一番を見せるわけが無いだろう?」
「おれの一番も実妹なんですが?」
「わたしが二番目だろう?君が死んだと聞かされてからも、絶対生きていると信じて待っていた甲斐が有ったよ」
藤堂は正面で展開されている異母兄弟同士の会話を聞いて、シュナイゼルを認める事にした。
カレンはそれどころではなく、名前を叫んでしまった為に、扇や四聖剣から質問攻めに遭っている。
7年前、死んだと聞かされて、藤堂はそれを真実だと思い嘆いた。
だが、シュナイゼルは生きていると信じ、ずっと待っていたのだという。
ならば、シュナイゼルのゼロ=ルルーシュに対する想いはきっと本当なのだろうと思ったからだ。
それに、ルルーシュは「シュナイゼルが二番目」と言う言葉を否定しなかった。
口では、態度では嫌そうな素振りを見せていても、抱きしめるシュナイゼルの腕を振り払う事はしていない。
ならば良いと藤堂は思ったのだ。
「ゼロ。宰相位もなく、騎士団に来れば皇族とはいえ廃嫡される可能性すらある。それでもシュナイゼルを騎士団に入れるんだな?」
「そうだ。その条件下においてさえ、義兄上に逆らおうとする者などブリタニアには皆無に近い。これからはかなり楽になるぞ」
「ルルーシュ。そう言ってくれるのはとても嬉しいけど、素性ばらしてしまっているよ?良いのかぃ?」
さらりと「義兄上」なんて言った義弟に、シュナイゼルはやんわりと注意を促した。
「あ‥‥‥‥。まぁ良いさ。口の堅い連中ばかりだ。それに義兄上がその調子でしたらすぐに知れる事でしょうから」
一瞬固まったものの、開き直ったのか気を取り直したのか、平然と続けたルルーシュにシュナイゼルは満面の笑みを浮かべて抱きしめる。
「好きだよ、ルルーシュ。ずっと君の事だけを想っていた。そしてそれはこれからも変わらない」
「少しは義弟離れをしたらいかがですか?わたしも義兄上は嫌いでは有りませんが」
「ルルーシュ離れなんてとんでもない。君も素直に好きと言ってくれても良いだろう?」
二人はの会話は既に幹部達を完全に無視したものに変わっていて、各自で判断してついて来た幹部達は、ついてきた事を激しく後悔した。
「‥‥ゼロ。‥‥いや、ルルーシュ君。いつになったら話し合いを始めるんだ?」
扇、カレン、四聖剣の視線を受けた藤堂が、ルルーシュに尋ねる。
「ん?‥‥そうだな。食べ終わってから?」
藤堂の問いに、ルルーシュはこてんと首を傾げてちらりとシュナイゼルを見る。
「あぁ、そうだったね。わたしの分も食べて良いからね?ルルーシュ」
「そ、そうですか?」
シュナイゼルの言葉に嬉しそうにいそいそとスプーンとプリンを手に取ったルルーシュ。
そうして、目の前で展開される甘い会話に、胸焼けを起こした幹部達がなんとか出されたデザートを食べ終わるまで、それは続いたのだった。


「あの。これってもしかしてこれからずっと続くんですか?」
朝比奈の悲壮な言葉に、藤堂は黙然と頷いていた。



───────────
作成 2008.05.29 
アップ 2008.06.13 
 


───────────
明日咲様へ。

お気に召していただけましたでしょうか?
リクエスト内容に合致しているかはいまいち不明ですが、
どうぞ、お受け取りください。


騎士団内にまで持ち込めず.....。
話し合いに同行した幹部達の前で、ブラコン発揮でした。
シュナ様はモロに発揮してますが、ルルはこれって発揮してる?と少し疑問です。
 

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