(「災厄は突然に」設定/藤ル.ル)
藤堂はとうとう待ったを掛けた。
「ん?早かったか?」
ルルーシュは説明を一旦切るとそう言って首を傾げた。
「い、‥‥いや、そうではなく。すまないが、多過ぎてとてもこなせそうにない」
藤堂は慌てたように否定してから、疑問点を尋ねた。
「一体どれだけ仕事をしていたんだ、君は」
「どれだけ‥‥。後はこれとこれにそっちのもだが‥‥」
ルルーシュは少し考えてから書類の束を三つ程指した。
「‥‥‥‥」
「わかった。なら、とりあえず団員の前でしなければならない事を重点に説明する。裏方は今まで通りおれがやる」
きっぱりと言い切るルルーシュに、藤堂は「それはそれで‥‥」と呟いてから反論する。
「ならば、おれの作業もおれが、」
「無理をする事は無い。慣れ‥‥るまでこのままではいたくないが、それからでも‥‥」
「しかし‥‥」
渋る藤堂をルルーシュは片手を上げて制する。
「それよりも問題はナイトメアだ。言っておくが、おれに月下を扱い切る自信はないぞ」
これまたきっぱり言い切るルルーシュに、藤堂は「確かに‥‥」と思ってしまった。
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2008.06.25作成
2008.07.10-2008.07.15up
2008.08.01再録
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