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(「父の日騒動」続編【9】/藤堂+ゼロ)
急に抱き寄せられた事で、ルルーシュはパニック状態に陥る。
手に持っていた仮面がカタンと音を立ててコックピットの床に落ちる。
カラカラという音とともに一番低い場所まで転がるのが分かった。
「と、藤堂、さん?」
「ルルーシュ君。君はもっと人に甘えるべきだ」
藤堂の言葉に、ルルーシュはそれでなくても赤い頬を更に染める。
ここに来た目的を思い出したからだ。
「仮面をしていて、誰にも頼む事が出来ない、と云うのならば、おれに甘えろ。おれに頼れ」
ルルーシュが言い出す前に、藤堂がそう切り出し、ルルーシュは目を見開いた。
「行事にこだわる必要はない。いつでも時間の許す限り、おれに甘えれば良い。頼ってくれ」
藤堂の力強いその言葉に誘われるように、ルルーシュはそろそろと両手を藤堂の背中に回していた。
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2008.08.12作成
2008.08.20-2008.08.28up
2008.09.15再録