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コードギアスの二次創作サイト。 ルルーシュ(ゼロ)至上主義です。 管理人は闇月夜 零です。
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ギ ア スの小説を書いています。
ゼロ(ルル)至上主義です。
騎士団多め。
表現力がなく×ではなく+どまり多数。
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その日、カレンと四聖剣の千葉に付き添われて、滞在中の闖入者であるところの車椅子のブリタニア少女と活発なブリタニア少女が格納庫に顔を出した。
ちなみに同じく闖入者の日本人女性は少し前に「買い物へ‥‥」と言って外出している。
「おい、カレン。なんだってこんなところへ連れて来るんだ?」
目敏く見つけた玉城が、早速とばかりに喰ってかかっている。
「煩いわね、引っこんでな、玉城。ちゃんとゼロの許可も取ってるんだからね」
そう反論したものの、カレンもまた、ナイトメアフレームの見学を許したゼロの意図を測りかねている。
「へぇ~。これが純日本製のナイトメアかぁ~。やるわね、日本も」
ミレイが感心したように月下と紅蓮弐式を見上げている。
「か、会長、もう少し大人しくお願いしますって」
慌ててカレンが小声で注意したのは、これ以上玉城を筆頭とした熱血組を煽らないで欲しいからだ。
その時、月下から降りてきた藤堂と二、三話したラクシャータが四人に向かってやって来た。
「んー?ゼロからナイトメアの解説を頼む~とかって言われたんだけどぉ。‥‥本気~?」
気だるげに、ラクシャータは訊ねる。
「えぇ、宜しければお願いします。‥‥わたしはともかく、ナナちゃんは説明を頂かないとわかりませんし‥‥」
「興味あるんだー?ナイトメア」
「はい。本当は乗ってみたいのですけど、それは無理ですから‥‥」
ナナリーが頷いて言う。
「‥‥もしかして、乗った事あるとか?」
「そうですね。目と足を悪くする前に何度か」
「えー?ナナちゃんそれホント~?だって確か、悪くしたのって六歳とか、七歳とかじゃなかったっけ~?」
ミレイの驚く声が少々大きかったせいで、その場にいたほぼ全員の耳に届く事になった。
「ナイトメア初騎乗が六、七歳だと~?一体どんな子供?てかどんな環境だよ、それ」
「ふ~ん、気に入ったわ~。ナイトメアの説明したげるわね~」
驚く外野は速攻無視して、ラクシャータはにんまりと笑って話を進め、早々にナイトメアの説明に入った。
こうなってはラクシャータの邪魔をすると碌な事にならない事を既に知っているメンツは黙ってそろそろと離れていった。

「大変ですねー、千葉さん」
ほとんど一人喋っているラクシャータと、それを熱心に聴いている二人のブリタニア少女、それに紅月カレンを近くの壁にもたれながら眺めている千葉に声がかかる。
「‥‥代わるか?朝比奈」
チラと横目で相手を確認した千葉は、疲れた声で応じた。
「やーですよー。しかし、そろそろ二時間ですよねー。良く持つな~」
「そろそろ紅月がキレそうだがな。ところどころ話についていけていないようだ」
「え?それってミレイさんとナナちゃんは話についていけてるって事?」
「あぁ、時々質問もしているし、それがわかるのかラクシャータの話す内容もどんどん高度になっている」
「‥‥あーそうか。ミレイさんはアッシュフォードで、第三世代ガニメデの関係者だからかなー?」
ポンと手を打った朝比奈が、やっぱりのんびりと応じた。
その女性ばかりの輪の周囲には科学者達白衣を着た集団が少し距離を置いて話を聞き入っている。
そして、ミレイやナナリーの問いとラクシャータの回答を真剣な表情でメモしている姿が見えていた。
初めはまばらだったその行動が、質問の回を重ねる度に増えていき、今では全員が忙しなく手を動かしていた。
当然ながら、ナイトメアの整備は中断状態であり、或いは一種の妨害工作と見えなくもないかもしれない。
「そうだろうな。第三世代ナイトメアは特殊だったと聞いた事がある。どう特殊だったのかは知らないがな」
千葉が言い、朝比奈はもう一度白衣の集団に目を走らせ、その向こうに藤堂の入ってくる姿を見つけた。
「あッ、藤堂さんみ~つけたー。じゃあね、千葉さん」
あっさりと千葉を見捨てると、朝比奈は手を振って藤堂の元へと移動していった。
「全く、相変わらずか、あいつは」
千葉はやはり疲れた様子でそう呟いたのだった。

当然と言うべきか、その日の内に、ミレイとナナリーの株は技術者を中心に上昇していた。
特にラクシャータが手放しに褒めていて、散々な言われようだった団員を唖然とさせていた。
夜は夜で咲世子の作る食事を相伴したカレンと千葉が、久々のまともな日本料理に感激して周囲に吹聴したので、咲世子の株も上がる事になる。
千葉等は、その食事だけで疲れが吹き飛んだと大喜びで、中佐や他の四聖剣にも食べさせたいとまで言い切った。
それを受けたゼロは、滞在期間中の格納庫と食堂への出入りを解禁とした。
反対者は玉城だけで、当然黙殺された。
ディートハルトは承服しかねると言った表情をしていたが、無言を通していた。
「ディートハルト。反対か?」
が、ゼロから問いかける。
「いえ。ただ、ゼロが余り警戒していらっしゃらないのが少々不思議だっただけです」
「‥‥ディートハルトが見込んだ者と、ラクシャータが認めた技術者、カレンが保証する学生‥‥。何か問題でも?」
「貴方がそれだけで信じる事が信じられないと申しますか」
ディートハルトは煮え切らない返事を返す。
「‥‥アッシュフォード家とアスプルンド家は知っている。ディートハルト、お前も知っているから強引に反対しなかった。違うか?」
「否定は致しません。ですが‥‥上に立つ者がそれでは」
「別に全ての出入りを認めるつもりもないな。‥‥それにカレンや千葉が同行している。問題にはならないはずだが?」
「では残りの二人は如何ですか?特派の主任はいまだ戻らず、咲世子くんは今日も外出しました。それぞれ単独で行動している事については?」
「篠崎咲世子についてはお前の方が詳しいのだろう?お前が信用できない相手を使うとは思えない」
「では特派の主任については?」
「‥‥ディートハルト。わたしもお前も、表の顔を持っているな。後はカレンと。ロイド・アスプルンドにだけそれを認めないと言う気はない」
ディートハルトはゼロの仮面を見つめ、折れる事にした。
「わかりました、ゼロ。‥‥ですがひとつだけ。万が一の対策は練っておいでですか?」
「当然だな。手放しで信用するつもりもないからな」
「結構です」
ディートハルトはそこでやっと心の底からの笑みを見せた。

次の日、ナナリーとミレイは許す限りの時間を格納庫でラクシャータと過ごした。
護衛と言うか、同行者は千葉と朝比奈で、朝比奈は完全に夕食目当てである。
カレンはと言うと学校へ行くと言ってアジトには来ていなかった。

ガラッと扉を開け、いつものように静々と自席に向かう中、漂うのは暗~い雰囲気で、カレンは早くも後悔する。
たった一人欠けただけで、こんなにも沈むのだと半ば感心してしまうのだが。
「‥‥カレンさん、今日はもう良いのかぃ?」
いつもより静かなリヴァルが声をかけてきた。
「おはよう、リヴァル。‥‥どうしたの?みんな、なんだか暗いみたいですけど」
病弱ぶりっこで、カレンは既にわかっている事を尋ねる。
「あー‥‥ちょっと‥‥ルルの奴が転校しちまって、みんな落ち込んでるんだよ」
リヴァルは小声で説明した。
カレンは軽く目を見開いて、驚いて見せる。
「ルルーシュ、が?‥‥でも、随分と急だったのね」
「そーなんだよ、その日も休みかな~とか軽く思ってたら終礼の時間に突然だもんな~」
「‥‥えっと、やっぱりナナリーちゃんも?」
「そ。かなしーぜ。あ、チャイム。じゃあ後で」
よよよと泣いて見せたリヴァルは授業開始のチャイムに合わせて自席に戻って行った。

「セシルく~ん。これ、打ち込みよろしくー。それとその分の調整とデータ取り、スザク君と一緒にがんばってねー」
デンとセシルの机に乗せられた書類の束に、セシルは目を丸くする。
パラパラと捲ると内容も相当なものだ。
「ちょっ、ロイドさん?これ、どーしたんですか?」
「ちょっとねー。昨日あれから徹夜で仕上げたんだよ~。セシルくんはスザク君と協力して、それを完成しておいてね~。ぼくが戻るまでに」
「え?どこかへ出かけるんですか?」
セシルは少し慌てる。
ロイドがいなければ、この量は軽く十日くらいかかってしまいそうな程だ。
なんだかんだとふざけた態度を取っていても、ナイトメアフレームに関する(場合のみ)ロイドの仕事が早い事は、セシルも認めているのだ。
しかもスザクはユーフェミアの騎士叙任関連で時間をかなり拘束され始めるだろうし、とセシルは思い溜息を吐いた。
「うん、これでもぼく伯爵でしょー?色々と雑事が溜まってるって言われてさー。仕方なくお休み取る事にしたんだよねー」
家の、それも伯爵家の事情と言われると、セシルも強く出るわけにはいかなくなる。
「‥‥‥‥それならもっと早く言っておいて欲しかったですわ、ロイドさん」
「あはー?ぼくにやれる分はこの通りやってるんだから、他に仕事させようとしてても無理だったよ~?じゃ、がんばってね~」
ぶんぶんと手を振って激励してから、ロイドはトレーラーを後にした。
「‥‥ごめんねスザクくん。この量だと、十日くらいかかるわ‥‥」
「‥‥仕方ないですよ、セシルさん。‥‥頑張りましょう」
スザクは学校当分いけないのか~と物悲しく思ってしまった。

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作成 2008.01.15 
アップ 2008.03.04 


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ナナリーin騎士団【6】騎士団格納庫。後、学園教室と特派。

ナナちゃんナイトメア騎乗経験有りにしました^-^;;
そしたら、技術班に大人気の模様....この辺母似かな?
結構自己中心な朝比奈と苦労症らしい千葉とか....。
場面がコロコロ変わるけど、変わりすぎかなぁ?(汗

※しまった....話を書いた時にあとがき書いてない...何思って書いてたんだろ;;

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