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コードギアスの二次創作サイト。 ルルーシュ(ゼロ)至上主義です。 管理人は闇月夜 零です。
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ゼロ(ルル)至上主義です。
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★本樹様へのリクエスト作品★
(むっつり藤.ル.ル/シュナの引き抜きに揺れるゼロ/引留め工作)

藤堂が幹部会議室に足を踏み入れた時、そこでは男性陣がまだあーだこーだと言い合っていた。
その様子に、「良い案はあまり出ていなさそうだ」と思う。
「あ、藤堂さん。遅いですよー。‥‥ゼロは何て言ってました?」
藤堂の存在に目敏く気づいた朝比奈が声をかける。
「‥‥まぁ、まだ望みはあると見たが。‥‥下手を打って後押しだけはしてくれるなよ」
藤堂はまるで他人事のように言うと、朝比奈と仙波の間に空いている席へと座った。
「ん?千葉はどうした?」
「あぁ、それなら中佐。千葉を含めた女性陣は『紅月の色仕掛け作戦』の方に回ってて席外してますよ」
「ぐッ‥‥。‥‥い、色仕掛け、だと?」
藤堂は噎せかけ、数瞬置いてから、眇めた目で卜部を見て尋ねた。
「初めはC.C.って話だったけど、『自分は愛人じゃないから断る』って言われて、紅月になったけどよ」
卜部はそう言ってから、「あっちで女性陣だけ集まって詳細を詰めてるぜ」と女性陣が消えた方を指した。
「‥‥‥‥で、で?こちらはどうなんだ?」
「ばっちりだぜぃ。カレンがしくじったって、おれ様がばっちり決めてやるぜ」
玉城が自信満々に言うが、その周囲で扇達がげんなりとした表情をするので、どんな作戦かは推して知るべしだろう。
藤堂は扇に確認を取る為に視線を移す。
「ぇ、えーと。‥‥玉城は、第二皇子との会見の時にゼロを閉じ込めれば‥‥なんて言っている」
扇はすまなそうな上目使いで藤堂を見ながら、気弱そうな声で答える。
途端に藤堂の眉間の皺が増えたのに、幹部達は少し怯える。
「ゼロは『全員が納得しない内は』、との取り決めに同意している。そのゼロに無理強いをするのは感心しない」
「だけど藤堂さん。それって、ゼロがおれ達全員を説得出来ない内は第二皇子の誘いには乗らないって思ってて良いって事ですよね?」
朝比奈が藤堂の言葉を受けて問いかける。
「そうだな。‥‥だが、おれはゼロの説明自体には納得している。その上で、行って欲しくないと思うのはおれの我が侭だと承知しているがな」
藤堂に「納得している」と苦く笑われて四聖剣は怯み、扇達はうろたえる。
「最後の砦が~ッ!」と嘆く者もちらほらと窺える。
「‥‥とにかく、正攻法でやってみろ」
藤堂はそれだけを言うと腕を組んで目を閉じた。
仙波と卜部は息を吐いただけで何も言わず、朝比奈は扇に視線を向けた。
「~~~って事だから、扇さん。玉城の案はやっぱり却下って事で、後は片っ端から試してみましょうよ」
何が「て事」なのかと首を傾げる旧扇グループ達を他所に仙波と卜部は朝比奈の言葉に頷いた。
なものだから残る幹部達も仕方なしに頷き、ゼロへの説得工作を正攻法で仕掛ける事にしたのだった。


どんッ。

ゼロの自室で、仮面を外したルルーシュは握った拳をローテーブルに叩きつけた。
ルルーシュの座るソファの正面には、そんなルルーシュに同情する藤堂が座っている。
「‥‥大変そうだな、ルルーシュ君」
藤堂はそう言いながら腕を伸ばして叩きつけられたばかりのルルーシュの腕を優しく持ち上げると、痛むであろう場所を摩る。
「そう思うのでしたら、あの連中を何とかして欲しいのですけど‥‥」
ルルーシュは大人しく腕を預けたまま、弱り切った表情を浮かべて言った。
「だが、あれが君の見たかった団員の反応だろう?」
「‥‥そうですが。‥‥あぁもバラバラとやって来られたのでは、嫌がらせをされているようにしか思えませんよ」
「‥‥‥‥紅月は来たのか?」
ふと、藤堂は思い出して尋ねた。
「カレン、ですか?‥‥いえ、カレンはまだ‥‥。そう言えばまだ一度も‥‥」
きょとんとしたルルーシュは今まで嫌がらせのようにバラけて来ていた者が全員男だった事に気づいた。
「‥‥女性陣はまだ‥‥準備中らしいな」
不安そうな表情を見せたルルーシュに、藤堂は渋々ながらもそう答える。
本当は実行に移して欲しくはないけれど、とは思いながらもそんなルルーシュの顔を見ると黙っている事は出来なかったのだ。
「‥‥準備?そんなに準備が必要なんて‥‥何をするつもりなんですか?」
ホッと息を吐いた後、ルルーシュは不思議そうに首を傾げる。
「それは‥‥おれも良くは知らない」
「そうですか。‥‥ところで、やはり様子見、ですか?藤堂さんがここに来たのは」
「あぁ、そうだ。扇達からゼロのその後を聞いてきてくれ、と頼まれた。ついでにおれからも説得をしてきてくれとも頼まれたが」
「『出て行け』なら面と向かってそう言えと言いたくなりますね。‥‥藤堂さんは説得、しますか?」
「したいが、今は曲解されそうだな。‥‥と扇達には言って今回は何も言っていないとでも言っておこう」
「‥‥すみません、藤堂さん。おれが馬鹿な事を言い出したばかりに‥‥」
恐縮するルルーシュに、藤堂は笑みを見せる。
「構わない。どんな結果になろうと、最後にはおれが引き留める。シュナイゼルのところには行かせない」
「‥‥藤堂さん‥‥」
きっぱり言い切った藤堂に、ルルーシュは頬を染めて俯き加減になりながらも小さく頷いていた。

4に続く

───────────
作成 2008.08.11
アップ 2008.08.19
 

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