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★nao様へのリクエスト作品★
(シュナ+ネリ+騎.士達+ユフィ/騎.士団合流/ス.ザク切捨て)
立ち上がったシュナイゼルに、コーネリアが声を掛ける。
「‥‥義兄上。どちらへ‥‥?」
「勿論、ルルーシュとナナリーのところだよ」
さも当たり前のように答えるシュナイゼルにコーネリアは慌てた。
「なッ。皇族が学園に出向いて二人に会おうとすれば、それだけで注目が集まります。それでは隠れているであろう二人の事が公にッ!」
「勿論、承知しているよ。二人はきっと皇族から隠れて過ごしていたはず。枢木が名前を出してしまった為に露見したけれど、ね」
「ご承知だというのでしたら何故!?」
「何も学園に乗り込もうとはしていないよ。他に心当たりがあるから、そちらに向かおうとは思っているけれどね。来るかい?」
そう応じたシュナイゼルはコーネリアにも同行するかと誘う。
「行きます」
「わ、わたくしもご一緒してもよろしいですか?シュナイゼルお義兄様」
「もちろんだよ、ユフィ。‥‥ダールトン将軍。ギルフォード卿。とめるかい?」
「いえ。姫様が行かれるところがわたくしの存在する場所ですから。出来ますれば同行の許可を」
「わたしも、同行を希望致します。殿下」
シュナイゼルの問いかけに、ギルフォードもダールトンも諌めるどころか同行を希望する始末。
そんなノリの良い雰囲気に、スザクも頷いていた。
そう、ルルーシュとナナリーに自分も会えると思ったのだ。
それをシュナイゼルが見咎めて、表情を険しくする。
「枢木スザク。君は本当に何も分かっていないのだね。君のおこないは『皇族から隠れている二人を皇族に売った』と言うのに」
シュナイゼルの言葉に、スザクの肩が跳ねる。
「ぇ‥‥?で、でも。命令、だと‥‥」
「つまり君は『命令』だと言われれば守ろうとしていた者さえも売る事が出来る、という事だ。とても騎士に相応しい精神とは思えないな」
「し、しかし自分はっ!」
「‥‥わたくしが間違っていたのですね、シュナイゼルお義兄様、コーネリアお姉様。‥‥わたくしはもう自分でもちゃんと選べるようになったのだと‥‥」
「今からでもきっと遅くはありません、ユーフェミア様」
「左様です。枢木スザクを選任騎士より解任し、新たなる騎士をお選びになられればよろしいでしょう」
ギルフォードとダールトンとの言葉に励まされ、ユーフェミアはスザクに手を伸ばす。
「スザク。そう言う事ですので、返上して頂けますか?宜しいですよね?あなたは主となったわたくしにすら嘘を吐いていらしたのですから」
きっぱりと言い切ったユーフェミアに、スザクはのろのろと騎士の証を手にとって差し出した。
「確かに、返していただきましたわ。今まで短い間でしたが楽しかったです」
「特派のロイドにも連絡しておこう。騎士を返上した枢木スザクは騎士になった時に昇格した位を取り下げ、元の准尉に戻った、と」
「枢木准尉。そう言う事だ。下がって良い」
ユーフェミア、シュナイゼル、コーネリアの続けざまな言葉に、打ちのめされたスザクは呆然と敬礼をして退出していった。
「それで?義兄上。どちらへ参られるのですか?」
スザクのいなくなった室内で、コーネリアがシュナイゼルに問いかける。
「それはね、コーネリア」
シュナイゼルの答えに、さしものコーネリアやダールトン、ギルフォードですら驚きの声を上げる事になった。
ランスロットのデヴァイサーである枢木スザクが、主に呼び出しを受けて出ているので、特派はとっても暇である。
特にランスロットの駆動テストをしようとしていた時だっただけに、デヴァイサーがいなければ何も出来ない。
ロイドもセシルもどこか気の抜けたような様子でぼーっとしていた。
そこへ通信が入り、セシルが繋げる。
『やぁロイド。少々報告が有ってね』
「これは殿下ー。なんでしょーかー?」
『実はついさっき、枢木少佐をユフィの騎士から解任してね?従って階級も准尉に逆戻りしたからそのつもりでいてくれたまえ』
「へ?‥‥ちょ‥‥殿下?」
『本来ならば、超特例的に上げた准尉の階級も下げたいところだけどね』
「あのー。スザク君、いえ枢木准尉は一体何をしたのですか?」
『それは言えない。けれど彼をランスロットに乗せるのにも反対したいくらいだ、とだけは言っておこう』
「んー。ところで、殿下ー?どちらに行かれるんですかー?」
『ふッ。やはり判るか?ロイド。実は義弟と義妹が生きている事が分かってね?これからみんなで会いに行くところなのだよ』
「‥‥ぇええ?ホントですか?それ!行きます。ぼくもすぐに駆けつけますからね?あ、ランスロットも持ってった方が良いですよねー」
『‥‥‥‥許す。但し、枢木准尉の同行は認めないから、悟られる事のないようにするように』
「わっかりましたー。ではあちらでー」
切れてブラックアウトしたモニターに向かってロイドは会心の笑みを浮かべる。
「あの、ロイドさん?一体‥‥」
「セシル君は分からなかったのかー。それはねー」
セシルはロイドの言葉を聞いて驚きに目を見張ったのだった。
「不法侵入者」と聞いてゼロは幹部達と格納庫へと向かう。
ゼロを待ち構えていたのは、神聖ブリタニア帝国の皇族達とその騎士、それに軍属の科学者が2名。
それを見たゼロは本当に深々と溜息を吐いた。
「‥‥何故、バレたと聞くべきでしょうか?」
ゼロは何かを諦めたようにそう言うと、仮面に手を伸ばしたのだった。
了
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作成 2008.08.12
アップ 2008.08.13
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nao様へ。
お気に召していただけましたでしょうか?
リクエスト内容に合致しているかはいまいち不明ですが、
どうぞ、お受け取りください。
............あれ?すみません。合流したところで切ってしまいましたorz。
思わず某7切り捨て部分に力が入ってしまいまして.....。
やはり忙しかった期間中に色々風化したとしかorz
このような感じでよろしかったでしょうか?