忍者ブログ
コードギアスの二次創作サイト。 ルルーシュ(ゼロ)至上主義です。 管理人は闇月夜 零です。
| Admin | Write | Comment |
フリーエリア
ギ ア スの小説を書いています。
ゼロ(ルル)至上主義です。
騎士団多め。
表現力がなく×ではなく+どまり多数。
カレンダー
04 2025/05 06
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
カウンター
アクセス解析
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

「‥‥何故、あんな話を作った?何故そこまでして、別人である事を強調しようとするんだ?‥‥ゼロ、いや、ルルーシュ君」
ゼロの私室で向かい合って座った藤堂は、仮面を外したゼロに対して、そう尋ねていた。
「作ったつもりはないぞ、藤堂。出会った云々以外はほぼ真実だろう?」
ゼロに言われて、藤堂は当時を思い返した。
確かに、ゼロが話した皇子との会話の内容を藤堂が聞いたのは二度目だった。
『ぼくには力がない‥‥今は。一人では何も出来ないのも知っている。子供のぼくが足掻いても世界はきっと変わらない、何一つ。‥‥だから待つんだ』
『十年だろうと、十五年、いや二十年だって。その間にぼくは大人になる。力をつける。世界を変える為に必要な力を、きっと手に入れてみせる』
それはかつて、かの皇子が藤堂に言った言葉だった。
しかし、その後、開戦のドサクサで亡くなったと聞かされ、守り切れなかった事を、藤堂は悔やんだ。
そうなる前に、妹共々浚ってでも連れ出していれば、と何度思った事か。
己の葛藤まで思い出した藤堂は動揺を押し隠すように、応じる。
「‥‥確かに、同じだが。‥‥それではラクシャータの言葉まで事実になるのではないか?」
「結託はしてないだろう?‥‥単に本人なだけで」
懸念する藤堂に、しかしゼロは悪びれない。
確かに自分と結託、とは言わないだろうが、と藤堂は複雑である。
軽い溜息を吐いた藤堂は話題を変えた。
「‥‥ゼロ。ロイド・アスプルンドのあれは‥‥」
「あれ?‥‥具合が悪くなった事か?それともナイトメアの話か?」
首を傾げてから、ゼロは藤堂にどの話かを問う。
「‥‥両方だ。彼程の男が、ちょっとした事で体調を崩すとは思えない。‥‥とすればニュースの内容、だな?」
「そうだ。未明に起きた交通事故。それに乗っていたの者の一人が『ルルーシュ・ランペルージ』だと気づいたんだろう」
平然と己の死を口にするゼロに、藤堂は顔を顰めた。
「‥‥‥‥今からでも、止める事は出来ないのか?」
「無理だな。既に動き出している。軍のスザクとその周辺に対する調査も、な。‥‥それに、例えおれが本気で止めようとしても、‥‥もはや止まらない」
軍が動き出している以上、徹底的にやっておかなければ意味すらなくなる。
それは藤堂にも理解できるのだが、それでも良い気がしないのも確かなのだ。
「妹君の見舞いには‥‥。アスプルンドが、己を責めていたぞ。『妹君が体調を崩したのは自分のせいだ』と言って」
「‥‥テロと殺人、‥‥か。‥‥おれのミスだな。同じニュースでやる他の事件にまでは手が回らなかったからな‥‥」
表情を曇らせたゼロは、妹の身を案じて溜息を吐いた。
「‥‥‥‥藤堂」
「なんだ?」
表情を曇らせたままのゼロに、藤堂は訝しげに応じる。
「‥‥ロイドの言ったナイトメアを奪取するのに、同行して欲しい。‥‥彼等をキョウトに送り出した後すぐに出るつもりだ」
藤堂は即座に頷いた。
「おれで良ければ付いて行こう。‥‥てっきり紅月君と紅蓮弐式を連れて行くのだと思っていた」
「カレンには学園に通っていて貰わなければならないからな。‥‥スザクが気づいた時期と反応が知りたい。あいつも行動が読めないからな」
スザクの名前に藤堂は顔を曇らせる。
どこまで行っても、ゼロの、ルルーシュの邪魔をする藤堂のかつての弟子。
決別を済ませた以上、最早師でも弟子でもないのだが、それでもその行動を耳にする度に、藤堂は怒りを募らせるのだ。
「‥‥わかった。‥‥移動は、月下を使うのか?それとも」
「月下は持って行くが、出来れば使いたくないな。‥‥ラクシャータの伝手で良いモノを手に入れた。‥‥先行して使わせて貰おうと思っている」
「では彼女も?」
「あぁ、後は操縦士などだな。扇やディートハルトは今回は留守番だ。ここを留守にするわけにもいかないからな」
ゼロの言葉に藤堂は頷く。
「四聖剣と客人を見送った後、月下を乗せたトレーラーで移動する。‥‥表向きは藤堂とラクシャータのみでの受け取り、だ」
「わかった。‥‥ところでC.C.を見ないのだが、彼女はどうしている?」
「‥‥既に目的地付近にいるだろう。‥‥ロイドの言っていたナイトメアは、二人乗りなんだ。‥‥おれより腕が良い」
最後に憮然と言い添えるゼロに、毎回のように騎乗するナイトメアを壊されている事を余程気にしているのだと気付いた。
「‥‥別に君の腕が悪いというわけではないだろう?唯、君が指揮官だから腕の良い敵が相手に回るだけで‥‥」
藤堂は一面の真実を述べるのだが、つまりは相対的なモノであっても、敵となる相手よりも腕が落ちる、と言っているようなものではあった。
「壊されているのは事実だからな。流石にロイドのナイトメアまで壊したくはない。‥‥というか、壊したら泣くぞ?アイツは」
苦笑しながら言うゼロは、かなり本気で言っている様子だ。
きっと、「ぅう、こんな事ならば、主に逆らってでも渡すんじゃなかったぁ~」とか言いながら、残骸となったナイトメアに縋りついて泣くのだろう。
もっとも、壊されたのがその主だと知れば、「ぅう。主は無事だったし、こんな姿になってまで良くお守りしてくれたな。ご苦労だったね」くらいは言いそうだが。
「‥‥それで、合流はどこで?」
「あ、あぁ。‥‥一度表に戻ると言って、わたしが先に出る。合流は港で良いだろう。場所はラクシャータが知っている」
藤堂が話を戻すと、反射的に頷いたゼロは、少し間を置いてそう応じた。

───────────
作成 2008.03.02 
アップ 2008.06.27 


───────────
ナナリーin騎士団【10】ゼロの私室にて(ルル+藤堂)。

※引き続き、あとがきその時で書いてません(汗

密談?というか藤堂の疑問にゼロが答えているような.....。
この二人、二人で引き篭もってもシリアスから抜けないなぁ~。
ついでに奪取計画。

PR
この記事にコメントする
NAME:
TITLE:
MAIL:
URL:
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
PASS: 管理人のみ表示

この記事にトラックバックする



この記事へのトラックバック
≪ Back  │HOME│  Next ≫

[163] [162] [161] [160] [159] [158] [157] [156] [155] [154] [153]

Copyright c No.1(再録用ブログ)。。All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog / Template by カキゴオリ☆
忍者ブログ [PR]