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コードギアスの二次創作サイト。 ルルーシュ(ゼロ)至上主義です。 管理人は闇月夜 零です。
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ギ ア スの小説を書いています。
ゼロ(ルル)至上主義です。
騎士団多め。
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※「暴走」の続きです。

カレンが室内に見たモノは、惨状とも呼ぶべき状態。
ソファは切り裂かれ、切り口からは綿が溢れているし、机は真っ二つになって傾いている。
壁や天井にも幾つも線が走っていたし、床にも何かの破片が散乱している。
メカオレンジがおかしな格好で固まっているのはともかく、全員が身動ぎしないのに、カレンは少し怯んだ。
剣を持ってる卜部と朝比奈、銃を手にした千葉、四聖剣の中で一人武器を持っていない仙波は破片を避けて壁際に立っている。
C.C.は一人、ソファに座っている。
カレンはゼロの姿を求めて視線を動かし、仙波に隠れていた藤堂とゼロを見つけて目を見張った。
「ゼロッ、どこか怪我を!?」
膝をついた藤堂が、やはり床に膝をついているゼロの様子を伺っているのだ。
「放っておけ、カレン。ゼロがうっかり禁句を言っただけだ。‥‥そうだな。とりあえず、武器は没収しとけ。危ないからな」
呆れたC.C.の言葉に、カレンは結構ドジな面もあるルルーシュを思い浮かべて、思わず納得してしまった。
なので頷いてメカオレンジに向かったのだが、そんなカレンを見た四聖剣は驚いた。
「ゼロ命!」なカレンならば、C.C.につっかかるか、気にせずゼロの様子を見に行くかすると思っていたからだ。
カレンはメカオレンジに対して手を差し出した。
「武器を。ここにいるって言うなら、渡せ。でなければ、ゼロが反対したって、わたしが、あんたを排除する」
ギギギィ‥‥と、メカオレンジの上がったままだった手が下がり、姿勢がゆっくりと戻ってカレンに向き合った。
「‥‥‥‥言い訳ムダ」
ポツリ、とメカオレンジが呟いた言葉に、カレンは訝しげな視線を向ける。
「‥‥わたしは武器を渡せ、と言ったんだ。言い訳でもなんでもないだろうが。渡さないなら全力で排除しに掛かるわ」
気を取り直してカレンは再度宣告した。
「‥‥‥‥‥言い訳ムダ」
しかしメカオレンジはカレンの言葉を聴いていないかのように、再び同じ台詞を口にした。
「ッかぁ~~。追い出すッ!」
頭に血を上らせたカレンがメカオレンジに飛び掛ろうとするのを、卜部に持っていた剣を投げ渡した朝比奈が慌てて止めた。
「ま、待った、紅月さん。落ち着いて。ちょっとだけ待った、ホントに少しで良いから」
後ろからカレンを羽交い絞めにしながら、朝比奈は上擦った声を掛ける。
必死な様子の朝比奈に、カレンは少し暴れるのをやめた。
「何ですか?朝比奈さん。庇うなら、一緒に」
「ぅわ、そーじゃなくて。‥‥。藤堂さん、ゼロ落ち着きました?」
カレンからギロと睨まれた朝比奈は、慌てて否定してから、藤堂に声を掛けた。
「‥‥ゼロ。まだ無理か?」
藤堂が、ゼロにそっと声を掛けた。
ゼロは仮面から右手だけを外すと藤堂の肩を掴み、顔を上げた。


またやってしまった。
なんたることだ!手が勝手に剣を持ちあの方に襲い掛かろうとするとは!
一度は許された、だが今度は許される事はないだろう。
折角、温情を頂けたと言うのに!
自らそれを壊してしまったとは!
言い訳など、最早欠片も出て来ない程の大失態だ!
穴があったら埋まりたい、いや、いっそ造ってしまうか?
あの方を傷つけるなど、己であっても、いや、己だからこそ余計に許されない!
滅殺だ、瞬殺だ、抹殺するのだ!


ゼロは藤堂の手を借りて立ち上がり、その肩にすがりながらも、声を出した。
「──わたしは、『いい加減にしろ』と言ったはずだぞ、ジェレミア・ゴットバルト」

低い、それはあまりにも低い声だった為、室内の空気が、人間毎一気に固まった。
そう、C.C.さえも例外ではない程に。

「‥‥‥んーと?ゼロ?それって、『言い訳ムダ』ってのの事?どんな意味?」
「ん?‥‥ぁあ、それは別にカレンに言った訳じゃない。ジェレミアが言い訳しようがない程後悔してるってだけだ」
「へ‥‥‥?どうしてわかるの?」
カレンが呆然として、思わず口調もゼロに対するものではなく、ルルーシュに対するそれに変わっている事にも気付かず尋ねる。
「ジェレミアは、‥‥言ってみれば二重人格か?分裂症かな?ジェレミアにわたしを傷つける意思はないそうだ」
「だが、先程のあれは‥‥」
千葉が、まだ銃を構えたまま、口を挟む。
「あれが別人格だな。禁句で浮上してくるらしい。そちらはわたしを恨んでいる。復讐したいと思っているようだ」
あっさりと言うゼロに一瞬唖然とした一同だったが、四聖剣とカレンは、慌ててメカオレンジとゼロの間に立ち位置を変更した。
「ッてそれが判ってるならどうしてここに来たんですかッ!」
四聖剣よりもゼロに近かったカレンが思わず、ゼロに対してそう叫んでいた。
「煩いんだ。人格AとBとが言い合うところなんか、ハッキリ言えば聞いていたくはない。‥‥耳鳴りもするから止めに来た」
「‥‥不徳が最大」
ポツリ、とメカオレンジが呟く。
「C.C.。何か言う事はあるか?」
「‥‥すまなかった。これからはそいつでは遊ばないようにしよう。‥‥これで良いな?」
「今回は、な」



───────────
作成 2008.04.10 
アップ 2008.06.23 


───────────
心の叫び メカオレンジ猛省中。

少しだけメカオレンジの内面を綴ってみましたが、他を書く自信はありませんので全力で放置。
少々尻切れに終わった気がしますが、目を瞑ってこれまた放置しました。

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