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コードギアスの二次創作サイト。 ルルーシュ(ゼロ)至上主義です。 管理人は闇月夜 零です。
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ゼロ(ルル)至上主義です。
騎士団多め。
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★疾風真神様へのリクエスト作品★
(朝ゼロi.n騎.士団/風邪引き朝を看病するゼロ/ゼロバ.レ任意)

「ちょっとちょっとぉ」
ラクシャータの呆れたような声が唐突に格納庫内に響き渡り、みな作業の手を止めてラクシャータの姿を探した。
ラクシャータは月下や紅蓮が並んだ区画にいて、目の前には朝比奈の姿があった。
「なぁにしてくれるわけぇ?もっとちゃんと見なさぁい。どうやったらこの配線切断できるのぉ?」
傍に寄ってきた残りの四聖剣がラクシャータの指す朝比奈の手元を見て絶句した。
操作系のメインとなる為それなりの太さがある線がものの見事に切断されていたのだ。
単なる整備でこんな状態になるなんて普通ならば有り得ない。
「朝比奈‥‥」
千葉もまた呆れた声を出した。
格納庫の入り口付近で扇と話をしていたゼロはその様子を見上げていたが、扇との話も一区切り付いていた事だしとそちらに足を向けた。
「ラクシャータ。予備はあるのか?」
「月下や紅蓮の線は今ないわよぉ。無頼のならあるからとりあえずそれつけとくけどぉ。操作伝導率が下がるわねぇ」
話に割り込んできたゼロに、ラクシャータは難しい顔をして応じる。
「そうか。月下専用の配線は至急取り寄せるようにしよう。‥‥藤堂」
「‥‥なんだ?ゼロ」
ゼロは月下隊長機の傍から様子を見ていた藤堂に声を掛け、藤堂が返事をすると朝比奈を指差した。
「朝比奈を借りるぞ。どの道、こんなミスをするようではこれ以上整備をさせるわけには行くまい」
「‥‥‥わかった。ゼロ、任せる」
藤堂は数瞬の間をおいてから頷いた。
「なッ‥‥藤堂さん、おれ出来ますよ」
「煩いぞ、朝比奈。‥‥藤堂、卜部も少し借りる。卜部、黙って朝比奈を連れて付いて来い。方法は任せる」
今度はあっさり頷いた藤堂に、ゼロは卜部に指示を出してから踵を返して先に歩き出した。
「ほら、行くぞ朝比奈。中佐の許可貰ったゼロに逆らうのは時間の無駄だって」
卜部はそう言ってそれでも動かない朝比奈の腕を掴んでからハッとして藤堂を振り返る。
「卜部、急げ。‥‥ゼロを待たせているぞ」
藤堂は小さく頷いてからそう指示を出し、卜部はひょいっと朝比奈を担ぎ上げた。
「なッ卜部さん!?」
「いいから大人しくしてろ」
卜部はそれ以上朝比奈の言葉を聞かずにゼロを追いかけたのだった。

到着した場所は朝比奈の部屋でも医務室でもなく何故かゼロの自室で、卜部は初めて入る部屋を見回しながら奥に入り、朝比奈をゼロのベッドに下ろした。
「すまないな、卜部。朝比奈、体調管理も仕事の内だぞ。無理を重ねても今回のように失敗するだけだ」
「そうそう。中佐も心配してたし。‥‥てかゼロ。良く判ったな。おれ等も気付かなかったってのに」
「来た時から大人しいから気になっていた。卜部すまんが着替えさせてやってくれ。終わったら戻って良い。まだする事があるだろう?」
ゼロはそう言うと着替えを卜部に渡して寝室から出て行こうとする。
「着替えって‥‥ゼロの服か?なんなら朝比奈の部屋から取って来るが‥‥」
卜部は渡された着替えの服を広げながら提案する。
「そうか、では頼む。‥‥それから、今後このような無茶をしないように後で言いきかせておけ」
「あ、あぁ‥‥。そうしよう。あ、そうだ、ゼロ。何だってここに連れて来たんだ?」
踵を返して扉に向かいながら、卜部は尋ねる。
「お前達の部屋には台所が付いていないだろう?ここならば氷や水の調達が楽で良い」
「へ?台所、付いてるのか?」
「あぁ。ほら、急げ、卜部。朝比奈が悪化する」
「あ、そうだな、すまん」
指摘された卜部は慌てて部屋を出て行った。

【朝比奈】
ラクシャータの声を聞いて我に返って手元を見て、おれは固まった。
有り得ない、有り得なさ過ぎる。
ちょっとぼーっとしていた事は認めるけどさ、まさかこの配線切断するなんて有り得ない。
けれど、目の前には今切断されたばかりに見える配線と、右手に持つペンチが、否定しきれない現実を突きつけていて。
「朝比奈を借りるぞ。どの道、こんなミスをするようではこれ以上整備をさせるわけには行くまい」
「‥‥‥わかった。ゼロ、任せる」
唐突に飛び込んできたゼロと藤堂さんの会話に、更に蒼白になっておれは慌てた。
「なッ‥‥藤堂さん、おれ出来ますよ」
反論するも、ゼロに「煩いぞ、朝比奈」の一言で即座に却下されてしまった。
余りにも早い返答に、おれが固まっていると、いきなり浮遊感を伴って視界が回った。
「なッ卜部さん!?」
卜部さんの肩に担がれた自分を発見しておれは慌てた。
「いいから大人しくしてろ」
卜部さんの呆れたような声に、おれはそれでもジタバタともがくが、その抵抗は何故か思ったよりも弱いものだった。

目を開けると場面が切り替わっていた。
どうやら意識がなくなっていたらしい。
おれはベッドで横になっていて、酷く喉が渇いていると思った。
「あぁ、気づいたのか?朝比奈。まだ眠っていていいぞ?」
「‥‥ぁ、‥‥ゼ、ロ‥‥?」
かすれてしまって巧く声が出ないおれの視界に、薄暗い部屋の中ゼロの仮面が近づいてきた。
「喉が渇いているみたいだな。‥‥飲めるか?」
はっきり言って薄暗い中に浮かぶ黒光りする仮面は不気味である。
しかし、ゼロの普段とは余りにも掛け離れた行動に驚きすぎて不気味な仮面も余り気にならなかった。
誰が信じるだろうか?
甲斐甲斐しく病人(おれだけど)の看護をするゼロなんて。
横になっている人に対して飲み物を飲ませるのも手馴れているし、そうまるでずっとそう言う介護とかをしていた人みたいなのだ。
「イメージが全然違う!」と思うのだが、介添えするゼロの手が気持ちよくて些細な事に思えてしまう。
「‥‥朝比奈?どこか辛いのか?」
目を細めてついうっとりしていたおれに、ゼロの心配そうな声が降って来る。
「ぇ、‥‥ゼロの手が気持ち良いなぁって」
思考力も落ちているのか、素直に答えてから流石に「あ、まずいかな」と思ったが。
しかしゼロは溜息を吐いた後、「仕方ないな」と椅子をベッドに更に引き寄せて座りなおした。
「暫くこうしていてやるから、大人しく眠っておけ」
ゼロはそう言うと、白い手をおれの額に乗せた。
「‥‥白ッ!?」スルーしそうになったけれど、いつの間にかゼロが手袋を外している事に気づいて驚いた。
驚きの声は音にならなかったので、ゼロは気づかないで白い手を引っ込める様子も無い。
おれはなんだか色々なゼロを見れた気がして嬉しくなり、「たまには風邪を引くのも良いかも」なんて不謹慎な事を思いながら、眠りについた。

【ゼロ】
みんな元気で、風邪を引いたと言う報告もなかったから、余り考えた事がなかった気がする。
ブリタニアと言う強国を相手に戦争を吹っかけようとしていたからつい局地的な視野が疎かになりがちなのだろう。
もしかするとおれが気づかなかっただけで体調の悪かった者は他にもいたかも知れないが。
とにかく、気づいたのは朝比奈が最初だったのだ、きっとそれだけだったのだと思う。
藤堂に許可を得て、朝比奈を隔離したのも、これ以上足を引っ張られては困ると思ったからに過ぎない。
なのに。
おれは朝比奈が眠っている間に、クラブハウスに連絡を入れ、戻れない事を告げている。
咲世子さんには苦情を言われたが、ナナリーには取り成してくれると言ってくれたから安心して任せられると、おれは戻らなかった。
うんうんと苦しそうに唸る朝比奈に、思わず「もしこのまま‥‥」なんて思ったのがいけなかったのだろうと推測する。
死はいつも近くに在ったから、目を覚ますまで不安だと思った、それだけのはず。
目を覚まして平気そうなら、後はソファにでも横になって仮眠を取るつもりも満々だった。
なのに。
「ぇ、‥‥ゼロの手が気持ち良いなぁって」
消え入りそうな声で朝比奈がそう言うものだから、側を離れられなくなった。
おれは溜息を吐いた後、「仕方ないな」と呟いてから、椅子をベッドに更に引き寄せて座りなおす。
「暫くこうしていてやるから、大人しく眠っておけ」
おれはそう言うと、手を朝比奈の額に乗せた。



翌朝。中々出てこないゼロと朝比奈を心配した藤堂と四聖剣の残る三人はゼロの私室の前で立ち往生していた。
風邪を引いた部下(同僚)を結局任せきりにしてしまったのだ、忙しいゼロに。
ノックをするかどうかで迷っているとC.C.がやって来た。
事情を話して中に入れて貰った4人とC.C.が見たものは。
ベッドの中からゼロの仮面を愛しそうに撫でる朝比奈と椅子に座ってベッドに突っ伏して眠っているゼロの姿だったそうな。



───────────
作成 2008.06.14 
アップ 2008.06.24 
 


───────────
疾風真神様へ。

お気に召していただけましたでしょうか?
リクエスト内容に合致しているかはいまいち不明ですが、
どうぞ、お受け取りください。

何かおかしい気がしてなりません。
前置きが長いのはいつもの事なので諦めていますが、それにしてもまだ色々とおかしい気がします。orz
というかi.n騎.士団がなってない!!あれ??ラクとC.C.が辛うじて出てきてるけど他は!?
そしてこれまたプラスどまりな気もします.....。(タイトル名前負け!!)
 

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