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コードギアスの二次創作サイト。 ルルーシュ(ゼロ)至上主義です。 管理人は闇月夜 零です。
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ゼロ(ルル)至上主義です。
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★臣近様へのリクエスト作品★
(ダールル←スザク/仲良しグラストンナイツ(ナナリー)/ネリ+ギルばれ)

その情報をコーネリアに伝えたのは、グラストンナイツだった。
‥‥どちらかといえば、泣き付いて来たと言うのが正しいかも知れないが。
「将軍が日に数時間、行方をくらましますッ!」
グラストンナイツの一人、クラウディオの、それが開口一番の台詞だったが、問題にしたいのはそれではないのは表情を見ればわかる。
彼等の表情には、非難の色は欠片もなく、むしろ心配して不安になっているらしい。
「‥‥それで?」
コーネリアはただ続きを促す。
「仕事を全く滞らせません!」
「このままではいくら将軍でも身体を壊しかねません!」
アルフレッドとバートが立て続けに訴える。
つまり仕事をしない時間が数時間あるのに仕事量が変わらないダールトンを案じているのだ。
「‥‥お前達の事だから心配して後をつけたのではないのか?ダールトンはどこに行っている?」
コーネリアがグラストンナイツを見渡して尋ねる。
「申し訳ありません。いつも撒かれてしまって‥‥」
エドガーが悄然と項垂れて応じた。
「そうか。‥‥ならば、次回ダールトンが単独行動に出る前に準備を整えておけ。追跡するぞ」
「‥‥って姫様。ダールトン将軍に尋ねた方が早いのではありませんか?」
コーネリアの言葉に驚いたギルフォードが思わず尋ねてしまっていた。
「尋ねて話す事ならば、ダールトンはとうにわたしに報告しているだろう。それがないのだから、尋ねても答えまい」
「‥‥ぇ‥‥っと。あの。休ませる方向には行かないのでしょうか?」
戸惑った様子でデヴィッドがそっと尋ねる。
「どこで何をしているのかを知る方が先だ。それがわかった後、検討する。‥‥良いな?」
「「「「「イエス、ユア・ハイネス」」」」」
グラストンナイツ達は一斉に敬礼しながら、心の中で失敗を嘆いていた。


『あら、失敗したのですか?』
「ッ‥‥申し訳ありません、姫様」
『そんなに恐縮しなくても、こんな事で怒ったりなんてしませんわ。では参加するのはお二人ですのね?』
「はい」
『お兄様を悲しませるような事があれば、例え貴方達やその上官の方でも』
「わかっております!その事は。そのような事には絶対にならないように全力を挙げて対処いたしますので」
『そう、よかったわ。でしたら後でお茶でもご一緒しましょう、と皆さんにも伝えてくださいね?』
「承知いたしました、姫様」
接続の切れた通信機を片手に、バートが片手を胸に当てて鼓動を抑えるのに必死になっている。
「‥‥‥ギリギリ合格?なんとか失礼に当たらない対応が取れていたな」
傍で聞いていたアルフレッドがそう評価を下す。
「え、ええ。途中でつっかえたりしたらどうしようかと」
そう言ってから、バートは手にした通信機を大事そうに一度胸で抱きしめてから次の当番のクラウディオへと差し出した。


「‥‥ダールトン将軍。‥‥少々お話があるのですが、お時間を頂いても宜しいでしょうか?」
とダールトンに声を掛けてきたのは息子同然に思っているグラストンナイツの一人エドガーだった為、ダールトンは頷いた。
「どうした?」
「あの‥‥。少しお疲れのご様子ですし。休まれた方が宜しいのでは、と」
「大丈夫だ。わたしは頑丈だけが取り柄だからな」
「そんなッ!ダールトン将軍は素晴らしいものをたくさんお持ちです。だけ‥‥等と仰らないでください!」
「あぁ、すまないな、エドガー。別に卑下したわけではなかったのだが」
苦笑したダールトンはエドガーに詫びる。
「い、いえ。わたしの方こそ、強く言い過ぎてしまいました。‥‥ですがあの、本当に休まれた方が‥‥」
「平気だ。‥‥それに、今日も約束をしている。そろそろ出なければならないからそれまでにしておきたい作業もある」
「ですが‥‥。万が一にでもダールトン将軍が倒れられたりしたら、あのお方も悲しまれてしまいます」
そんな事になったら、姫様がどんな行動に出るのかが分かっている身としては止めたいところであるし、あのお方が悲しむ姿も見たくはない。
しかし結局、エドガーはこの時、ダールトンの説得に失敗しただけでなく、当初の目的であった、コーネリアとギルフォードについての報告をもし忘れたのだった。

ダールトンは既に日課になったかのようなお忍びに出掛け、姿を消した。
唯違った事は、前後してコーネリアとギルフォードも政庁から姿を消した事である。


スザクはルルーシュを訪ねてクラブハウスに足を運んでいた。
出迎えた咲世子は一瞬眉を顰めたものの、何も言わずにスザクを通す。
「いらっしゃい、スザクさん。今日はどうなさったのですか?」
やって来たスザクにナナリーがにっこり笑って挨拶をする。
「やあ、ナナリー。ルルーシュに会いに来たんだけど‥‥いるかな?」
スザクもまたにこにこと微笑んでナナリーに挨拶をしていた。
「お兄様にですか?お出かけになっていますわ。‥‥わたしに会いに来て下さったのではないのですね‥‥」
ナナリーはそう言って憂い顔になった。
「勿論、ナナリーにも会いたかったよ。ルルーシュ、遅くなるの?戻るまで一緒にいようか?」
慌ててスザクが言い繕うと、ナナリーは再び笑顔を見せた。
「宜しいのですか?お兄様は買い物に出ると仰って‥‥すぐに戻るとは思うのですけど」
にこにことナナリーが応じると、咲世子が二人の為にお茶を持って入って来た。

後編に続く。

───────────
作成 2008.05.05 
アップ 2008.05.16 
 

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