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コードギアスの二次創作サイト。 ルルーシュ(ゼロ)至上主義です。 管理人は闇月夜 零です。
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ゼロ(ルル)至上主義です。
騎士団多め。
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「扇、ラクシャータ。後を頼む。‥‥藤堂と四聖剣は話がある」
アジトに着くなり、格納庫内で、ゼロは告げる。
「あ、あぁ‥‥わかった」
「い~わよぉ。とりあえず、ナイトメアフレームの修理から始めようかしらねぇ」
扇は気負って、ラクシャータは面倒そうに、それぞれ頷いて請け負った。
ゼロは藤堂と四聖剣の返答を待たずに踵を返す。
付いて来るも来ないも自由と言わんばかり、或いは付いて来る事を疑っていないのか。
藤堂は、四聖剣を振り返るとゼロの後を追い、四聖剣もまたそれに続いた。

ゼロは小会議室の一つに場を設けた。
長方形の机には人数分の椅子が並んでいる。
これまでこのメンツでこの場所を使った時は、ゼロと藤堂が向かい合って座り、四聖剣は二人ずつに分かれて座っていたのだが。
ゼロが座った後、藤堂はゼロに右隣を示されて、座る位置を変えた。
それに倣うように、四聖剣もまた、座る位置を変える事になった。
まず朝比奈が、それならばと藤堂の隣に座り、それを呆れたように見ながら仙波が藤堂の向かいに、卜部がその隣に座る。
‥‥そう、今回のメインとなる千葉が、普段は藤堂が座っているゼロの向かいに座る事になったのだ。

「‥‥さて。まずは、状況を訊こうか?仙波、卜部、朝比奈」
全員が座り、沈黙が降り切る前に、ゼロがそう切り出した。
「えぇッ、そこから?」
朝比奈が驚いた声を出す。
「なんだ?問題でもあるのか?」
ゼロは朝比奈に仮面を向けて訝しげに尋ねる。
「いえ、全然。さ、仙波さん、説明説明」
朝比奈は首を振って否定した後、説明を年長者へと押しつけた。
「む‥‥。わしには、敵機を追跡中に、千葉の月下が突然制御不能になったように少し蛇行して見えた」
押しつけられた仙波は顔を顰めて朝比奈に視線を向けたが、いつもの事なので苦情は後回しにして、ゼロに説明する。
「あぁ、おれにもそう見えたね。んで、敵に隙だと思われたのか、そこを突破しようと‥‥反転して来たんで、仕方無くその場で殲滅しちまったわけだよ」
卜部もまた仙波の言葉に頷いた後、先を続けた。
「ほら、逃がす方がマズイじゃない?だから、最悪の事態にはならなかったって事で、ねぇ?ゼロ」
朝比奈が最後にそう締めくくった。
「‥‥朝比奈」
藤堂が、減刑を求める朝比奈の名を呼んで黙らせる。
「‥‥千葉。月下の不良か?単なるミスか?‥‥それとも、作戦中に別の事でも考えていたか?」
ゼロはまっすぐ千葉と向き直って訊ねるのだが、その声に藤堂は微かに眉を寄せた。
これまで、ゼロは失敗をした者に対して原因を尋ねる時、その声には苛烈さや厳格さが混じっているのが常だったが、今の声には感じられなかったからだ。
「申し訳ない。‥‥わたしのミスだ。手を滑らせたのは確かなのだから‥‥」
千葉はゼロの仮面から視線を逸らせる事無く、キッパリと言い切った。
そして、沈黙が落ちる。
何かを考えているのか、ゼロが次の質問なり、言葉なりを発しないので、誰もがゼロと千葉とを見比べるように首を巡らせるだけで途方に暮れた。
「‥‥ゼロ?」
藤堂が流石に訝しんで声を掛けるとゼロは溜息を吐いた。
「唯のミスだと、そう認めるのか?千葉」
「そうだ。わたしのミスには違いがない」
千葉は躊躇わず、もう一度繰り返す。
「‥‥ならば、次の作戦時、謹慎と言う名目で外さなければならなくなるが?」
「なッ、それは困るよ、ゼロ。おれ達四聖剣は四人一緒じゃないと」
「朝比奈ッ。少し黙ってろ」
朝比奈が慌てて抗議すると、藤堂が注意する。
「唯のミスだと言うのならば、再発する可能性がある。ならば使うわけには行かないのは当然だと思うが?」
ゼロは淡々と一同に同意を求める。
当然と思うからこそ、四聖剣は慌てる。
「千葉。何か別の事を考えていたのではないのか?」
「そうそう。悩みがあるなら相談に乗るからさ。抱え込んでないで言ってみろって」
「そうですよ、千葉さん。ゼロがいると話し難いって言うなら外して貰うし」
仙波、卜部、朝比奈の順で、「だから唯のミスじゃない事にしとけ」と暗に付け加えながら言い募った。
「‥‥‥‥‥‥」
それでも何も言わない千葉に藤堂もまた声をかけた。
「千葉。‥‥仙波達の言う通りなら、話してくれないか?」
「中佐‥‥しかし、‥‥ミスはミスです」
「ふぅん?確かにわたしは結果を大切にしている。しかし過程の全てを蔑ろにしているつもりはないぞ?」
頑なな千葉に、ゼロは面白そうな声を掛ける。
「ほら、千葉さん。ゼロだってこう言ってるじゃないですか。だから、ね?話してくださいよ」
朝比奈がその尻馬に乗った。
「この部屋の外では単なるミスだった、と言う事で通しても良い。その後、藤堂に厳重に叱って貰った、と言う事にしても良いと思ってはいるが」
ゼロの破格の妥協に、藤堂と、千葉以外の四聖剣は驚き、千葉は折れた。
「‥‥わかった。‥‥確かに、あの時。わたしは一瞬別の事に気を取られた。‥‥逃げる敵機を追う我々に、別の景色が被ったような気がしたんだ」
折れた千葉は、すぐに白状した。
その言葉に、ゼロは仮面の下で「まさか‥‥」と声にならない声で呟いて渋面を作り、朝比奈はポンと両手を打った。
「あッ、既視感って奴ですね?千葉さん。‥‥その別の景色って言うのは?」
「‥‥今日、道案内をしてくれた‥‥相手だ。会った時に、逃げていたから‥‥それが被った」
千葉は言い難そうにそう告げると、細く息を吐いた。
「逃げて?それって、犯罪絡み?それとも騒動?」
朝比奈が首を傾げる。
「‥‥いや、どちらも違う。‥‥どちらもブリタニアの学生だったから‥‥。強いて言うなら騒動、の方だろうが‥‥」
千葉が首を振って応じた。

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作成 2008.02.21 
アップ 2008.06.25 


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Ⅱ.ばったり遭遇「千葉」編 【3】騎士団にてゼロ+藤堂+四聖剣。

軍法会議?査問会?.....事情聴取が一番合ってるかなぁ?
ゼロの破格の申し出に驚く藤堂+四聖剣(-1)。
ゼロもやっぱり気にしてたんでしょうかねぇ?

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