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コードギアスの二次創作サイト。 ルルーシュ(ゼロ)至上主義です。 管理人は闇月夜 零です。
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ギ ア スの小説を書いています。
ゼロ(ルル)至上主義です。
騎士団多め。
表現力がなく×ではなく+どまり多数。
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★臣近様へのリクエスト作品★
(ルル(ゼロ)を愛し守ることを誓う騎士団と生徒会)

カレンは片手で額を押さえながら、一行の一番後ろを付いていっていた。
「もうどうしようもない」と言うのがカレンの思いである。
事前に扇に連絡を取ったものの、ゼロは不在だと言われ、事情を話そうとしたら「行くわよ~」とミレイに急かされて途中で連絡を切る羽目になった。
お陰で、騎士団メンバーの警戒の強い事強い事。
格納庫に平然と入っていく生徒会一行の後ろで、カレンに気づいて戸惑い声を上げそうな人を見つけてはキッと睨んで黙らせるのがやっとだった。
格納庫の中央で、一行は足を止める。
戸惑う幹部団員の中で、驚いている者が数名いた。
藤堂とラクシャータ、それにディートハルトだ。
藤堂とラクシャータは驚いた表情のまま黒髪の少年と車椅子の少女に視線を向けている。
ディートハルトの視線は車椅子を押す女性に向けられていた。
スチャっとミレイが片手を挙げて注目を集めた。
「こんにちわ~。黒の騎士団のみなさん。わたしはミレイ・アッシュフォードと言いまして、この一行の責任者で~す。アッシュフォード学園から来ました~」
ミレイはそのまま騎士団の幹部達を見渡して、明るい声で挨拶をした。
「なッ。ブリキのガキが何しにきやがった?」
ミレイの挨拶に我に返った玉城が早速悪態をついた。
「頼りたい人がいたんだけどー。ていうか、知り合いがいるとは思わなかったわ。貴女もいたんですね、ラクシャータさん」
ミレイの視線はまっすぐにラクシャータに向けられていて、ラクシャータは一行に満面の笑みを浮かべた。
「久しぶりねぇ、アッシュフォードのお嬢ちゃん。‥‥貴方達の安全はわたしが保証するわぁ。誰にも手なんて出させないから安心して良いわよぉ」
「なッ。ラクシャータ、テメッ。何勝手な事言ってやがんだ?」
「煩いわよぉ、静かになさぁい。彼等に何かしたら、怒らせるのわたしだけじゃないと思ってなさいねぇ?」
「心強いわ、ラクシャータさん。頼りにさせてもらいますねー」
「良いのよぉ。こんな事なんでもないんですものぉ。アッシュフォードの成した事に比べれば微々たるものよぉ」
笑い合うラクシャータとミレイに他の幹部が戸惑っていると、スッと藤堂が一行に向かって歩き出した。
途端に、緊張が走る。
しかし、一行の前で止まった藤堂は黒髪の少年と車椅子の少女に向かって笑みを見せた。
「無事だったんだな。良かった」
藤堂の聞いた事もない程の穏やかな声に、旧扇グループどころか四聖剣までもが驚いた。
「藤堂さんですね?貴方が騎士団にいらっしゃる事を知っていたので、頼らせて貰いに来たんです。ご迷惑でしたでしょうか?」
ナナリーの言葉に、一行の中ではカレンだけが驚いた。
「‥‥知り合いなの!?」
「はい。まだここが『日本』だった頃、とてもお世話になったんです。わたしも、お兄様もとても慕ってたんですよ」
にこにこと笑ってナナリーが説明し、カレンは再び違和感を覚えてルルーシュに視線を向ける。
ルルーシュは知り合いだと言う藤堂の顔すら見ようともしないで、やっぱり黙って俯いたままだった。
「迷惑とは思わない。おれを頼ってきてくれたのも嬉しいと思っている」
「‥‥ってちょっと待ってくれ、藤堂さん。それにラクシャータも。今、騎士団のリーダーであるゼロが不在なんだ。勝手に決めるわけには‥‥」
受け入れるが如き藤堂やラクシャータの意見をそのままにしておく訳にはいかなかった副指令の扇が、慌てて割って入る。
しかし更にそれに割って入った者がいた。
「いいや。今、お前達が決めろ」
奥から出てきたC.C.がそう言いながら歩いてきた。
「C.C.?おれ達がって‥‥ゼロが不在なのに?」
「そうだ。『あいつの一存で決めたとしても、絶対従わない奴がいるだろうから』と言うのが理由だな」
C.C.は持ったピザを振りながら、「判断はお前達に任せるそうだぞ」と言ってのけた。
その場にいた幹部達は、いや、生徒会の一行さえ、C.C.の言葉に驚く。
顔を見合わせながらヒソヒソと小声で相談する者がいる中、藤堂が口を開いた。
「先に言っておく。おれは彼等を受け入れたいと思う。そして守りたいと」
「はいは~ぃ。わたしも藤堂と同意見よぉ。あんたはどぉ?」
ラクシャータはそう言ってカレンを見る。
「‥‥わたしも賛成です。学園が安全ではなくなったってそう言ってました。だから‥‥追い返す事なんて出来ません」
答えたカレンに驚きの目を向けたのはシャーリーとニーナ。
「か、カレンさん?」
「どうして、カレンさんが?」
「あら、言ってなかったっけ?二人とも。カレンは騎士団のメンバーよ~。当然病弱なんてのも偽りよね~」
にんまりと笑うミレイにカレンは唖然とする。
「えぇぇえ~~!!カレンさんが騎士団‥‥。‥‥咲世子さんが騎士団に入ってるのは知ってたのに、まさかカレンさんもだったなんて」
シャーリーの言葉に、少数の例外を除いた騎士団のメンバー達が驚いた。
驚きの声やら意味不明な喚き声やらをBGMにしてカレンが「本当なの?」と尋ねると咲世子は平然と頷いた。
「はい。あちらの方にお聞きくだされば」と咲世子が指したのはディートハルトで、視線が追って集中するとかくかくと頷いていた。
「藤堂さんが認めるなら、おれもおっけーだよ~」と言う朝比奈の言葉に、仙波、卜部、千葉が同意を示して頷いた。
「お前達はどうする気だ?扇」
「‥‥ゼロは、本当におれ達に?」
「くどいぞ。わたしは気が短いんだ。さっさと決めろ。それともわたしが決めてやろうか?」
C.C.の言葉に、「‥‥ちなみに君に決めさせた場合、どうするんだ?」と扇は尋ねてみる。
「迷う奴等を頼ったところで不幸になるだけだろう?なら『キョウト辺りに送ればどうだ?』と言ってやるが?」
平然と言うC.C.に扇は迷い、カレンを見るとしっかりと頷かれ、更に迷う。
「カレン。学園が安全ではなくなったって言ってたけど、‥‥それは?」
「どこかの頭の中にお花が咲き乱れたお姫様とその騎士になった体力だけのお馬鹿な名誉ブリタニア人が学園内でおかしな事をしてくれたせいでね~」
「てかおれらの学園祭ぶっ潰してくれただけじゃないってのに、全然気づかない似た者主従のせいだよなぁ」
ミレイとリヴァルの辛辣なしかし有る意味的を射た説明に、誰の事を何の事を言っているのか気づいた幹部達は憤る。
「‥‥受け入れて良いぜ?‥‥さっきは悪かった」
まずは玉城がそう言ったのを皮切りに、次々と賛同の声が上がった。
「C.C.。とりあえず、全員一致で彼等を受け入れる事に決まったが‥‥。ホントに良いのか?」
「‥‥受け入れ、か。‥‥カレンとそっちのメイドは日本人で元から団員だから除外として残りはみんなブリタニア人だぞ?」
C.C.が念を押す。
「それを言ったらカレンはハーフだし、他にも日本人じゃない団員は3人はいるんだし‥‥」
「そいつらよりそいつらの居場所を奪ったって言う主従が気に入らないからな」
C.C.は扇の言葉よりも玉城の言葉に反応して笑う。
「なんだ。あの体力馬鹿もたまには役に立つではないか。いつもいつも邪魔ばかりしているっていうのになぁ?」
その言葉は誰かに話しかけているようでもあり、幹部達は顔を見合わせた。

後編に続く。

───────────
作成 2008.06.06 
アップ 2008.06.18 
 

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