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コードギアスの二次創作サイト。 ルルーシュ(ゼロ)至上主義です。 管理人は闇月夜 零です。
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ギ ア スの小説を書いています。
ゼロ(ルル)至上主義です。
騎士団多め。
表現力がなく×ではなく+どまり多数。
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★上條 心様へのリクエスト作品★
(藤ル.ル+スザ/騎士団の否定話中/颯爽と現れルルを連れ去る藤堂)

ゼロの私室で、ルルーシュは隣に座る藤堂の胸に顔を埋めていた。
藤堂はそっと優しくルルーシュを抱きしめていて、ゆっくりと背中を撫でている。
時々、ルルーシュは藤堂にこうして甘える。
藤堂は甘えられて嬉しいと思う反面、こんな時のルルーシュは不安になっていると判っているだけに気がかりでもあった。
尋ねたいけれど、それで余計に辛い思いをするのではないかと思うと、切り出すのにかなり躊躇ってしまう藤堂だった。

結局藤堂は尋ねるきっかけがないままに時間となり、ルルーシュを、ゼロを表へと送り出していた。
ずっと一緒にいたいと思う反面、遅くなると危険だからと早く返したくもある。
住まいの前まで送って行きたいと思うけれど、幾つもの障害が立ちはだかりそれが出来ないでいる。
ずっと共にいたい、誰の目をはばかる事無く側にいたい、と藤堂はこのところ強く思うようになっていた。


リヴァルがバイトのせいで、スザクと二人で買い出しに出る事になったルルーシュは何度目かの溜息を吐く。
「また溜息?最近多いね、ルルーシュ」
隣を歩くスザクが、明るい声で咎めるように声を掛ける。
ルルーシュは(だれのせいだ‥‥)と思いながら、「‥‥お前は元気だな、スザク」と呆れ口調で言う。
「うん、楽しいよ?学園の生徒会の人達とか、軍の人達もね。良い人達ばかりだから」
尋ねられてスザクはにこにこと嬉しそうに答える。
「‥‥馬が合う‥‥のか?軍‥‥」
スザクと対照的に、暗い表情であからさまに作った笑みを浮かべたルルーシュが更に問う。
「え?‥‥うん。そうみたいだね。ユフィ‥‥皇女殿下にも良くして貰ってるし‥‥。これでゼロと黒の騎士団さえ現れなければ言う事はないかな?」
(言う事ないとは羨ましい事だな。現状に満足して何を変える気なんだ?)
「なぁ、スザク。軍人って人を殺す事を職業にしている人だって知っているか?」
「ぇ‥‥?知っている、けど?仕事だし、命令だから‥‥。どうしたの?ルルーシュ。溜息吐いたり、なんだか少し変だよ?」
首を傾げてから、まじまじとルルーシュを見返すスザクはルルーシュが何を言いたいのか全く判っていない様子だった。
「命じられたからと人を殺すお前と、自分の意思で人を殺すゼロ、黒の騎士団か‥‥。どちらか一方だけが悪いとは思えないけど?」
ルルーシュはさっきまでは溜息を吐きながらもさっさと通り過ぎてしまおうと思っていたゲットー近くの道で完全に足を止め、スザクを見て言う。
「なッ!‥‥ルルーシュ。ゼロは黒の騎士団は間違っているんだよッ!?テロなんて方法を取る必要なんてどこにもないんだからッ!」
スザクも足を止め途端に声を荒げてルルーシュの考え違いを正そうとする。
「軍や警察に入って?確か以前そう言っていたな?」
「そうだよ。軍や警察に入って内側から変えていけば良いじゃないかッ!」
「‥‥入るにはイレブンならまずは名誉になる必要があるな?それは誇りを捨てる事にならないか?」
「え?もしかしてぼくの事心配してくれてた?大丈夫、大した事じゃないよ?テロなんて暴挙に出るよりよっぽどマシだし」
嬉しそうにそれでも苦笑といった笑顔を浮かべながら、スザクは言う。
「なぁ、スザク。知っているか?名誉が軍に入って、普通なら一生を掛けても軍曹どまり、曹長まで行ける者の方が少ないって、知ってたか?」
(そしてそんな立場で変えられるのは自分の小隊のちょっとした待遇くらいだって、知っているか?軍隊に入るって事は兵力を増強させるだけだって知ってるか?)
「‥‥えっと、でもぼくは、少佐なわけだし‥‥」
「ナイトメアの騎乗資格は本来ブリタニア人だけ。騎士になれるのもそう。お前、自分が特例だらけだって気づいてたか?」
(‥‥そして、特例を認めない者はどこにでもいて、鵜の目鷹の目と粗探しや弱点を探しに掛かる。知ってるか?それが周囲にまで及ぶ事を)
「‥‥でもだったら、ぼくがッ!ぼくが頑張って出世して必ず変えてみせるから、だから」
「だから?それをそう言ってゼロと黒の騎士団に投降を呼びかけるつもりか?『自分が頑張るから、大人しく処刑台に上がってくれ』って?」
(今更テロ行為をやめたとしても、ゼロも黒の騎士団もブリタニアが赦さないだけの事を既にしてきているのだから、つまりはそう言う事だ)
「そんな事、ぼくは言ってないッ!」
「それが現実だ。ブリタニアと言う国の。‥‥それに、内側から変えるのにどのくらい掛かる?それは本当に実現可能な事なのか?夢物語ではなく?」
次から次へとスザクにとっての否定的な疑問をぶつけてくるルルーシュに、スザクは訝しげな表情をありありと浮かべた。
「‥‥‥ルルーシュ?何が不安なの?どうして急にそんな‥‥。大丈夫。間違っているのはゼロと黒の騎士団だから。ぼくはちゃんとやるよ?」
「‥‥‥」
(スザクの行動がゼロと黒の騎士団にどんな関係があると?‥‥あぁ、ゼロや騎士団が現れなければ出世なんかしなかったか、スザクは)
「きっとエリア11がこのところ物騒だから不安になったんだね、ルルーシュ。大丈夫だよ、ぼくがゼロも黒の騎士団も捕まえてテロなんてなくしてあげるから」
「‥‥‥‥」
(やはりこいつには何を言っても届きはしない、か‥‥。都合の悪い事は全て都合の良いように置き換えてしまう。これでは届くはずが無い)
ルルーシュはスザクの言葉には答えず、諦めの溜息を吐いた。
「あ、ほら。また溜息。ホントどうしたのさ、ルルー‥‥」
その時、スザクの言葉を遮るように、横合いから人が飛び出してきてスザクとルルーシュとの間で立ち止まった。
「なッ‥‥‥藤堂さんッ!?」
突然現れた藤堂はルルーシュを背に庇うようにしてスザクと対峙する。
「‥‥‥‥‥‥とうど‥さ、ん?」
驚くスザクに鋭い視線を投げた後、藤堂は肩越しにルルーシュを振り返る。
「君はッ。この愚か者の言い分を大人しく聞いていたというのか?ずっと‥‥」
「愚か者って‥‥貴方は指名手配をされているんですよ、藤堂さんッ。ルルーシュ、離れて!藤堂さんは黒の騎士団の」
かつての師匠で、未だに尊敬の念を抱いている藤堂に「愚か者」呼ばわりされた事で、スザクの頭に血が上る。
「黙れ、スザク君。君にはルルーシュ君の親友を名乗る資格はない。一方的に意思を押し付ける、それのどこが親友だ?」
再びスザクを見据えた藤堂はスザクの言葉を遮り、断罪する。
「なッ‥‥。突然現れた貴方に何が判るというのですか?」
「少なくとも君よりはルルーシュ君の事を理解しているつもりだが?」
「‥‥というか、何故藤堂さんがここにいるんですか?」
まだ目を見開いたまま、ルルーシュは呆然と呟いた。
「心配だったからに決まっているだろう?」
当たり前のように言う藤堂にルルーシュは潮時だと悟る。
こんな状況なのに、藤堂が来てくれて、そう言ってくれた事を嬉しいと感じる自分を見つけてしまったから。
「そうですか。少し待ってもらって構いませんか?」
ルルーシュは藤堂にそう言って頷くのを見ると携帯を取り出す。
訝しげな表情をして藤堂とルルーシュとを見比べたスザクを「るるーしゅ‥‥?」と恐る恐る尋ねる。
ルルーシュはそんなスザクにはお構いなしにコールを始めた携帯を耳に当てた。
「あ、おれです。すみませんが、手配をお願いしても良いですか?移ど‥‥そうです、よろしくお願いします」
短い言葉の後、通話を終えたルルーシュは藤堂に対してのみ、「お待たせしました」と告げた。
電話の意味が理解できなかったスザクは、ただ驚きの表情で藤堂とルルーシュを見返す。
電話の意味を正確に理解できた藤堂は、スザクの視線など物ともせずにルルーシュを抱きしめた。
「ルルーシュ君。‥‥このまま浚って良いんだな?」
「構いません。もう箱庭は崩壊したも同じ。おれの生きる場所は藤堂さんの側にしかありません」
二人の言葉が、やっとスザクの脳にも届く、というか直撃した。
「ッな‥‥。ルルーシュッ!箱庭って‥‥。てかナナリーはどうするんだ!?行くなッ!騎士団は悪なんだッ!それに所属する藤堂さんもッ!」
「‥‥スザク君。君は今まで何を見てきた?何をしてきた?もう一度、己の言動を振り返って見直せ」
「藤堂さんッ!貴方を捕まえてルルーシュを取り戻しますッ!」
「ルルーシュ君の意思を無視してか!?」
「無駄です。あいつにおれの言葉は届かない。何を言っても無駄なのだと、諦めました」
藤堂はルルーシュの言葉に諦めと深い悲しみとを察した。
「‥‥そうだな。ではこのまま行くぞ。スザク君。次に会う時は容赦しない。そのつもりでいたまえ」
「なッ‥‥!逃がしませんッ!」
スザクはルルーシュを腕に抱いたまま踵を返そうとする藤堂を制止しようと動く。
「スザクッ!‥‥さよならだ」
「なッ!‥‥るるーしゅ?」
「ルルーシュ君の事はおれが守る。君は君の主の事だけを考えていたらどうだ?スザク君」
そう言って藤堂はルルーシュを連れて立ち去って行く。
スザクはルルーシュの別れの言葉に衝撃を受け、思わず後を見送ってしまい、気付けばどこへ行ったかすらわからなくなっていた。


そして、学園からはナナリーも消えていた。
ランペルージ兄弟が学園から姿を消した事は全校生徒の知るところとなる。
生徒会長のミレイ・アッシュフォードが多くの生徒がいる前で、「貴方のせいでッ!」とスザクを詰問した事でスザクは全校生徒を敵に回した。
居づらくなったスザクは、潮時と思い退学届を提出し、それはすんなり受理される。


「あら、やめちゃったんですか?貴方には学生をやっていて欲しかったのですが‥‥」
とユーフェミアに残念がられるのは、スザクが政庁に戻ってからの事になる。



作成 2008.06.29 
アップ 2008.07.02 
 


─────────────────────────────────
上條 心様へ。

お気に召していただけましたでしょうか?
リクエスト内容に合致しているかはいまいち不明ですが、
どうぞ、お受け取りください。

すみません!暴走しました。
あれ?颯爽と現れました?
騎士団の否定話だったけれど、ルルはそれなりに反撃してたし....?
連れ去るというかついて行くというか.....。
学園に藤堂登場させるのは難しいと路上にしたのですが、ルルが単独で暴走してました。
 

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