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コードギアスの二次創作サイト。 ルルーシュ(ゼロ)至上主義です。 管理人は闇月夜 零です。
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ゼロ(ルル)至上主義です。
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藤堂と仙波はポツリポツリと昔の話を口にしていた。
日本が敗れて以来、あまり口の端に上る事のなかった事柄ばかりだった。
そこへお座なりなノックの後、返事も待たずに卜部が一人で戻ってきた。
「早かったな、卜部。千葉と朝比奈はどうした?」
仙波が声を掛ける。
「あー‥‥多分、もう来るぜ。えっと、紅月連れて。だもんだから、先に報告しとこうかなぁと」
藤堂と仙波は出てきた名前に眉を寄せて顔を見合わせた。
「紅月を?何故?」
「えっとぉ。二人の話に寄ると‥‥『制服がアッシュフォードのだから、紅月に聞けばわかるとかなんとか』で引っ張ってくるらしい」
卜部が「ちゃんと聞いてはないんだが」と言って曖昧に告げた。
「‥‥卜部、行って止めさせて来い」
藤堂が苦い声で卜部に指示を出し、その声音に仙波と卜部は驚いた。
しかし、時既に遅く、バタンと扉が開いて朝比奈と千葉、カレンが顔を出した。
「なんなんですか、藤堂さん。お話が有るって?」
開口一番、カレンが怒ったような声で尋ねていた。

「お前等、何を言って彼女を連れてきた」
藤堂が鋭い視線を、千葉と朝比奈に向ける。
「えーっと?『少し学校の生徒について尋ねたい事があるんだけど、藤堂さんにも聞いて欲しいから来てくれないかな?』‥‥だったよね?」
「‥‥。その前に、『ラクシャータ、少し紅月さん借りて良いよね?』とも言っていたな、お前は」
カレンは「あれ?藤堂さんの指示じゃなかったんだ?」と内心首を傾げつつ、それなら仕方ないかなぁと諦めた。
「それで‥‥話って?」
「えっとね。黒髪でぇ。肌の色なんてすっごく白くってぇ、容姿なんかはと~~っても整っててぇ、瞳の色が神秘的な絶世のぉ、美少年が通ってるよね?」
朝比奈の形容に、カレンは「なんて的確な‥‥」と苦虫を噛み潰しながら、「性格に難有りなんて見た目でわかる訳ないものねぇ」と諦めて頷いた。
「‥‥いるわね、‥‥ひとり。‥‥それが何か?」
あっさり肯定されて、「そりゃ一目見たら忘れられないような美人だったけど‥‥」と朝比奈の方が驚いた。
「知りたいんだよね?だから教えて?」
「アイツが何か朝比奈さん達にしたんですか?てか、確か租界には出ないはずだったんじゃ‥‥」
露骨に嫌そうなカレンの反応は、続いて「確かゼロと‥‥」と非難の眼差しに変わった。
「勿論。出てないよ。見かけただけなんだよね。彼が助けてるところをさ」
慌てた朝比奈は、ブンブンと首を振って説明した。
カレンは納得して非難を引っ込める。
「まぁ。わたしも彼が日本人を庇ってたりするところを見たことは有りますけど‥‥。アイツ、ゲットーの付近まで何しに来てたのよ」
カレンは自分のテリトリーに入られていた事に酷く憤慨している様子だった。
というか、朝比奈は「助けているところを見かけた」としか言っていないのに、カレンは勝手に「日本人を」という言葉を嵌め込んでしまった様でそこには驚いた。
カレンの憤慨する様子から、「いや、ゲットー付近じゃなくて、ゲットー内なんだけど」とか言えば、暴れそうだなと千葉と朝比奈は思った。
「‥‥その彼、日本人を良く助けるんだ?」
朝比奈がちょっと脱線して、尋ねてみると、カレンはむすっとして応じた。
「‥‥良くかどうかは知らないけど‥‥。わたしは一度見た事があるし、他にも見たって人を知ってるから‥‥」
「けどさ。言っちゃなんだけど、彼、全然強そうじゃないよね?助けに入って、その後どうするんだろ?」
「朝比奈。話が逸れているぞ」
「だけど、千葉さん、気になりませんか?」
注意する千葉に言い返す朝比奈を見ながら、カレンは「さぁ」と首を傾げてみせた。
「わたしが見た時は少し話をしていただけですよ。かなり非友好的に。そしたら相手は何をどう納得したのか、ふいっと行ってしまって」
「「‥‥へ?」」
朝比奈と卜部の声が重なる。
「いや、だから。あいつが『イレブンイジメは飽きただろう。だったらお前達が去れ』とかなんとか言ったんですよね。そしたら『あぁ、そうだな』とか言って、そのまま」
「‥‥その時の顔が怖かったとかか?」
卜部がまだ首を傾げながら言うと、藤堂と千葉、朝比奈、カレンが揃って首を振った。
「「「「いや、それはない」」(ですよー)」(わね)」
口々に否定の言葉まで言うのを、仙波は不思議そうに見ていた。
「少しくらい睨んだからって、逃げ出すくらい怖い顔になるはずないですよねー」
朝比奈が言えば、控えめながら千葉も頷く。
「いや、結構威圧的な態度とか取れるかも知れないけど、世の中を斜めに見てるあいつが、そこまで労を割くとは思えないんで」
「‥‥斜めに?」
「そうなんですよ。批評家ぶって色々言うくせに、自分じゃ動こうとしない。世界は変わらないって諦めきってて。見てるとすっごくムカつくんですよね」
忌々しいとばかりにカレンはバシンと左の手のひらに右の拳をぶつけていた。
「‥‥あー‥‥、その紅月。その者の名前をまだ聞いていなかったと思うのだが」
藤堂を気にしながら、仙波が控えめに尋ねた。
「‥‥あいつの名前はルルーシュ・ランペルージ。本気になるのは溺愛する妹の事だけで、顔は良いけど口は悪いし素行も悪いし、ついでに趣味も悪いわ」
千葉と朝比奈は顔を見合わせて、「口が悪い?」「素行が悪い??‥‥まぁゲットーには来てたけど」と目で語り合い、それから千葉がカレンに尋ねた。
「趣味が悪いというのは?」
「だってあいつ。あの白兜の枢木スザクを親友だなんて言ってるんですよ!!生徒会に入れたのだってあいつだし」
カレンは「その時は名誉で軍人だって事は知ってたけど、白兜に乗ってるなんて知らなかったからうっかりちょっぴり親しくなってしまったしッ」と続けて愚痴る。
「頭は良いって聞くのに成績はそれ程でもないって事は手を抜いてるって事だし、賭け事ばっかりしてるらしいし、体力は人並み以下なのに偉そうだし」
放っておくと際限なく続きそうな、カレンの「ルルーシュ・ランペルージ」に関するマイナス評価に、藤堂の表情が徐々に険しくなるのに気付いたのは四聖剣のみ。
「こ、紅月。‥‥あー‥‥良くわかったから、そのくらいで」
仙波が額に汗を浮かべながら止めに入った。

作成 2008.03.12 
アップ 2008.07.03 
 


Ⅲ.ばったり遭遇「藤堂+α」編 【3】藤堂+四聖剣&カレン。

朝比奈(+千葉)暴走コンビがカレンを引っ張って来ましたとさ?
カレン主観の人物像に、藤堂の機嫌が悪くなり、四聖剣が慌てます。
 

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