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コードギアスの二次創作サイト。 ルルーシュ(ゼロ)至上主義です。 管理人は闇月夜 零です。
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ゼロ(ルル)至上主義です。
騎士団多め。
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★本樹様へのリクエスト作品★
(むっつり藤.ル.ル/シュナの引き抜きに揺れるゼロ/引留め工作)

黒の騎士団、幹部会議室。
その場には暗い表情をした幹部達がいた。
いや、ラクシャータは普段通りだったし、何故かいるC.C.は面白そうににやにやと笑いながら幹部達を眺めていた。
いないのはゼロと藤堂のみである。
「‥‥‥‥どうするよ、おい」
玉城がボソリと呟く。
いつも反抗ばかりしてゼロに楯突く玉城とて、実際にゼロが騎士団を離れ、あまつさえ敵に寝返った場合どうなるか分かっていた。
ゼロが次々に生み出す作戦、そのどれもがこの場にいる全員が束になって考えても思いつきすらしないもので。
更には相手の動きを見るその洞察力の深さはかつて軍人だった藤堂や四聖剣ですら舌を巻くものなのだ。
「そぉねぇ。良い手なら一つあるけどぉ?」
ラクシャータがキセルを揺らしながら、いつも通りの口調で提案する。
「良い手ってどんなのですかー?」
顔を見合わせるばかりで尋ね返そうとしない幹部達を見渡してから朝比奈がそう尋ねた。
「んー。結局ぅ、ゼロも男なんだからぁ。色仕掛けとかぁ?ほらぁ、ここには愛人だって言うC.C.もいるんだしぃ?」
ラクシャータの意見に幹部達の視線がC.C.に向かう。
「‥‥わたしはやらないぞ。第一、それは噂で有って、事実無根だ。わたしにだって選ぶ権利くらいはあるんだ」
C.C.は嫌そうに顔を顰めてから断った。
「ぇ‥‥。C.C.ホントにゼロの愛人じゃないの!?」
カレンが驚いたように尋ね返す。
どうやら否定していてもどこかで信じていたようである。
「だからそう言っているだろう?あいつとは唯の『共犯者』だ。ちなみにわたしはあいつがどこにいようと構わないからな」
カレンの言葉に頷きつつ、幹部一同を突き放す。
「構わないって‥‥。ゼロがもしブリタニアに行ったら、君はどうするんだ‥‥?」
扇が戸惑い気味に尋ねる。
「決まっているだろう?わたしは別に騎士団に所属しているわけでもない。唯のあいつの『共犯者』。だからあいつについて行くさ」
あっさりと意志を表明したC.C.に幹部達は驚いた。
「ちょッ‥‥おれ等見捨てて行くってのか?」
「黙れ玉城。‥‥『見捨てて』?良くそんな事が言えるな?散々反抗していたのは貴様だろう?」
「んだとぉ。大体仮面被ったままで素性明かさねぇゼロが悪いんじゃねぇか」
「何を言っている?今更。桐原が認めた事だと納得していたのはお前達だったはずだな?」
「ぅっわムカつくー。だからって仲間なんだから知りたいと思ったって仕方ないだろーがよぉ」
「貴様はあれか?好きな奴程苛めたいとかいうどこぞの小学生か?」
「だぁーあ!‥‥玉城ッ!C.C.も。いい加減にしろ。いつまで言い争っているつもりだ?」
玉城とC.C.の舌戦に、扇が割って入る。
「まぁ、せいぜい色仕掛けだろうがなんだろうがあいつを引き留める事だな。わたしは楽しく見物させて貰おう」
C.C.はそう言うとどっかと椅子に座ってチーズ君を抱え込んだのだった。

「えっとー。色仕掛けって事だけど‥‥。C.C.がしないなら‥‥紅月さん、とか?」
朝比奈が話を戻し、色仕掛けの執行人としてカレンを指名する。
カレンは突然の事に「えッ‥‥!?」と驚きの声をあげて固まった。
わたわたと顔をまっかにして無意味に両手を振っている。
「わたわた、わたしには、ムリですッ!!」
慌てまくるカレンに「これは面白い」と笑みを深くする半数と、「カレンにそんな事をさせるのは‥‥」と渋面を作る扇以下数名。
残りはそれぞれの表情で成り行きを見守っている。
「あら、カレンがやらないなら、ラクシャータとか千葉さんとかに振るけど、どうする?」
井上がにやにやしながら選択肢を迫る。
「ゔ‥‥だ、ダメです。そんなッ!」
カレンは一瞬詰まったものの、「そんなの耐えられないッ」と結論付けて反射的に反対した。
「じゃあカレン。ほら覚悟決めなさいな」
うりうりと井上がやっぱり面白そうな表情を浮かべたままに返答を迫る。
「ぅ‥‥で、でも、どう‥‥やるんですかッ!?」
カレンが真っ赤になって尋ねると、視線は再びC.C.へと集まる。
「ねぇ、C.C.。ゼロの好みの女性ってどんなタイプか知ってるなら教えて欲しいんだけど?」
そう尋ねたのはやはり井上で。
「さて。あいつは‥‥強くて誰にも負けないタイプか、可憐で守りたくなるようなタイプか?」
C.C.はマリアンヌとナナリーを思い浮かべながら答える。
「なぁんか、描写が具体的な気がするんだけどー。正反対だから、例えば過去にゼロが好きになったタイプとか?」
「まぁ、とにかくさ。色仕掛けって分は紅月と女性陣に任せて、おれ等は別の作戦練らねぇか?」
朝比奈がC.C.に問いかけるが、そんな事をしていては話が進まないと卜部が口を挟んだ。
「そ、そうだな。井上、ラクシャータ、それに千葉さん。カレンを頼むよ」
扇が女性陣にそう言うと、それぞれの方法で是を返した。
「じゃ、行くわよぉ、カ~レン。C.C.あなたも来るわよね?」
「後でな。他にどんな案が出るのか興味がある」
「わかったわ、なら後で。どんな案が出たのかもその時教えてくれると嬉しいけど、それも頼んで良いかしら?」
「‥‥‥良いだろう」
井上に渋々と言った感じで頷いたC.C.は出て行く女性陣を尻目にその場から動かなかった。
「えっと。‥‥それで?他に案がある者は‥‥」
女性陣の声が聞こえなくなってから、扇がそう言って残った男性陣を見渡す。
「‥‥あ。そうだ。交渉の時にゼロを閉じ込めて行かせないってぇのはどうだ?」
「って玉城、それはダメだろう?ゼロが納得していないなら、後になって出て行くことになりかねないのだし‥‥」
玉城の乱暴な提案に、扇は慌てて異を唱える。
「でも、その時いかなけりゃシュナイゼル側がゼロを受け入れる事はなくなるわけだろ?」
「とにかくッ!それはおれが認めないからな、玉城」
「なんでぇ~~え。肝っ玉が小せぇなぁ、扇は」
「そうかなー?おれも反対。第二皇子が受け入れなくっても、ゼロが騎士団から手を引いたら同じだと思うしー」
「そうだな。朝比奈のいう通りだとおれも思う」
卜部が朝比奈の言葉に賛意を示し、仙波も頷いて同意する。
「‥‥あのさ。あれこれ考えるより、正面から頼み込むなり、ゼロが必要だって訴えた方が、多分良いような気がするんだけど」
みんなが考える姿勢に入ったところで、扇がそう提案する。
その扇の言葉に、C.C.が笑みを見せたがそれに気づいた者はいなかった。

3に続く

───────────
作成 2008.08.05
アップ 2008.08.18
 

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