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コードギアスの二次創作サイト。 ルルーシュ(ゼロ)至上主義です。 管理人は闇月夜 零です。
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ゼロ(ルル)至上主義です。
騎士団多め。
表現力がなく×ではなく+どまり多数。
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★未来(みく)様へのリクエスト作品★
(ルルーシュ=枢機卿猊下/枢機卿権限(皇帝を超える程のものと捏造)で日本を手に入れ、楽園を築く)

黒の騎士団幹部はその日も大忙しだった。
ぱったりと活動をしなくなった事に不満を抱く団員達を抑えるのに、ほぼ全ての労力を割かねばならない程になっていたからだ。
しかし、朝一番でディートハルトが持ってきた情報により、そんな事はなんでもないのだと、幹部達は俄かに活気付いていた。
ゼロの事前情報、である「総督交代」が報じられれば、「もうすぐゼロが戻ってくる」のだと、早くもホッとする者もいた。
しかし、次にもたらされた「『特区』の中止」には、団員だけでなく、幹部ですら愕然としてしまった。
幾ら先がないとはいえ、まさかそこまで思い切ったことをするとは思わず、しかも「宰相の横槍」と聞いては不安が高まる。
「まさか、敵に?」とは、幹部達の誰もが思うことだった。
だが、それは暫く姿を見せなかったC.C.の一言によって改まる。
「‥‥甘いとわかっていたが、ここまで甘いとはな。まさか自ら汚れ役を引き受けるとは‥‥」
「どういうことだ?」
「ん?簡単だ。全てのマイナス面を白紙に戻した状態で新総督に渡したかったのさ」とC.C.は言って、さっさと立ち去った。
そしてその日、最後にもたらされた「新総督は第十一皇子」という報告に、幹部一同は目の前が暗くなるのを感じた。
昼間のC.C.の言葉からして、これは最初からの計画だったのだと思うと、悲しくなった。
そこへ再びやってきたC.C.が「藤堂、お前に電話だ」と持っていた携帯を差し出した。
C.C.を経由している以上、相手はゼロでしかありえず、幹部達の視線はその携帯に注がれる。

携帯を受け取った藤堂はそれを耳にあてた。
『藤堂さん?ずっと連絡できなくてすみませんでした。しばらく本国に戻っていましたので‥‥』
「いや。君は‥‥。総督になって何をするつもりなのだ?」
『ここまで来たら今種明かしをしてしまっては勿体無いでしょう?明日の発表を待ってくれませんか?』
「『特区』を中止し、君は何をなす?」
『中止にしたのは義兄上ですよ?「宰相の許可を取り付けたと勘違いしたユーフェミアの独断による行動を否定したのだ」と言っていましたが』
「だが、C.C.は『第二皇子が君に甘いから』だと言っていた」
「余計なことまで言う必要はないだろう?藤堂」
藤堂の言葉にC.C.が憮然とした表情で言葉を挟む。
『確かに義兄上が矢面に立ってくださった形にはなりますが‥‥。連絡を取ったのは伝えたい事が有ったからです。聞いてくださいますか?藤堂さん』
「‥‥伝えたい事?」
『ええ。明日の発表の後、それに納得が出来ましたら、政庁にお越しください。‥‥そう、幹部一同をご招待します。来る来ないの判断は各自に任せますが』
「‥‥だが、幹部が揃ってアジトを空ければ、団員達が暴走するぞ?」
『‥‥かもしれませんね。ですから、その判断は明日』
「何故今日ではないのだ?」
『無茶を言わないでください、藤堂さん。流石に準備をしなければなりませんし。どんなに急いでも明朝まで掛かります』
「‥‥そ、そうか。すまない」
『納得したのでしたら、カレンに代わってもらえますか?』
「わかった。‥‥紅月。君に代われと」
藤堂は携帯を耳から離して、カレンを振り返って差し出す。
「は、はいッ」
カレンは慌てて藤堂に近づいて携帯を受け取った。

『カレンか?おれだ』
「そ、それで?」
『事情は藤堂に説明した。カレンにはやって貰いたい事があるが』
「何?」
『学園に行って、妹に。今声を聞くと、全てを放り出して会いたくなってしまうからな』
「わかったわ。なんて伝えれば良いの?」
『‥‥「待たせた」と「これからはずっと傍にいる」‥‥だな。後は会長に、「長電話が過ぎるのでは?何時掛けても話中ですよ?」と』
「わ、わかった。伝えておくけど‥‥わたしからで良いの?」
『構わないだろう?会長は‥‥ミレイはおれの素性を知っているからな。きっと今日の発表を聞いてあちこちに連絡とっているんだと思うが‥‥』
「え、っと。そっちもだけど、こっちの件は?」
『教えてはいないな。知っていても不思議じゃないって程度か。‥‥この後、キョウトにも連絡をしないといけないから、そろそろ切るぞ?』
「あ、うん。そうね。‥‥てか団員達には?それも藤堂さんに言ってるの?」
『団員?‥‥「黒の騎士団は破壊だけが目的のテロリストグループではなく、正義の味方である事を再度頭に入れ直せ」と言っておけ』
「そ、そうよね」
『後は、「破壊する事よりも、創る事を、守る事を考える時が来ている事を自覚しろ」ともな』
「‥‥創る、‥‥守る?わ、わかったわ」
カレンの返事の後、通話はすぐに切れた。

「藤堂さん。ゼロは藤堂さんに事情を説明したって言ってましたけど‥‥なんて?」
カレンの問いかけに、藤堂は「果たしてあれをして事情の説明というのか?」と渋面を作る。
「明日、おこなわれる発表を待て。そう言っていた。ディートハルト。何か情報を得てはいないか?」
「確かに明日、何かしらの発表があるらしいとは噂されていますが、誰もその内容までは知らない様子。後」
ディートハルトは藤堂に応じた後、途中で言葉を切った。
「後?なんだ?」
「前総督及び前副総督とその供の一行は今夜本国へ発つとか。その発表がなんであれ、その者達には関係ないことなのだと推測されます」
「つまり、お飾り皇女は言いっ放しのやりっ放しで逃げ切りなわけ?」
「コーネリアは手強かったから助かる、か?」
「いや、それよりも今度の総督の事のが問題じゃねぇ?てか副総督は誰だよ?」
「お前達。おれ達は彼についていく、と決めたはずだな?何故最後まで信じない?」
「彼の想いは変わっていないわ。ならやる事だって変わらないはず。わたし達を裏切ったりなんてしないわ」
藤堂の言葉にカレンもまた同意すると、携帯を扇に差し出した。
受け取る扇に、カレンは「わたしはこれからゼロの用事で出かけて来るから、後はお願いします」と言った。
「紅月、明日の朝にはアジトに戻って来ていろ」
扇よりも早く藤堂が声をかけた。
「夜の内には戻ってると思います」
カレンはそう言うと扇の手から「それはわたしのだ」と携帯を奪い取るC.C.を尻目に、出かけて行った。


「あぁ、ミレイ君かぃ?そっちの状況はどーなってるのかなー?」
『状況も何も、今朝の告知で、彼は本国へ行く事に決まっているのですから、当然転校の手続きは致しましたよ?』
「あはー。本国初めてで、ナンバーズの彼を受け入れるような学校があるとは思えないんだけども~?」
『既に職業軍人、就職しているのですし、高校は義務教育でもありませんから、そこまで心配する必要はないでしょう?』
「まーそーなんだけどねー。それで、その他の事は?」
『この学園は箱庭ですから、その辺りはおいおい。少なくとも残留出来る体制は整えていますわ』
「そっかー。なら十分だよねー?でも、知れる事になるけど、その後のフォローとか考えとかはー?」
『学園の生徒をなめないで頂きたいですわ。特に生徒会メンバーは、ね』
「あはー。期待してますよー?」
『そちらこそどうなっているんです?』
「どうって、特派?特派は第二皇子の直属部隊だからね。何も枢木スザクに同行する必要はないんだよー?当然ランスロットも返して貰うしー?」
『なるほど、了解です』

5に続く。

───────────
作成 2008.04.30 
アップ 2008.05.25 
 

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ワクワクvv
本樹
ルルーシュは何を発表するのでしょう?

わくわくしながらお待ちしておりますv
2008/06/08(Sun)10:48:29 編集
Re:ワクワクvv
闇月夜 零
期待に添えました?
結構強引な展開だったので少し心配したところもありましたね。
2008/06/30(Mon) 00:52

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