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コードギアスの二次創作サイト。 ルルーシュ(ゼロ)至上主義です。 管理人は闇月夜 零です。
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ゼロ(ルル)至上主義です。
騎士団多め。
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──審査「ミレイ&リヴァル」編──

様子を見に行ったダールトンが戻って来て藤堂とカレンに声を掛けた。
「藤堂と紅月。まずは二人を、との事であった」
呼ばれた二人は同時に立ち上がり、足取り軽いカレンの後に、足取りの重い藤堂が続いてゼロの部屋へと向かった。

ソファに座るゼロの前に置かれた経歴書が二枚。
向かいに座りながらカレンはその表面にチラと視線を流していた。
完全に座る直前に固まってストンとソファの上に腰が落ちた。
続いて座ろうとしていた藤堂だったが、嫌な予感を覚えて、ソファから少し離れた。

「なッ、なッ、なッなぁに考えてるんですか!あの人達はぁ~~!?」

叫びながらカレンが思い浮かべた人物は、写真を見るまでもなく、生徒会長のミレイ・アッシュフォードと生徒会役員のリヴァル・カルデモンドだった。
叫んで荒い息を吐くカレンに、ゼロは追い討ちを掛けるように、経歴書のそれぞれの一点、備考欄を指し示した。
藤堂もまた、ソファの後ろからその場所を見る。
『既にカレンって言うわたしと同じ学生も採用してるんだから、まさか断りはしないわよね~?』
『入団志望の動機はさぁ。とある人物への個人的制裁がしたいからってやつかな?なんとかならね?枢木スザク』
藤堂はリヴァルという少年の備考欄に書かれた内容に渋面を作ると、尋ねる。
「スザク君は、学園で一体何をしているんだ?」
しかしカレンは自分が騎士団に所属している事が既にミレイに知られていた事に動揺して、藤堂の話を聞いていないので、溜息を吐いたゼロが応じる。
「‥‥ゼロと騎士団への批判が凄まじいんだ。生徒会でな。それも似たような事しか言わず、生徒会のメンバーが辟易しているのにも気付かない」
「それは‥‥スザク君ならやりかねないが‥‥」
藤堂にはその様子がありありと想像出来てしまい、「不甲斐無い弟子を持ってしまったな。‥‥申し訳ない」と心中で詫びた。
「初めはみんなもスザクの話をちゃんと聞いていたんだがな。今ではカレン以外は素通りさせていてまともに聞いていないぞ」
藤堂とゼロの会話を聞いていたカレンは「あれ?」と思う。
そして、ミレイに知られていたと言う衝撃以上の衝撃を覚えてゼロを凝視した。

「あ、‥‥‥。ぜ、ぜろ?‥‥ってやっぱり、るるー、しゅなの?」

驚きすぎて巧く回らない口を何とか動かして、カレンは尋ねるが、否定して欲しいのにも関わらず、ゼロはあっさり頷いた。
駄目押しとばかりに、藤堂もまたカレンの隣に座る危険を避けて一人掛けのソファに座りながら頷いていた。
「なんで、ルルーシュがゼロなんてやってるのよッ。貴方、スザクと親友だって、そう言って笑ってたじゃないッ」
カレンが憤って、問いただす。
「7年前は確かにな。戦後、最後に会った時までは確かに親友だった。最近、再会した時もそうだと思ったんだがな」
ゼロの仮面をつけたまま、淋しげに紡がれる言葉に、カレンの勢いは削がれた。
「‥‥違ったの?」
「わたしは七年前、スザクに初めて会った時には既に、ブリタニアを憎んでいた。スザクの前で『ブリタニアをぶっ壊す』と言った事もある」
ゼロの、ルルーシュの言葉に、カレンの表情は別の意味で険しくなる。
「だが、再会した時のスザクは、既に名誉ブリタニア人で、軍にも所属していた。わたしの言葉等、あいつの中には残っていなかったらしい」
声音に自嘲の色が混ざるゼロに、カレンはますますスザクへの怒りを増加させた。
「あいつは人の話ってものをひとっつも聞こうとしないんだもの。それに頭が空っぽで身体にしか栄養回ってないから覚えてないんだわ」
そう言ってから、カレンは再び「あれ?」と首を傾げた。
「‥‥って、待った。さっき、わたし以外がどうとかって‥‥」
「あぁ、スザクの話は一度聞けば十分だからな。それ以降、同じ事しか言わないだろ?聞き流していても話は通じるんだ」
ゼロのと言うよりはルルーシュの言葉に、カレンは今までの苦労を思って肩を震わせた。
「ど、どーして教えてくれなかったのよ?わたしが何度あいつを張り飛ばそうと思ってそれを必死に抑えてたと思うのよ」
「あぁ。みんなして『カレンは真面目だな』と思って見ていたんだが、流石にスザクを前にして『聞き流せ』とは言えないだろう?」
「な、ならあいつがいない時にでも言って欲しかったわ。たくさん有ったじゃない」
「‥‥病弱なカレンさんはおれを嫌っていただろう?話しかけると露骨に嫌な顔をするし、会長のイベントなんかで忙しい事も多かったからな。忘れていた事もある」
ゼロ‥‥というか、ルルーシュとカレンの言い合いを、藤堂は渋面を作って見ていたが、「そろそろ止めるか」と思って口を挟んだ。
「ゼロ。‥‥何故、紅月にバラしたんだ?」
「てか、藤堂さんはどうして知ってるんですか?」
藤堂とカレンが前後して疑問を口にする。
「藤堂は昔の知り合いでな。早い段階でバレたんだ。この二人が来る事になれば、流石にカレンにもバレるからな。先にバラしておく事にした」
「え!?会長とリヴァルは知っているんですか?」
「教えてはいなかったが、入団を希望してくる以上知っているとしか思えない。この先の展開まで予測出来てかなり嫌なものはあるがな」
ゼロは疲れた様子で溜息を吐いた。
「‥‥ゼロ。いっそ、幹部にだけでも仮面を外してみないか?後から来る者がみな知っている状態では古参の者達が不満に思う」
藤堂が提案する。
「素性を明かせ、と言うのか?藤堂。気付けばお前以外は、ブリタニア人しか残っていないなんて事になりかねないのに?」
ゼロの言葉に、半分ブリタニアの血が入っているカレンは首を傾げた。
「顔と名前だけでも良い。なんなら紅月に説明してもらえば良いだろう?」
「ってなんでわたし?」
「今のおれを知る者は、カレンとC.C.くらいだからな。まぁ、会長やリヴァルが来ればまた別だが」
「あ。それで会長達は本気で入れるんですか?」
「本音は入れたくはない。特に会長には色々と世話になっているからこれ以上迷惑は掛けたくないが、カレンの事がバレている以上そうも言ってられないからな」
ゼロは嘆息すると、「二人とも入る気満々だろうから、何が有っても退かないだろう?」と言ってカレンを見た。
「‥‥そ、そーですよね。でも騎士団に入って何をするんですか?あの二人」
「言っておくが、会長のナイトメアの操縦はかなりのものだぞ。カレンとタメを張るかも知れない」
「‥‥へ?会長が!?」
「あぁ。‥‥っと、しまった。そうすると、ラクシャータに頼んで、ナイトメアを‥‥いや、プリン伯もいる事だし」
驚くカレンが聞き返すと、ゼロは機械的に頷き返してから、自分の考えに没頭し始めた。
「‥‥ゼロ。今回は面接もせずに合格にするのか?」
藤堂の問いに、ゼロは固まる。
「‥‥い、いや。そうしたいのは山々なんだが、流石にそういうわけにはいかないな。そんな前例を作れば、後続のブリタニア人達を落とし難くなる」
ゼロの言葉のニュアンスに、藤堂とカレンは顔を見合わせてからゼロに視線を戻した。

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作成 2008.04.24 
アップ 2008.05.23 


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黒の騎士団入団試験 【9】審査「ミレイ&リヴァル」編 ゼロ:「‥‥い、いや。そうしたいのは山々なんだが、」

カレンにゼロバレです、というかバラしました。

けれどもしかし、これが審査?とちょっと自分でも疑問には思います。
「してないじゃん!」とか言われそう.....(汗
というか、どんどん関係ない話の方が多くなっているような気がしています。

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