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コードギアスの二次創作サイト。 ルルーシュ(ゼロ)至上主義です。 管理人は闇月夜 零です。
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ゼロ(ルル)至上主義です。
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ガウェインに乗ったC.C.は、続いたラクシャータがゼロの席に落ち着くのを確認すると、コックピットを密閉し、通信が繋がっていない事を確かめた。
「さて‥‥と」
「まず、良いかしらぁ?‥‥その仮面、予備なんかじゃないんでしょぉ?」
C.C.が本題に入る前に、ラクシャータが機先を制して尋ねた。
「‥‥あぁ、そうだ。‥‥予備は作っていない。そうだな。機能を追加してもらった後、予備の一つ二つも作ってもらった方が無難だろうな」
ラクシャータに話す分には問題ないと判断したC.C.は肯定する。
「ふ~ん。なら藤堂がゼロの素顔知ってるってのは、ホントだったんだぁ」
「あぁ。だからゼロの部屋はパスした。アイツがいると煩いのも事実だしな。‥‥さて、と。実はこれの機能追加と関連する事なんだが、眼帯も一つ作って欲しい」
面白がる風のラクシャータを不思議な思いで見たC.C.は、それよりもと話を進める。
「‥‥眼帯?ってゼロ、眼も怪我してたのぉ?それとも元から?」
スッと眼を眇めたラクシャータの声音が幾分か低くなっている。
C.C.は溜息を着くと、無言でゼロの仮面を被る。
「今、この仮面についている機能は、コレだけだ」
そう言ってから、仮面の側面に触れると、シュッとごくごく軽い音を立てて、仮面の一部が消え、C.C.の左目が現れる。
ラクシャータは眼を見開いてその様子を見ていた。
「なぁに、それぇ?」
「アイツの左目は少々特殊でな。それでこんな仮面を作ったのだが‥‥。色々と使いすぎた為に暫く光に当てたくないんだ。だから光すら通さない眼帯が欲しい」
C.C.は我ながら良くもまぁこんな嘘がつける、と内心苦笑する。
「特殊、ってぇ?」
「わたしからは言えない。それと使いたい時に使え、仮面の機能と連動していればそれに越した事はないな。本人にしか操作できないような感じが一番良いな」
「‥‥それは眼帯の方の機能、でしょぉ?その仮面に追加する機能ってぇのはぁ?」
「今更だが、他言無用だぞ?藤堂もこの辺りは知らない。当然、桐原公もだ。コレについて知っているのは、アイツ本人とわたし、それにお前だけだ」
C.C.が遅ればせながらそう恫喝し、「技術屋のお前にはそれっぽくて良いだろう?」と笑う。
「そぉねぇ。良いわよぉ。誰にも言わないって約束したげるわぁ」
ラクシャータの返事に満足したC.C.は追加する機能の説明を始めた。


ガウェインに乗った時よりも遥かに上機嫌になって降りてきたラクシャータは、部下に当たる技術者達に向かって開口一番言い切った。
「ナイトメアの修理とかはぁ。暫くあんた達に任せるからぁ。よろしくねぇ♪」
そうしてラクシャータは驚く一同に背を向けると、鼻歌混じりに自室へと向かっていった。
特にラクシャータを良く知る技術者達の混乱は凄まじい物があった。
「彼女がナイトメアを丸投げするとは‥‥」
「ゼロのあの仮面、ナイトメアよりも興味深いとでも言うのだろうか‥‥」
「「「‥‥‥気になるッ」」」
技術者達は、自分達だけでそんなふうに盛り上がっていた。


盛り上がる技術者一同を幹部が呆然と見ていると、今度はC.C.が降りてきた。
C.C.は用は済んだとばかりにスタスタと立ち去ろうとしている。
「ちょっとお待ちなさい」
それに待ったを掛けたのは、皇神楽耶である。
足を止めたC.C.は胡乱気に振り返ると「なんだ?」と煩そうに尋ねる。
「ゼロ様の愛人というのは真か?」
声を怒らせて尋ねる神楽耶に、「最初のツッコミがそこですかッ」と問いたい衝動に駆られた者が多数いたが、みな何とか黙っていた。
「まさか。わたしにも好みというものがある。だいたい自分を一番に想わない相手を選ぼうなどとは思わない」
C.C.の好み云々で「ゼロってやっぱり不細工だから顔を隠しているのか?」と思った者がいたが、それよりも続いた発言にみな驚いた。
「‥‥ゼロ様に既に想い人がいらっしゃると言うのか?」
ショックを受けた神楽耶が呆然と呟いた。
紅蓮の足元でカレンもまたショックを受けていた。
「一番目は昔から決まっているし、今後も変わる事はないだろうさ。話がそれだけならば、わたしはもう行くぞ」
相手のショックなど気にせず言い放つとC.C.は踵を返して歩き出す。
だが、神楽耶もいつまでも自失していなかった。
「では二番目は誰です!?」
C.C.の背中に、神楽耶が声を投げた。
「これ、神楽耶さま。流石にそれは皇の言葉としては見過ごせませぬぞ」
桐原が神楽耶に注意を促す。
「わたしではないが。‥‥そうだな、埋まっているのではないか?あれをなんと呼ぶのかは知らないがな。この話は終わりだ」
C.C.はそれでも答えると話を打ち切り、再び歩き出した。
だが、それも幾らもいかない内に止まる。
「扇」
「あ、‥‥あぁ。なんだ?」
突然名前を呼ばれた事に扇は驚いて、どもりながらも何とか返事をする。
「報告する事があるなら、簡潔に纏めておけ。多分、次に呼び出されるのはお前だ。良いか、簡潔に、だぞ」
C.C.は念を押し、「だからと言って漏れていて二度手間になるなんて事はわたしが許さないからな」と更に脅す。
「‥‥わ、わかった。善処する」
扇は顔が引きつるのを自覚しながら、頷いた。
「後は‥‥。カレン、今から出るのか?」
「え、えぇ。そうよ」
カレンもまた挑むような目つきでC.C.を睨みながら、躊躇いがちに頷く。
「そうか。‥‥では四聖剣の、‥‥そうだな、仙波で良い。『わたしが用事を頼むから早目に戻れ』とでも伝えておいてくれ」
「えーと‥‥。仙波さん限定なの?」
訳がわからずカレンは首を傾げるが、わからないのは他の幹部もご同様だった。
「別に卜部でも構わないが。千葉と朝比奈はさっき出たばかりだろう?とんぼ返りをさせる気はない」
カレンは「確かにさっきよね」と一応納得する事にして頷いた。
それを見たC.C.は今度こそ、本当に立ち去ったのだった。

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作成 2008.04.24
アップ 2008.07.13
 


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「おれを撃て」【14】C.C.+ラクシャータ。後、G1格納庫にて騎士団+キョウト。

あはははは。【13】書き終わった後、【14】書き上げるまでに丸2か月.....^-^;;
C.C.とラクの話が終わった後が中々思いつかなかったのは覚えています。
今後の展開どーしよっかなぁと悩みつつ、気付けば神楽耶の暴走が続いておりました。

なんだか今後もこんな風に細々とやっていそうな気がいたします。
 

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