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(「災厄は突然に」設定/藤ル.ル/藤堂)
目を覚ました時、何かおかしいと思った。
その何かが誰かの腕に抱き込まれている事だと知った時には暫く自失した。
‥‥ちょっと待て、おれをすっぽり抱きこめる奴なんて誰がいると言うんだ?
腕を解こうともがくががっちり組まれているのかビクともしない。
誰かを確認しようにも密着しすぎて顔が判らないのだ。
「‥‥ッく‥」
こんな経験は終ぞなく、おれはますます慌て、もがいた。
てか、寝てるのか?こんなにもがいていても気づかない程熟睡しているのか?
結局、相手が起きるまで解放される事なく、無駄に動いたおれは、かなり消耗した一日の始まりを迎えた。
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2008.06.10作成
2008.06.12-2008.06.21up
2008.07.11再録