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(「災厄は突然に」設定/藤ル.ル)
狭いコックピットの中で、藤堂が騎乗する姿は見慣れたものだ。
しかしゼロにとっては初めての事であり、やはり慣れない。
「‥‥‥‥ダメだな。すぐに操作を間違える。頭では解っているつもりなんだが‥‥」
悔しそうに言うゼロに藤堂は苦笑する。
「やはり身体を動かす事になるとついていかないか。指先の操作は器用なのにな‥‥」
「からかうな。今度ラクシャータに頼んで、キーボード操作で動かせるナイトメアを作らせよう」
そう言い切ったゼロに藤堂は呆れた。
「‥‥本気か?というか、それは技術的に可能なのか?」
「知らん。頼めばラクシャータなら何とかするだろう?」
ゼロは憮然として言い切り場所を譲る。
藤堂は替わりに座りながら「そうなのか?」と問う。
ゼロの騎乗する姿は慣れない。
だが藤堂にとっては少しばかり違和感を感じるものの慣れたものだ。
「あぁ。面白がって取り組むと思う」
きっぱりと頷いたゼロに藤堂は仮面の中で渋面を作っていた。
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2008.07.28作成
2008.08.03-2008.06.08up
2008.08.23再録