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コードギアスの二次創作サイト。 ルルーシュ(ゼロ)至上主義です。 管理人は闇月夜 零です。
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ギ ア スの小説を書いています。
ゼロ(ルル)至上主義です。
騎士団多め。
表現力がなく×ではなく+どまり多数。
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(「災厄は突然に」設定/藤ル.ル/藤堂)


目を覚ました時、何かおかしいと思った。

その何かが誰かの腕に抱き込まれている事だと知った時には暫く自失した。


‥‥ちょっと待て、おれをすっぽり抱きこめる奴なんて誰がいると言うんだ?

腕を解こうともがくががっちり組まれているのかビクともしない。

誰かを確認しようにも密着しすぎて顔が判らないのだ。

「‥‥ッく‥」

こんな経験は終ぞなく、おれはますます慌て、もがいた。

てか、寝てるのか?こんなにもがいていても気づかない程熟睡しているのか?


結局、相手が起きるまで解放される事なく、無駄に動いたおれは、かなり消耗した一日の始まりを迎えた。


───────────
2008.06.10作成
2008.06.12-2008.06.21up
2008.07.11再録
 

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(「入団試験」設定/過去捏造/皇子+ロイ)


気づけばぼくは空を仰いでいた。

えーっと、空を仰ぐ趣味はないんだけどもー?

そう思ってからなにやらあちこちが痛いなーと思う。

更には胸の上に乗っかる何かを抱き込んでいるような?と首が動かないから内心で傾げてみる。



「ろいどおぃろいどしっかりしろもうへいきだからてをはなせきずをみせろろいど」

愛しの皇子の声が聞こえて、あぁと思う。

2階からナナリー殿下を庇って落ちるルルーシュ様を咄嗟に受け止めたのだ。



ハッとしてぼくは痛いのも顧みず起き上がった。

「ルルーシュ様お怪我は!?」

「けがをしているのはおまえだばかものろいど。ぼくはおまえがたすけてくれたからどこもけがなんてしてない」

しっかりした返事を聞いてぼくは深々と息を吐き出した。

良かったお守り出来たーとぼくは喜ぶ。

「‥‥おぃろいどおまえけがしてるのになぜわらう?ぼくがかなしいのにそうかおまえはそういうやつなんだな?」

非難がましい皇子の言葉に、ぼくを心配している様子がありありとわかって一層嬉しくなる。

「ろいどつぎにぼくをかばっておまえがけがをしたときはゆるさないからそのつもりでいろよ」

「えッちょっと待ってくださいルルーシュ様」

段々と脅し文句になってきた皇子の言葉にぼくは慌てる。

「ぼくをまもっただれかがけがをするのはいやだ。ぼくをまもってもけがをしないつよいやつにならまもられてやってもいい」

皇子の言葉にぼくは更に慌てた。

それはつまり怪我をしてしまったぼくには守らせないと言っているようなもので。

「ルルーシュ様。ぼくはもっと鍛えて強くなりますから守らせていただけますか?」

「その前に怪我を手当てしたまえ。ルルーシュを守った事は褒めるけどね、ロイド。泣かせた事は許し難いな」

「ちょッ‥‥殿下までそんな事言うんですかー?ちゃんと鍛えますから」

「むだぐちをたたくまえにさっさとちりょうしてもらってへやにもどってねろ」

「あぁあ。ルルーシュが完全に怒ってるよ、ロイド。君はルルーシュの機嫌が直るまで自室で謹慎してなさい」

「えぇ!?そんな、あんまりですよ~」

「にぃさまぼくのきげんはろいどがなおるまでなおらないからしっかりみはっていてください」

皇子の言葉はぼくの見張りをシュナイゼル殿下に頼むもので、つまり殿下も一緒になって皇子に会えない事を意味する。

「えッ!?ちょっと待ってくれ、ルルーシュ」

慌てた殿下が引き止めるが、しかし皇子は殿下の声にも振り返らずに館に引き返していってしまった。




怪我よりも殿下の視線が痛いんですけどーとぼくは涙に暮れる。

完治するまでの間、針のむしろ状態を味わったぼくが、その後今まで以上に鍛えた事は言うまでもないよねー?


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2008.06.10作成
2008.06.12-2008.06.19up
2008.07.16再録
 

(「入団試験」設定/過去捏造/皇子+ジェレ)


ジェレミアは表情にも態度にも出さずにパニック状態に陥っていた。

なんてことだなんてことだなんてことだなんてことだ‥‥‥

どうすればどうすればどうすればわたしはどうすればいいというのか‥‥‥

周囲に人影はなく、目の前には壊れた花瓶と水を吸った絨毯と、散乱する生けられていた花。

そう、ジェレミアはうっかりというか蹴躓いて花瓶を倒して割ってしまったのだ。



「なにをしている?」

幼い声がかかり、ジェレミアは直立不動の体勢をとった。

ここにいる子供とはすなわち皇族の誰か、或いは大貴族に連なる者くらいだからだ。

「はッ!申し訳ありません!花瓶を割ってしまいました」

反射的に自己申告をしてしまうジェレミア。

「おまぇ‥‥ここはいぃからへやにもどってやすめ」

幼い子供の言葉に、ジェレミアは「貴様は罷免(くび)だ」と言われた気がして愕然とする。

「たいちょうがわるいときにむりをするからしっぱいするんだいいからもどってやすんでよくなったらでてこい」

しかし続いた言葉にジェレミアは子供をマジマジと見つめた。

珍しい黒髪の整った顔立ちの可愛い‥‥

「‥‥なにをみている?」

子供は少し不安になったのか、表情を緩めて首を傾げる。

「‥‥罷免‥‥という話では」

「くび?くびがいたいのか?とにかくむりせずにやすめ」

「‥‥あのッ。わたしは体調はどこも‥‥」

「やすむきがなくてもやすませてやるぞぼくが」

子供はそう言うとすたすたと歩き出し、ジェレミアを無視して割れた花瓶の前にしゃがみ込む。

手を伸ばして破片を触ろうとする子供をジェレミアは慌てて制した。

「お待ち下さい、危険です。怪我でもしたらどうなさるおつもりなのですかッ!」

「‥‥やすまないというのならこれはぼくがかたづけるぞ」

「休みます!休みます!休ませて頂きますからそのまま離れてください!」

子供を相手に懇願し、花瓶の傍から離れたのを見届けてからジェレミアは宣言した通り下がった。

いつの間にか皇族かどうかもはっきりしない子供に対して必死になっていた事にジェレミアが気づいたのは部屋に戻ってからだった。



ジェレミアが子供の素性を知る、数日前の事であったとか。


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2008.06.05作成
2008.06.10-2008.06.15up
2008.07.12再録
 

(「母親役選出」続編/藤堂とゼロ)


膝の上でずっと動かなかった仮面が動いたのに気づき、藤堂は閉じていた目を開ける。

「ん‥‥ぁ、すまない。眠っていたか?」

状況を把握したゼロは少し慌てたように身を起こした。

「問題ない。こんな時くらいゆっくり休めば良い」

正座に慣れている藤堂にとっては、ゼロの軽い仮面が膝に乗っていたくらいで痺れたりする事はない。

しかしゼロは時計を見ると首を振る。

「‥‥もう十分休ませて貰った。藤堂、まだ時間は有るか?」

「あぁ、それは‥‥平気だが?」

藤堂は「今度はなんだ?」と内心で少しばかり警戒しながらもそれを表に出す事無く尋ねる。

「‥‥礼代わりになるか判らないが食べていくと良い。少し待っていてくれ」

ゼロはそう言うと藤堂の返事も待たずに奥へと消えていく。



程なくしてトントンカタカタと音が届いてきて、料理をしているのだと察した藤堂は驚いた。

暫く固まっていた藤堂だが、良い匂いが漂ってくるに至って、苦笑を漏らす。

「‥‥これではどちらが母親役だか、判らないな‥‥」

藤堂の呟きは誰の耳にも届く事はなかった。





そして藤堂が食べた夕食は、今まで食べたどの和食よりも美味しかった。


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2008.06.09作成
2008.06.10-2008.06.16up
2008.07.08再録
 

(「今日はゼロの日(違)」設定/過去捏造/皇族)


「‥‥それは?」

コーネリアは首を傾げて尋ね返した。

「ここでは見かけないでしょうね。必要ないんですもの」

マリアンヌは口元に笑みを浮かべながらもそう応じる。

「必要ある方が問題だろう‥‥」とマリアンヌの話を聞いていたシュナイゼルとコーネリア、そしてルルーシュは思う。

なんと言ってもここは皇族の住まう場所なのだから。

「みんなでやるのですか!?」

ユーフェミアが瞳を輝かせて尋ねる。

「えぇ。そうですわ。みんなで、協力し合って」

「わたしにも出来るの?お母様」

ナナリーもまた期待に満ちた瞳をマリアンヌに向けて言う。

「ここでない場所でならば出来るわね」

マリアンヌは答える。

「ナナリー、ユフィ。外に行けるくらい大人になったらみんなでやろう」

ルルーシュが楽しそうな妹達を見ながらそう言った。

「本当!?ルルーシュ」

「本当ですか?お兄様」

ユーフェミアとナナリーは喜んでルルーシュに飛びついた。

「良いね。その時はみんなに呼びかけて盛大にやろうか」

いきなり飛びつかれたルルーシュが倒れそうになるのを支えたシュナイゼルが提案する。

「それは良い考えですね、シュナイゼル義兄上。ならば軍を上げてでも協力させましょう」

コーネリアもまた二つ返事で頷いて意見を述べた。




「「「「「5月30日が楽しみ(だ/です)ね」」」」」

マリアンヌはそれを楽しそうに見ていた。


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2008.06.04作成
2008.06.08-2008.06.12up
2008.07.07再録
 

(「入団試験」設定/過去捏造/皇子+ダル)


ダールトンはコーネリア皇女殿下の執務室から下がると、重い身体に渋面を作りながら歩く。

これは残務を手早く片付けるか、切り上げるかして部屋に戻った方が良いだろうと考える。

そう、ダールトンは体調が悪い事を自覚していた。



ダールトンが足を止めたのは体調不良の為に歩けなくなったからではない。

目の前に突然子供が現れたからだ。

「‥‥あねうぇのきしのだぁるとんだったな?」

舌足らずな物言いながらしっかりした内容に、ダールトンは少し驚きながらも居住まいを正して礼をとる。

「はッ、アンドレアス・ダールトンと申します、ルルーシュ殿下」

「ぐあいがわるいときにむりなんてするひつよぉはないからやすめ」

突然の言葉に、体調不良を表に出していたつもりのなかったダールトンは驚く。

「‥‥何を仰せに」

「うるさい。むりをするなといまいったばかりだぞぼくは」

誤魔化そうとしたら、不機嫌な声に遮られた。

「あの、ですな」

自分は大丈夫だと幼い皇子を説得しようとダールトンが再び言葉を紡ぐも、それもまた遮られた。

「やすまないっていぅのならぼくにもかんがえがあるぞ」

ふと、どんな考えがあるのかとダールトンは気になった。

「考え‥‥とは?」

それが負けの始まりだと、この時のダールトンは気づかなかった。



「だぁるとんにいじめられたといってなくぞここで」

何故か幼い皇子は胸を張って言い切った。



究極の脅し文句に、否、既に脅迫の言葉に、ダールトンは負けを認めて、大人しく休む事になった。


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2008.06.05作成
2008.06.08-2008.06.12up
2008.07.09再録
 

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