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コードギアスの二次創作サイト。 ルルーシュ(ゼロ)至上主義です。 管理人は闇月夜 零です。
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ゼロ(ルル)至上主義です。
騎士団多め。
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★未来(みく)様へのリクエスト作品★
(ルルーシュ=枢機卿猊下/枢機卿権限(皇帝を超える程のものと捏造)で日本を手に入れ、楽園を築く)

扇の持つ携帯にゼロからの連絡が入ったのはそれから三時間後の事だった。
扇と藤堂、ディートハルトは揃ってゼロの部屋へ向かった。
「暫く、騎士団の活動は停止する事になった」
室内に招かれた三人がソファに座るのを待って、ゼロはそう言った。
「「‥‥停止!?」」
扇とディートハルトの声が重なる。
「どういう事だ?ゼロ」
「ブリタニア側に動きがある。それが落ち着くまでは何をしても無駄で無意味で無益という結論に達した」
藤堂の問いに、ゼロはあっさりと応じる。
「動き?」
扇と藤堂はディートハルトを見て、「本当か?」と尋ねた。
しかし、情報担当のディートハルトの耳にもそんな話は届いていない。
「それはどのような‥‥?」
ディートハルトは訝しげに尋ねるが、ゼロはくすくすと笑うだけで答えない。
「さて。本題はここからだ。もしも、わたしの素性を知った時、お前達はどうする?」
「‥‥教えて頂けるのですか?素性を?」
ディートハルトは一瞬で目を輝かせて信じられないという思いで尋ねる。
「あぁ。ブリタニアが動くからな。これ以上隠せないし、いずれバレる。ならば、お前達には自ら明かした方が良いだろう?」
「待ってくれ、ゼロ。それは‥‥ブリタニアのこれからの行動が君に関わってくるという事か?」
扇はゼロの言葉に慌てる。
「わたしが日本人でない事は既に知っているだろう?」
「‥‥おれは君に助けられた。桐原公の意向もあるが、おれは自分で君に従うと決めた。今更君が誰であれ、それを覆すつもりはないな」
藤堂は息を吐くと、一気にそう告げた。
「あ、あぁ。リーダーになってくれ、と頼んだのはおれだったしな。君にはこれまでの実績もある。君が念を押すくらいだから、悩んだりはするだろうけど‥‥」
扇はそこまで言ってから、思案気な表情になって、「今は君を信じてる。だから、きっと君を信じるって事に落ち着くと思うんだ」と続けた。
「わたしは貴方が誰であろうと構いません。貴方について行くという道しか、わたしには存在しませんから」
ディートハルトは葛藤など存在しないかのように、きっぱりすっぱりと言い切った。
「やれやれ。‥‥良いだろう。今仮面を取ろう」
苦笑したゼロはそう宣言すると、仮面に手を掛け、外した。
黒髪のブリタニアの少年がそこにいて、まだ子供である事にも驚いたが、その美貌にも驚いて固まった。
「君は‥‥ルルーシュ君かッ!?」
「え!?藤堂さん、ゼロの事知っているんですか?」
名前を呼んだ藤堂に驚いた扇が藤堂に尋ね、ディートハルトはそれすら耳に入らないかのようにルルーシュに見入っている。
「えぇ。お久しぶりですね、藤堂さん。しかし、一瞬でわかるとは‥‥随分変わったと思っていたのですけど?」
「「ぜ、ゼロが‥‥敬語!?」」
「驚くところはそこなのか?扇、ディートハルト。‥‥さて、と。おれの素性がわかったところで、今一度答えて頂けますか?藤堂さん」
「従おう。‥‥君に敵対するなんておれには考えられない。また会う事が出来て嬉しく思う
「前から思っていましたがおかしな人ですよね、藤堂さんも。普通は敵対する道しか選ばないと思いますけど」
「「藤堂(さん)!!一体!?」」
苦笑しながらのゼロの言いように、扇とディートハルトは直接ゼロにではなく藤堂に詰め寄ったが、口を開いたのはゼロだった。
「今表では別の名前を使っているがな。ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。神聖ブリタニア帝国の第十一皇子にして、以前は第十七皇位継承権を持っていた」
「「ブリタニアの‥‥皇子!?」」
「そうだ。それでもわたしに従うと?」
「身分など、関係ありませんな。わたしには、今ここにいる貴方が全て!」
元々がブリタニア人のディートハルトはただ崇拝の色を強めてゼロを見返して言いきった。
「‥‥何故、君はゼロになったんだ?」
「大切な人の為。いや人達の為だったが、一人はわたしの元を離れてしまったからな。‥‥今は大切な人の為、だ」
「なら良いんだ。おれは君に従うよ」
少年の答えに扇は頷いて、微笑みながら答える。
「そうか‥‥。ありがとう。‥‥これで第一関門は突破か。幹部に知らせるとなると第二関門が待ってるなぁ‥‥」
誰も離反しなかった事に、ルルーシュは嬉しそうに礼を言ってから、今後の事を思って顔を顰めた。
「‥‥第二関門?」
「あぁ。カレンとラクシャータは『ルルーシュ』を知っていてな。カレンは表でのクラスメイトなんだ。怒るぞ、あいつは」
ルルーシュはそう言って苦笑し、「後は玉城だな。何にでも反発する奴だから、『皇族になんて従えるかッ!』とか言いそうだし」と嘆息する。
否定要素など何もなく、扇は「言いかねないな、確かに」と納得してしまった。
「それで?ブリタニア側の動きとは?それに君が関わってくるというのも気にかかる」
藤堂は、幹部達の事よりもルルーシュの今後が気になっていたので、話を続けるように促した。
「近々、エリア11の総督交代の動きがありまして。勿論、副総督もですが」
「ちょっと待て。では第三皇女の名前でおこなわれている『行政特区』はどうなる?」
予想だにしなかった回答に、藤堂は眉間の皺を深めて問いかけた。
「さて。あれは『ユーフェミア・リ・ブリタニア』の名で宣言されたものですから、後任の総督、副総督が引き継ぐ物ではありませんし」
ルルーシュは冷めた様子で「ユーフェミアが指揮を執るのではありませんか?後任の総督達の許可を取り付けるところから?」と興味すらなさげに答える。
「けど、騎士団やゼロにも名指しで参加の呼びかけが有っただろう?」
「コーネリアは実妹には甘かったからな。本来総督として副総督の勝手な宣言を許すべきではないというのに、事後承諾と言う形でゴーサインを出したが」
「そもそも、総督に許可すら求めずに宣言を発するなど、有ってはならない事でしょう?」
扇の問いかけにも、ルルーシュは動じた様子もなく答え、ディートハルトもまた冷笑を浮かべながら追従した。
「それを後任がそのまま引き継がなければならないわけではないしな。まぁ、コーネリアも今交代する事になるとは思ってもいないだろうが」
「ゼロ。‥‥いや、ルルーシュ君。その話はどこから来たものなのだ?現総督のコーネリアすら知らない情報を入手できるなど‥‥」
「出どころですか?宰相閣下と言えば分りますか?第二皇子シュナイゼル・エル・ブリタニアから、連絡が入りましたので、確かですよ」
くすりと人の悪い笑みを浮かべたルルーシュがニュースソースを尋ねた藤堂に第二皇子の名前を出した。
「お、おい。シュナイゼルと連絡を取り合ってるって言うのか?」
「取り合っているというのは語弊があるな、扇。こちらから連絡を入れた事はないし、シュナイゼルから連絡が来たのもこれが初めてだ」
ルルーシュは「人聞きの悪い事を言うな」と扇に顰め面を見せて言う。
ドキリとした扇は、思わず話題を変えてみた。
「えーっと。ゼロ。どうして藤堂さんにだけ敬語??」
「知り合いだからだ。‥‥と言う事で、騎士団でする事が終われば、わたしは暫くここを空ける。お前達はその間、団員達が暴走しないように徹底していろ」
「えーっと。ゼロ。その『と言う事で』と言うのはどこにかかるんだ?」
「‥‥『シュナイゼルから連絡が来た』と言っただろう?」
「それじゃわからないから聞いているんだが」
「時が来ればわかる。予定はあるが確定ではないからな。一応、シュナイゼルが準備万端だと言って根回しもしているはずだが‥‥」
藤堂が片手を動かして話に割り込んだ。
「一つ聞きたい。第二皇子はおれ達の敵か?味方か?」
「今のところは味方でしょうね」
「今のところ?‥‥何もなく敵になる可能性があるという事か?」
「あの義兄は何を考えているのか、わからないところがありますから。なので、ここで考えていても無意味です」
ルルーシュは肩を竦めて、まだ渋面のままの藤堂に、「それに、第二関門を突破するのが先です」と言った。
確かにある意味優先事項なので、藤堂はひとまず話を置くことにした。


ルルーシュの懸念は大当たりだった。
カレンと玉城は、ほぼ予測通りの反応を示したからだ。
しかし、それは一時の事に過ぎず、幹部達は全員一致で、ゼロの素性を知った後もゼロを受け入れたのだった。

3に続く。

───────────
作成 2008.04.27 
アップ 2008.05.23 
 

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