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コードギアスの二次創作サイト。 ルルーシュ(ゼロ)至上主義です。 管理人は闇月夜 零です。
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ギ ア スの小説を書いています。
ゼロ(ルル)至上主義です。
騎士団多め。
表現力がなく×ではなく+どまり多数。
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★武嗣彩人様へのリクエスト作品★
(藤堂とルルが付き合うに至るまで)

【仙波】
藤堂中佐をお救いし、黒の騎士団に正式に加入してから、幾つか気になる事が出来た。
ふとした拍子、ちょっとした瞬間に、藤堂中佐の意識が他所へ向けられる事がある。
お尋ねしても、「いや‥‥」とか「なんでもない」と言われるだけで、或いは中佐ご本人にも良くわかっていないのかもしれなかったが。
それとは別に時折感じる視線。
新参者を快く思うておらぬとか、そういった負の視線ではない。
視線の主を捜しても、わしには見つける事が出来なかったが。

【朝比奈】
藤堂さんの様子がおかしい。
表面上はいつも通りに見えたって、おれ達四聖剣の目はごまかせない。
視線?関係ないね、そんなもの。
藤堂さんに害意や敵意がないなら、おれは気にしないから。
それよりも今の問題は藤堂さんの事じゃないか。

【卜部】
中佐にだって、考える事の一つや二つ有るって事は、おれにだってわかるけどさ。
煮詰まった時くらいはおれ達四聖剣に相談してくれたって良いとおれは思うわけで。
視線ねぇ?
おれは気づかなかったな。
そんなに露骨だっていうなら、これからは少し気を配るか‥‥。

【千葉】
中佐の様子がおかしい事はわたしも気付いている。
そうだな、「心ここに在らず」と言うか、「物思いに耽る」と言うか、そのように見えたな。
今暫くは、黙って様子を見た方が良いと思うぞ、わたしは。
視線?あぁそれならば、ゼロだ。
中佐と我ら四聖剣とを計り兼ねているような、そんなふうに取れたので、放っているが。
仮面をしているのに何故わかるかだと?
‥‥視線には敏感なんだ、それを辿ったらゼロに行きついただけだ。

【藤堂】
黒の騎士団のリーダー、ゼロ。
桐原公により、身元を保証され、素顔を晒さぬ事を認められた者。
おれを救い出し、死を覚悟していたおれに「奇跡の責任を取れ!」と言い切った男。
「正夢にしてみせるがな」と笑う男に、かつては「奇跡」と言う名の夢を他人に見せたおれが夢を見た。
「この男の下でならば‥‥」そう思った時には、口元に笑みを浮かべて頷いていた。
実際、以前から凄い男だとは思っていたが、目の当たりにして更に感心した。
観察力と分析力に優れ、戦略にも長けている。
引き際も弁えていて指揮官としても申し分はない。
統率力も有り、一部反抗している者がいるが、団員が増えているだろうに、全体に混乱があるようには見えない。
反抗といっても、それも問題になるようなレベルではない事は見て取れた。
それなのに何故か気にかかった。
これほどの男が今まで表(?裏と言うべきか?この場合)舞台に出て来ず、身を隠していた訳が気になるのかも知れない。
これだけ多才ならばいずれかの分野で注目を集めていても不思議ではない。
なのに、それがないのだからゼロとなる前から目立たないように日々を送っていたと言う事だろう。
それはいずれ立つ気が有ったからなのか、それともずっと隠れているつもりだったのか。
「その辺りが気になるのかも知れないな」と、ふと思った。

【ゼロ】
「厳島の奇跡」、「奇跡の藤堂」藤堂鏡志朗。
絶対の忠誠を誓う四聖剣を従える男。
経験に裏打ちされた知略と戦略、戦術を有し、戦闘指揮官としても、一個の武人としても優れている。
追記としては、枢木スザクの師匠。
昔と全然変わっておらず、真面目で実直で義理堅く、主と定めていたという日本解放戦線の片瀬に殉じようとしていた男。
片瀬の死がわたしの手に因るものと知れば、黙ってはいないだろう。
扇が四聖剣の到着と藤堂の救出依頼を伝えて来た時、わたしは安堵すると同時に恐怖を覚えていた。
間に合った事に対する安堵と、直接対面する事への恐怖だ。
藤堂が片瀬の死の真相を知れば‥‥、そう思うと何故かすくんでしまう。
後悔はしていない。
あれは必要だったのだと理解しているし、真相など自分以外知る者がいないのだから、不審に思ったところで疑惑どまりなのだ。
それでも、死を選ぼうとした藤堂には、申し訳ないと思ってしまう。
「きれいごとでは世界は変わらない」と、捨てたはずの罪悪感からなのかもしれない。
ゼロを、「わたし」を「おれ」と結び付けられる数少ない人物でもある。
やはり、必要最小限の接触に留めた方が良いのだろうな。
そう結論付けたのは、それでも藤堂の力を認めているからで有り、抜けられると困ると思ったからだ。

【C.C.】
やれやれ、また何か考え込んでいるらしいな、あいつは。
ま、自分の事と恋愛事になると途端に鈍感になるあいつらしいと言えばそうなんだがな。
‥‥良いか、面白いから放っておこう。


**********
不意に翳ったかと思うと、頭を軽くぽんぽんと叩かれた。
「こぉら、ルルーシュ~?今寝てたでしょ~」
顔を上げると丸めた書類を片手に掲げて身を乗り出したミレイの姿。
「‥‥寝てませんよ、会長」
実際、ルルーシュは寝ていたわけではないので、無駄とは思いつつ反論を試みる。
「手が止まってた」
「だからっていつもいつもそうぽんぽんと叩かないでくださいよ」
「んー、それよりルルーシュ。ちょっと疲れてる?顔色悪いんじゃない?」
苦情を申し立てるも、ミレイはあっさりと話題を変え、どこか真剣な表情で尋ねてくる。
「そんな事ないですよ。ちょっと気になっている事はありますが、それだけですし、疲れてもいません」
なんて言ってみてから、ルルーシュは失敗を悟ったが、既に遅い。
「お?ルルちゃんのお悩み相談、この生徒会長直々に、応じてあげようではないか。さぁ言ってみなさい」
ミレイに勢い良く喰いつかれてしまって、ルルーシュは諦めの溜息を吐いた。
こうなると、納期の迫っている書類仕事もそっちのけで、面白い事や目新しい事に突進していくミレイを何とか宥める。
しかし、宥めきれるものではなく、「書類仕事を終わらせてから相談しますから」と言わされてしまったのだ。

そして、そんなイベントを黙って見過ごして帰るような殊勝なメンバーはこの生徒会にいるはずもなく。
軍の用事で泣く泣く後ろ髪引かれる感じ182%のスザクを見送った残る生徒会メンバーの視線がルルーシュに突き刺さったのだ。
「‥‥で?」
と尋ねたのはルルーシュだった。
「で?じゃないでしょ~?相談するのはルルちゃんなんだから」
ミレイが呆れた口調で返す。
ミレイのほかにはリヴァルとシャーリーとニーナ‥‥と、そこまでは判るのだが、カレンまでいるのは何故だろう。
まぁ、つまりスザク以外の全員がここに集まっている事になるのだが。
「と言われましても、会長。おれにだって良くわかっていないんですから」
ルルーシュはそう言って肩を竦めてみせた。
「珍しいな。ルルーシュが自分の事わからないなんて言うの(とある方面にとてつもなく鈍いけど、それは本人気付いてないしなぁ)」
「ねぇ。とりあえず『気になってる事』って言うの教えてくれる?わたし達になら判るかも知れないんだし」
リヴァルが心底珍しそうにルルーシュを見ると、シャーリーがそう言い、ニーナが同意するように頷いた。
「‥‥‥気に掛かる奴が、いるんだが」
「恋ッ!?‥‥そっか、ルルちゃんもお年頃だもんね~。それって誰?どんな人?」
ミレイが一人喰いついて、勝手に話を進めだし、興味津々な表情で「続き続き」とルルーシュに催促を始める。
ミレイの予測に、「まさかルルーシュが恋愛相談!?」と固まる他のメンバー。
「会長。どうしてそんな話になるんですか?」
ルルーシュは呆れつつも、額に手をやってあるはずのない頭痛をやり過ごした。
「違うの?じゃあどうして気になるのかなぁ?」
ミレイがまるで「あら残念」とでも言いたげな口調で、続きを促す。
「‥‥どちらかといえば、怖いもの見たさ?ですね、多分。恐れているのに、いえ、恐れているから情報を集めようとしている‥‥?」
ルルーシュは考えながらも曖昧に答える。
「あぁ、まぁルルーシュは、不安要素は徹底的に調べないと気がすまないからなぁ」
リヴァルがホッとした様子でうんうんと納得して頷く横で、ミレイはさっと顔色を変えて、ルルーシュに尋ねる。
「ルルーシュ。まさか、‥‥」
「違いますよ、会長。それに、実際にはそう怖い人でもないですし」
「おいおいルルーシュ~。なぁに会長と二人だけで話終わらせてるかなぁ?」
リヴァルが抗議し、シャーリーとニーナがうんうんと頷く。
「いや、まぁ、それはわたしの勘違いだったみたいだしぃ。‥‥で、どこの人?学内?」
「学外、ですよ。多分、‥‥誰も知らないと思いますよ」
ミレイの言葉を否定するルルーシュを見て、ミレイは視線をリヴァルに移す。
「リヴァル~?まぁた、ルルちゃんを外に連れ出してるのぉ?」
「無実!会長、おれ無実ですって。ルルーシュ、何とかしろよ~」
気の有る相手に非難の眼差しを向けられたリヴァルは元凶となった相手に助けを求めた。
「会長。誰も知らないと思いますと言ったばかりでしょう?リヴァルは関係ないですよ」
ルルーシュは「確かおれの相談だったはずじゃなかったか?」と思いながらも、取りなしを始めた。
カレンは「気に喰わないルルーシュの弱みでも握れればと思って残ったのに」と残った事を少し後悔した。

中編に続く。

───────────
作成 2008.04.25 
アップ 2008.05.06 
 

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